『モンスターハンターワイルズ』のテンポが爆速。『Leap Year』はDLCも傑作。『トライブナイン』はSteam Deckでめっちゃ遊びやすい。今週のゲーミング
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Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。482回目です。ちょっとだけ暖かくなりました。
前作を超えられるか
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今週はSteam Nextフェス開催中ということで、体験版をあれこれ物色。前作が好きだったので『Descenders Next』もチェックしていました。ダウンヒル競技をテーマにしたスポーツゲームで、前作が自転車だったところ、今度はスノーボードとマウンテンボードに。基本的なゲームの流れは同じで、ランダム生成ステージでゴールを目指して滑り、さらなるステージをアンロックしていく。転倒を重ね体力がゼロになると、最初からやり直しです。
スノーボードとマウンテンボードの扱いは共通化されており、違いは主にステージに現れる。スノーボードはもちろん雪山で、マウンテンボードは前作にかなり近い環境。どちらもコースは設定されているが、どこを滑っても良いオープンな作りになっている。雪山はやや間延びした印象があり、危険と隣り合わせなヒリヒリ感が控えめなところが少し気になりました。製品版ではまた異なるかもしれないですが。
by. Taijiro Yamanaka
ランダムマップで生命線が尽きていく恐怖感がたまらない
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『マグナオペラ』というフリーゲームをプレイしていました。ジャンルとしてはホラーローグライトとでも言えば良いでしょうか。『青鬼』や『Ib』のような不意打ちで追っかけられるホラー感と、入るたびにマップが変わるローグライクの探索がうまくミックスされた感じの作品です。
あらすじを語るのもせっかくのオープニング演出の魅力を損なうネタバレになるのでストーリーには触れませんが、主人公はある目的のために価値あるものが眠る「館」をたった一人で探索することになります。この「館」というのがものすごい曰く付きの物件で、中には化け物がうろついているし、入るたびに構造が変わってしまうんですね。
物語の導入から空気感がとても素敵で惹き込まれるものがありました。キャラクターたちもそれぞれ個性があって魅力的。自分のゲーム進行はまだ序盤なので、ちょっと「館」に入ってはガラクタを拾い集め、擦り傷を負ったらすぐに全力ダッシュで逃げ出して「死ぬとこだったぞオイ!」と帰還するのを繰り返してばかりです。奥まで行けるのはいつになるやら。
by. Naoto Morooka
DLCも傑作
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今週はあの高評価アクションゲーム『Leap Year』のDLC「Leap Year: March」を遊んでいました。改めて紹介すると、元の『Leap Year』は知識と発見をテーマにした探索型のパズルアクションゲームです。プレイヤーキャラクターのアクションは、移動とシンプルなジャンプだけ。ただし本作では、なにもない場所でジャンプすると主人公が死亡するなど、秘密が隠されています。ゲームの性質上詳細は書けませんが、本編の方では発見や活用によって進んでいく、驚きに満ちたゲームプレイが短い中に詰め込まれていました。美味しいところだけを集めてきたようなゲームでした。
「Leap Year: March」では本編同様に、初見だとどうやって進めばいいのかわからない地形が多数待ち構えています。しかしよく観察してみると、しっかりルートが存在。基本的な構造はそのままなのですが、DLCとして難易度を上げながらも変わらずマップは絶妙で、仮説を立てて答えを見つけるのが気持ちの良い内容になっていました。狩猟に疲れたら、頭を捻ってみるのもいいかもしれません。
by. Keiichi Yokoyama
物語は英語なのでま~~ったくわかりません
