オープンワールドファンタジーRPG『Edge of Memories』発表。JRPG大好き海外スタジオと日本人著名クリエイターたちが強力タッグ

NACONは日本時間2月26日、インディースタジオMidgar Studioが手がける『Edge of Memories』をPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに発表した。2025年秋の配信を予定しており、ゲームは日本語音声/表示に対応する見込みだ。

パブリッシャーのNACONは日本時間2月26日、インディースタジオMidgar Studioが手がける新作ファンタジーRPG『Edge of Memories』をPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに発表した。なお本作はストアページによれば日本語表示および日本語音声に対応するようだ。本作は日本のRPG作品群から強い影響を受けて開発された作品だ。

『Edge of Memories』は、同スタジオが2018年にリリースした『Edge of Eternity』の続編にあたる。『Edge of Eternity』では、ヘリオンと呼ばれる大地を舞台としていた。クリスタルの力で平穏な暮らしを営んでいたヘリオンの人々は、突如現れた謎の侵略者によって戦禍に見舞われる。さらにヘリオンの地には「腐食病」という疫病がもたらされ、あらゆる生命が危機に瀕してしまう。世界の命運をかけて戦う兵士・ダリオンの冒険譚が前作の内容だ。2年半の早期アクセスの末、2021年には正式リリースを迎え、『Edge of Eternity』としての物語は完結した(関連記事)。

今回発表された『Edge of Memories』も前作と同様、「腐食病」に苦しめられる世界を舞台とした物語になる模様。『Edge of Memories』の主人公となるElineには何やら秘められた力があるという。Elineは指導者Ysorisと失われた部族のシャーマンの王子Kantaとともに、アヴァリス(Avaris)大陸の荒廃を止める戦いに身を投じることとなるようだ。

『Edge of Memories』では、前作『Edge of Eternity』から戦闘システムが大きく変化。『Edge of Eternity』では敵とエンカウントして始まるターン制の戦闘システム、いわゆるアクティブタイムバトル(ATB)を採用していた。一方、『Edge of Memories』の戦闘はリアルタイムバトルとなっている。公開されている映像では、巨大な敵の周りでジャンプや回避などを行いながら戦う様子が収められており、ハンティングアクションのような印象を受ける。コンボや連携などの要素も存在しているとされており、前作よりもアクション重視のアクロバティックな戦闘に仕上がっているとみられる。

また、ビジュアル面での進化もみられる。ゲームエンジンがUnityからUnreal Engineへと変更されており、前作でも定評のあった美麗なグラフィックにさらに磨きがかかっている。さらに公開済みの情報によると、「腐食病」によって大地が荒廃していく様子がダイナミックに表現され、ストーリーの進行に合わせて新たな道が生成されたりもするようだ。雪山から砂浜まで様々な土地を訪れるとのことで、豊かな環境の描写にこだわって制作されていそうだ。

本作は「JRPGリスペクト」のゲームとして開発されるに留まらず、実際にJRPG界に長年関わってきたアーティストたちをチームに迎え入れて開発している。その中には、『クロノ・トリガー』や『ゼノギアス』などで作曲を手がけ、前作『Edge of Eternity』にも楽曲提供をおこなった光田康典氏や、『ゼノブレイドクロス』でキャラクターデザインを担当したイラストレーター風間雷太氏などの名前も見られる。

フランスを拠点とする同スタジオが、実績ある日本国内クリエイターを数々迎え、総力を挙げてJRPG作りに取り組んでいるようだ。前作からさらなる進化を遂げるとみられる本作の今後の動向にも注目したい。

『Edge of Memories』はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに、2025年秋の配信を予定している。

Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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