『SHINOBI 復讐の斬撃』DLC「セガ ヴィランズ ステージ」先行プレイ感想。「真島吾朗」ら新ボスは歯応えも見応えも抜群に再現、とにかく強くかっこいい
『SHINOBI 復讐の斬撃』DLC「セガ ヴィランズ ステージ」の先行プレイ感想をお届けする。

セガは4月3日、『SHINOBI 復讐の斬撃』のDLC「セガ ヴィランズ ステージ」を配信開始した。同時に、超高難度「ハードコア」モードの追加を含む全ユーザー向け無料アップデートもおこなわれている。
『SHINOBI 復讐の斬撃』は、忍者アクションゲーム『SHINOBI』シリーズの最新作だ。本作の開発は、『ベア・ナックルIV』を手がけたことでも知られるフランスのLizardcubeが担当している。
今回のDLC「セガ ヴィランズ ステージ」では、主人公である伝説の忍者ジョー・ムサシが、セガの他作品に登場するキャラクターたちと対決。『龍が如く』シリーズからは「真島吾朗」、『ソニック』シリーズから「Dr.エッグマン」、そして『ゴールデンアックス』シリーズより「デスアダー」が参戦し、作品の垣根を越えたバトルが繰り広げられる。
このたび弊誌は、本DLCおよび新難易度「ハードコア」を先行プレイする機会に恵まれた。本作のメインストーリーをクリアしてからしばらく経ち、これまでにセガの他シリーズもよく遊んできた筆者にとって、今回追加されたコンテンツはまさに待ち望んでいた内容であった。本稿では、それらのプレイフィールや魅力をお伝えする。
※「セガ ヴィランズ ステージ」では、津波など自然災害を想起させる表現がございます。そのため、一部の方には不安感やストレスを感じる場合がありますので、プレイいただく際は予めご注意ください。

不朽の「戦斧」と高難易度アクションの見事な融合
「セガ ヴィランズ ステージ」では、各シリーズをモチーフにした5つの新ステージが登場する。はじめは「焦熱戦場」と「結晶街道」の2ステージをプレイ可能だ。これらをクリアすることで、ボスの待ち構えるステージが解放されていく仕組みになっている。筆者は、ワールドマップ上方に位置する「焦熱戦場」のステージから挑戦することにした。こちらは『ゴールデンアックス』シリーズをモチーフにしたステージである。

ステージに足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは、青白く光る巨大な骸骨だ。その手のひらの上には、ジョー・ムサシが立っている。『ゴールデンアックス』のプレイヤーセレクト画面のオマージュであろう。また、ステージを進んでいくと、「焦熱戦場」の名にふさわしく、炎のギミックや演出が目立つようになる。『ゴールデンアックス』シリーズに登場する城や遺跡を思わせる建造物が見え隠れする背景をはじめ、原作を彷彿とさせるアートが随所に盛り込まれており、シリーズファンには嬉しい光景となっている。

フィールドには、『SHINOBI 復讐の斬撃』本編で幾度となく倒してきた、いつもの雑魚敵が出現する。戦い方は通常のステージと変わらないため、序盤こそ落ち着いて対処することができた。しかし、進めていくとやっぱり一筋縄ではいかない。メインストーリーにはなかった、フィールドに広く存在する炎のギミックに翻弄され、敵の容赦ない猛攻に苦戦する場面が増えていく。何度も挑戦して、ようやくクリアにこぎつくと、新たにボスステージ「魔人」が解放された。

「魔人」においても、序盤は「焦熱戦場」と同じく通常の雑魚敵が出現するので対処していく。だが、数か所のチェックポイントを通過したのちに空気感が一変する。「玉座」なるエリアへと辿り着き、ついに魔人「デスアダー」が姿を現す。

