『エルデンリング ナイトレイン』の常夜の王、“強化エデレ”攻略のための対策・コツ紹介。どう攻め、どう避けるか

『エルデンリング ナイトレイン』にて追加された「常世の王」。本稿では「夜の爵、エデレ」攻略のコツを紹介する。

フロム・ソフトウェアは6月18日、『エルデンリング ナイトレイン(ELDEN RING NIGHTREIGN)』にて「常夜の王」を配信開始した。多くのプレイヤーが苦戦するなか、本稿では討伐のためのコツを伝えたい。なお本稿には常夜の王に関する情報が含まれるため、閲覧の際は留意されたい。

本作は、『エルデンリング』をベースとするサバイバルアクションゲームだ。シングルプレイまたは3人プレイに対応している。プレイヤーは夜の脅威にさらされるリムベルドにて、「夜渡り」として3日間を生き延びなければならない。リムベルドでは挑戦するたびに拠点や敵の場所、入手できるアイテムなどが毎回変化する。過酷な2日間を乗り切り、最終日に待つ「夜の王」との戦いに挑む。

6月18日、「喰らいつく顎」こと「夜の爵、エデレ」(以下、エデレ)が「常夜の王」となり登場。以前から予告されていた“夜の王の強化版”にあたる存在であり、アップデート翌日のサイレント実装は大きな驚きをもって迎えられた(関連記事)。その後同日、常夜の王が正式に発表され、第1弾では3週連続で3体の常夜の王が順番に出現することが明らかとなった(関連記事)。

撃破することで特別な報酬「王の証」が手に入るということもあり、さっそく多くのユーザーが挑戦している模様。しかし、単にステータスが上昇しただけでなく、新たなモーションを獲得するなど“魔改造”が施されており、SNS上では敗北の報告も相次いでいる。そこで、本稿ではそんな夜渡りたちを勝利へと導くべく、複数回の討伐を経験済みの筆者が攻略の鍵を伝えたい。すでにクリア済みの方もさらなる周回に向けて参考にしてほしい。

毒だけでなく、なんでも食らわせるべき

常夜の王となったエデレの弱点は毒であり、これは通常版のエデレと同様だ。実際のところ、通常版である夜の王はその多くが弱点さえ意識すればクリアがかなり楽になった一方で、常夜の王はそうもいかない。叩きつけ攻撃の範囲を縮小させるといったメリットも存在するものの、毒を与えても特殊な怯みモーションや毒吐き行動がないため、攻撃のチャンスには繋がりにくい。

そこでおすすめしたいのは、さまざまな状態異常を活用することだ。エデレは出血に対しては一定の耐性があるが、凍傷や朱い腐敗といった、毒以外の状態異常がかなり有効。凍傷にすれば一気に割合ダメージを与えられるほか、被ダメージ増加のデバフもついてくる。また朱い腐敗は毒と重ねがけすることができるため、両方とも活用すればものすごいスピードで体力を減らせるはずだ。

たとえば、出撃時の武器に状態異常を付加する遺物を使ってまずは確実に1本分の状態異常武器を持ち込み、必要に応じて現地でそのほかを調達するという戦略も効果的。マルチプレイであればメンバーが使用する状態異常をうかがいながら分担するほか、戦闘中に武器を持ち替えながら、自分で率先して複数の状態異常を扱ってみるのもよいだろう。もちろん毒のダメージはかなり有効だが、さらに効率よく体力を削るために複数の状態異常を取り入れてみてほしい。

新モーションは落ち着いて対処

常夜の王版のエデレはいくつかの新モーションを獲得している。それぞれの技について、特徴や対策法を紹介したい。まずは、第2形態移行時におこなう雷の広範囲攻撃だ。従来から使用する大技とほぼ同じだが、空中を飛び回る高速移動が追加されている。この高速移動には攻撃判定があるため注意が必要だ。

口を閉じるのと同時に範囲内のプレイヤーに継続ダメージを与えるため、溜めているのを見たらすぐに距離を取って範囲外に逃れる必要がある。移動が間に合わない場合には、アーツ発動時の無敵時間でやり過ごすのも選択肢の1つだ。なお従来の広範囲攻撃と同様に、範囲外にいたとしても、各プレイヤーの位置に2回続けてピンポイントでの落雷をおこなってくる。足を止めずに動き続けよう。