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まだ日本語に対応していないですが待ち切れずに『Avowed』やっちゃっています。物語は日本語が来てから楽しむというテイで適当にマップをフラフラしているのですが、このゲーム、楽しい!戦闘は近距離・遠距離・魔法でそれぞれ違う楽しさがあって好みの戦術を都度試せますし、歯ごたえもしっかりあって緊張感もアリ爽快感もアリで、現状とても楽しんでいます。
しかしそれ以上に楽しいのは探索ですね。本作はレベルデザインが秀逸。広大な大地を少し歩けば気になるポイントがいくつも現れる。しかもそこに報酬や発見が絶対にあるんですよね。崖を登ればほかにも行けそうなポイントが見えて、水場を探索すれば何かの入り口や、裏口が見える。こういうワクワクを刺激するデザインがとても上手い。
筆者はマイベストゲームのひとつに『Avowed』と同じ開発元であるObsidian Entertainmentの『Fallout: New Vegas』を挙げているのですが、あの作品のレベルデザインもとても秀逸で未だに心に刻まれています。「あのワクワク、最近ないなぁ」と思ってた時に『Avowed』が理想のかたちでやってきてくれたものですから、筆者の心も大喜びです。ただObsidianって、とっても虫が好きで、筆者は大の虫嫌い。大好きな開発なのにどうしても苦手な部分があるってのは、難儀なもんです。カマキリ系の敵だけは本当にやめてね。
by. Tamio Kimura
濃厚ハイテンポ
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『モンスターハンターワイルズ』を遊んでいました。メインストーリーにひと区切りついた感じの進行度です。本作はとにもかくにもテンポが良い。大型モンスターを1~2体倒すともう次のマップに行けるサイクルで進行していくので、ダレるタイミングがまったくないです。
また現状プレイする範囲では、従来よりも大型モンスターの体力が控えめな印象を受けています。筆者の腕前だと、シリーズ過去作では1体あたり15~20分くらいかかりがちでしたが、それぞれ8分前後でさくっと倒せるバランスになっています。かといってそれぞれの体験があっさりしているわけでもなく、特徴的な新モンスターが揃っていたり、マップごとにギミック豊富に作り込まれていたりとずっと濃い味です。
そんなテンポの良さをさらに滑らかにしているのが、各種便利機能のほか、装備更新から食事のタイミング、尻尾剥ぎ取りまでリマインドしてくれる細やかな配慮。筆者はオトモアイルーの装備更新を忘れがちなのですが、丁度いいタイミングでアイルー自らリマインドしてくれました。それすら忘れて追いリマインドを食らいましたが。そうした要素も含めて、プレイしていると至る所から「せめてストーリーだけはスムーズにクリアさせたい」といった気迫を感じます。やめどきがないままプレイし続けていました。
by. Hideaki Fujiwara
サメズは激強だった
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『モンハン』『龍が如く8外伝』と並行しつつ、『トライブナイン』を進めていました。3/4までガチャ引いた分だけ石が戻って来る仕組みなので、ひとまず石注ぎ込みまくり、いまは2章中盤ぐらいです。意外に結構ボリュームがあり、結構タフなゲームに感じます。
形式としては割とちゃんとアクションRPG。他運営型ゲーム参考にしつつも、売り切りゲームっぽいプレイループになっていて安心感があります。収集物をぷちぷち潰していく探索デザインは好きです。また素材は一級品で、モデル・アニメーション・ボイスなどアセットはめちゃくちゃ質が高い。一方でストーリーや戦闘・XBは結構手探り感も感じます。育成も重め。このへんは、リリース直前まで根っこのところを調整されてたことを考えると、発展途上なのかなと。「面白い」と「中だるみ」の中間みたいなプレイフィール感があり、これが面白い=熱中度高くする方に調整できれば、もう一皮むけそうで、そういう期待感を抱かせるゲーム。取材してきたこともあり思い入れも強いので応援したいです。
ちなみにあまり広まってないですが、『トライブナイン』はSteam Deckにめちゃくちゃ最適化されていて、Deckで遊ぶのおすすめです。運営型ゲームはSteamに出ないことが多く、出ていてもDeck対応は少なめ。なのでかなりレア。Deckで快適に遊べる運営型ゲーム」であることも、お気に入りの理由かもしれません。
by. Ayuo Kawase