ステージの背景やデスアダーのビジュアルは、『ゴールデンアックス デスアダーの復讐』のボス戦をもとにしたデザインになっている。ムサシの前に立ちはだかるデスアダーは彼が見上げるほど大きく、かなり迫力がある。黄金の斧と竜の盾を携えた姿は威圧感がありつつも、スタイリッシュでかっこよく、本作のグラフィックにも自然に溶け込んでいる。開発を手がけたLizardcubeの表現力の高さがうかがえる仕上がりだ。
戦闘面では、大振りなモーションが特徴的で、一撃のダメージが非常に重い。また、盾や斧を構えた状態から放たれる長距離のビーム技など、一度で広範囲にダメージを与える攻撃も備えており、距離を取っていても安心できない。とはいえ攻撃のタイミングは分かりやすいため、確実に動きを見極め、丁寧に回避していくことが攻略の鍵だろう。攻撃モーションは原作へのリスペクトを感じさせつつも、現代的に洗練されている印象を受けた。

ボスの体力が半分を切ると、攻撃パターンやステージの様子が変化する。後半戦に入ることで攻撃はいっそう激しさを増すので、必殺技である「忍術」のタイミングや体力管理には気をつける必要がある。
筆者は数時間にわたって挑戦を重ねた末、なんとか勝利することができた。ちなみに本DLCでは、ボスを撃破することで各キャラクターにちなんだ新スキルを習得できる。デスアダーを倒すと、強力な一撃を放つ忍法「戦斧」が手に入った。このスキルは、メニュー画面からいつでも装着することが可能だ。筆者はさっそく「戦斧」を装備し、次のステージ「結晶街道」へ向かうことにした。
極道と忍者の「レジェンド」対決

「結晶街道」は、『龍が如く』シリーズをモチーフにしたステージだ。ステージに入ると、背景には「神室町天下一通り」のゲートがそびえ立つ。ほかにも、「吉田バッティングセンター」や「九州一番星」といった見慣れた看板が立ち並んでおり、思わず目を奪われた。今回も見慣れた雑魚敵を対処しつつ、結晶に覆われた幻想的なステージを進んでいくことになる。

「結晶街道」をクリアすると、今度はボスステージ「狂犬」が解放される。ステージの背景にはネオン看板やビルがずらりと並び、どこか妖しげな雰囲気が漂う。いくつかのエリアを抜けると、背景には突如としてキャバレー「グランド」の看板が姿を現す。そのまま店内の豪華な装飾を背に、強力な敵モンスターたちと戦うことになる。「グランド」の背景は本作のレトロな雰囲気とよく調和しており、アートとしても魅力的だ。自然と気分が高まるなか、ギミックを駆使して敵を蹴散らし、ボスの待つエリアへと向かった。
チェックポイントの名は「歓楽街」。そこには「神室町天下一通り」の街並みが広がっており、ここで「嶋野の狂犬」こと真島吾朗と対戦することになる。

バトルを開始してまず驚かされたのは、真島吾朗の戦闘スタイルの再現度の高さだ。通常攻撃のモーションや機動力はもちろんのこと、放り投げたドスを蹴って突き刺してきたり、スピンしながら斬りつけてきたりといった動きも忠実に再現されている。さらに、『龍が如く』シリーズファンにはもはやお馴染みとなった「分身」まで披露してくる。「この世界線でも真島吾朗は分身できるんだ」と思いつつ、期待していた以上の再現性に胸が熱くなった。なお、分身に捕まると、まとめて大ダメージを受けてしまうので要注意だ。
後半戦に差しかかると、ボスとステージの様子が変化。真島吾朗はジャケットを脱ぎ捨てて上裸になり、背景は「地下闘技場」へと移り変わる。いかにも強者同士の決戦らしい様相だ。ボスは見た目だけでなく戦闘能力も大きく強化され、コンボの手数が増えるうえに、分身の数も増加する。バトルの激しさは一段と増し、手に汗握る戦いを経験することになった。