次に紹介するのは、初見のプレイヤーの多くを葬り去ったと思われる竜巻攻撃だ。空中へと高く飛び上がったのちに、フィールドに大きな竜巻を発生させ、飲み込まれたプレイヤーに継続ダメージを与えるという大技。初回は、前述した形態移行時の攻撃のあとに確定で使用してくる。まず重要となるのは、竜巻の中心となる場所を把握することだ。実はエデレが飛び上がった場所とは異なる位置が竜巻の中心となるため、紫色の光を目印にして、その反対方向へと急いで距離を取る。

すると竜巻の周囲に青白い気流が出現するため、そこから霊脈ジャンプをすることで、竜巻を飛び越えて回避できる。よほど中心に近くなければ大きなダメージは入らないため、ばらまかれる雷に当たらないように注意しながら、焦らずに青白い気流の方向へと移動しよう。

ちなみに筆者が検証した限り、この竜巻攻撃をおこなった60秒後に必ず雷の広範囲攻撃をおこなうようだ。ちょうどこのタイミングで竜巻が消えるようになっているため、距離を取って逃れることができる。余裕があれば、なんとなく60秒を数えて大技の気配を感じ取ってみてほしい。

捕食攻撃に万全の対策を

エデレは2種類の捕食攻撃を繰り出してくる。それぞれガードすることのできない掴み判定の攻撃だ。捕まってしまった場合、連続でダメージを食らいながら出血を発症し、体力が低いキャラクターであれば1発で瀕死となってしまうことも多い。出血耐性を上げておけば、回避をミスしたとしてもフォローできるだろう。対策として、強敵撃破時の報酬から状態異常への耐性を高める特殊効果を取ったり、マッチ中永続で耐性が付くことが判明済みの「出血の苔薬」を食べたりしておきたい。なお、苔薬を始めとする消費アイテムは、△ボタン+十字キー上でインベントリに入れずに直接使用することができるため、見つけた際には積極的に使いたいところだ(関連記事)。

ところで、本作にはいわゆる“ジャスト回避”が存在する。相乗回避と呼ばれるこのシステムは、紫色の閃光を纏った掴み攻撃に対してタイミングよく回避を合わせることで、アーツゲージを増加させることができるというもの(関連記事)。エデレは掴み攻撃を連発してくるため、相乗回避を発動させることができればアドバンテージを得ることができる。回避に自信があれば、守護者や復讐者などの蘇生用アーツの準備だけでなく、追跡者や無頼漢などのダメージ系アーツをがんがん回すのもよいだろう。

ちなみに常夜の王版のエデレでは通常版と違い、味方が捕食されてしまった場合、ダメージ系アーツでは怯ませることができない。代わりに、竜特効の攻撃を与えることで中断できることが判明している。「竜傷脂」を使って武器に竜特効を付与できるほか、「山嶺」の地変発生時に沸く「飛竜」を倒すことで、確定で竜特効の特殊効果を獲得することができる。たとえプレイヤーが出血耐性などを備えて死亡を回避したとしても、捕食によってエデレが強化されてしまうため、中断する手段として竜特効を意識したい。

攻撃は最大の防御

そのほか、常夜の王版では2連続の噛みつき攻撃やタックル攻撃など、さまざまな行動に雷を纏う強化が施されている。かなり範囲が広がっているため、これまでよりもしっかりとタイミングを合わせて回避をする必要があるだろう。また常夜の王版のエデレは戦闘開始時から強化状態(夜の王版HP低下時の第2形態と同様)になっており、叩きつけ攻撃には雷の追撃が発生する。叩きつけ攻撃については、ローリング回避よりもジャンプでの回避がかなり有効であるため、挑戦してみてほしい(関連記事)。

さまざまな攻略ポイントをお伝えしてきたが、手ごわい相手だからこそ、しっかりと攻める姿勢も重要だ。どんなに丁寧に対処していたとしても、意図せぬ被弾は発生してしまうもの。回復リソースが尽きてしまう前にしっかりと体力を削り切ることが必要となる。追跡者や無頼漢などを使っているのであれば、ジャンプ攻撃やタメ攻撃を繰り返し当てることで体勢崩しを誘発させていく戦闘スタイルなどもおすすめ。もし味方が強気に攻めているのであれば、自分は生存重視の立ち回りをしてみるなど、臨機応変に切り替えるのがよさそうだ。本稿が常夜の王「喰らいつく顎」攻略の一助となれば幸いである。

エルデンリング ナイトレイン(ELDEN RING NIGHTREIGN)』はPC(Steam)およびPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中。常夜の王「喰らいつく顎」は、6月26日9時59分までの期間限定で配信中だ。

Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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