金網に囲まれた闘技場は、ボス戦時に行動範囲が限定される本作のバトルシステムにぴったりのステージだ。グラフィックについても、「伝説」と呼ばれる極道と忍者の対決はとても絵になる。ビジュアル、システムともに非常に相性が良いと感じられたコラボレーションであった。
「悪の天才科学者」との親和性も光る
「魔人」と「狂犬」の両ステージをクリアすると、最終ステージとなる「悪の天才科学者」に挑戦できるようになる。ステージ序盤の展開はこれまでと大きく変わらないが、進んでいくと一転して『ソニック』シリーズの色鮮やかな世界が広がる。奥行きのある背景にはくるくると回るリングが並んでおり、思わず集めたくなってしまうのだが、実際に干渉することはできない。

そして、自称「悪の天才科学者」Dr.エッグマンとの対決が始まる。エッグマンは「エッグモービル」に乗っており、その機体からさまざまな武器を出して攻撃してくる。広範囲におよぶ攻撃手段をいくつも出してくるため、素早い回避が欠かせない。なお、エッグマン自身は常に飛行しているため、戦いは主に空中戦となる。ステージの左右に配置された2つの足場を活用しながら、空中技を駆使してダメージを与えていくのが良さそうだ。
先の2ステージが接近戦といえるものだったのに対し、本ステージではメカから放たれる遠距離攻撃への対応がバトルの要となる。本作のメインストーリーにおいて、武装組織ENE-CORPに属する敵のメカニカルなビジュアルや攻撃は大きな特徴のひとつ。今回はその持ち味が存分に活かされた、本作らしい戦闘体験になっていると感じた。

また、本ステージも戦闘の進行に応じてバトル環境が変化するのだが、その迫力はこれまで以上だ。ネタバレを防ぐため詳細は伏せておくが、本作ならではのダイナミックな戦闘と、エッグマンのメカによるトリッキーな攻撃が組み合わさることで、視覚的にも非常に楽しく、やり応えのあるバトルになっている。ぜひ実際にプレイして、「セガ ヴィランズ ステージ」の最後を飾る決戦を見届けていただきたい。
同じステージとは思えない、超高難度「ハードコア」モード
最後に、今回の無料アップデートにて追加された新難易度「ハードコア」で本作をプレイしてみることにした。こちらは敵配置やボス攻撃の強化など、ステージに多数の調整がなされた超高難度モードとなる。このモードの実装により、ニューゲーム時に通常難易度「ノーマル」か「ハードコア」のいずれかを選ぶ「プレイモード選択」ができるようになった。なお、プレイモードはゲーム開始後に変更できないため、選択の際には注意が必要だ。
「ハードコア」でゲームを開始し、メインストーリーを初めから進めていく。最初のステージである「朧の里」は、本来であれば本作のチュートリアル的な役割を果たす場所だ。出現する敵の種類は少なめで、攻撃も比較的やさしいはず。
ところがプレイしてみると、どうも様子が異なっている。序盤から明らかに敵の数が多いし、一撃あたりのダメージが驚くほど大きい。通常であれば弱攻撃1回だけで倒せる敵も体力がアップしており、撃破するのに手数を要する。さらに、いきなりカウンター技を繰り出してくる敵まで配置されている。不意を突かれた筆者は、あっけなくリスポーンする羽目になってしまった。


強化された敵とは対照的に、ジョー・ムサシは初期状態での攻略となる。便利なスキルや能力強化を一切習得していない状態で挑まなければならない点も、難度を押し上げている要因のひとつだ。しかし、その分エリアを突破できたときの達成感は格別である。本編を難易度「Shinobi」でクリアするのが精一杯だった筆者にとって、「ハードコア」でメインストーリーを完走するのは果てしなく長い道のりになりそうだが、クリアを目指して少しずつ進めていきたいと思っている。

無料アップデートではそのほか、ヒットストップの時間調整を含む、各種項目のカスタマイズが可能となっている。またDLCでは、新ステージを全てクリアすることで、新たなボスラッシュモードが2種解放される仕様だ。これらの追加要素により、本作をより深く、そして長く楽しめる環境が整ったといえるだろう。
『SHINOBI 復讐の斬撃』およびDLC「セガ ヴィランズ ステージ」は、PC(Steam)/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに配信中。あわせて、全ユーザー向け無料アップデートが配信されている。
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