約26万円のゲーミングPCで、ゲームに関することはどれだけできるのか?大作ゲームプレイに配信、開発まで、いろいろ検証してみた

約26万円のゲーミングPCで、ゲームに関することはどれだけできるのだろうか。いろいろ検証してみた。

2023年はPCゲーマーにとって忙しい1年となるだろう。既に発売されているだけでも『ホグワーツ・レガシー』、『Atomic Heart』、『バイオハザード RE:4』、『ストリートファイター6』、『ディアブロ IV』、『STAR WARS ジェダイ:サバイバー™』など、有名シリーズの続編や話題作が、例年以上に目白押しだ。さらに、これから発売予定の作品にも『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』、『Starfield』、『Counter-Strike 2』など大作が並ぶ。

上に挙げた注目作にはハイクオリティなオープンワールドゲームも多数並ぶ。当然そういった大作ゲームは、要求するPCスペックも高くなってくる。この記事を読んでいる人の中にも「そろそろ新作を今のPCでプレイするのがキツくなってきた」「最新PCに買い替えたい」という人がいるのではないだろうか。

せっかく最新のPCを購入するなら、ゲームプレイだけでなくさまざまな用途で力を発揮するマシンを買い求めたいところ。いろいろなタスクをそつなくこなすレベルならば、20~30万円級のパワーがほしいところだろう。しかし、実際どれらがどれほど動くのか、前もって知っておきたいところである。

そこで今回は、株式会社マウスコンピューターのゲーミングPCブランド「G-Tune」から、「G-Tune DG-I7G70」をピックアップ。25万9800円~とミドルクラスの価格設定ながら、さまざまなニーズに器用に対応できる性能を持つという。この「G-Tune DG-I7G70」の実力がどれほどのものなのか、多角的に検証しお伝えしよう。

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主な仕様
・ OS:Windows 11 Home 64ビット
・CPU:インテル® Core™ i7-13700F プロセッサー
・グラフィックス:GeForce RTX™ 4070
・メモリ標準容量:32GB (16GB×2 / デュアルチャネル)
・M.2 SSD:1TB (NVMe Gen4×4)
・無線:Wi-Fi 6E( 最大2.4Gbps )対応 IEEE 802.11 ax/ac/a/b/g/n準拠 + Bluetooth 5内蔵
・保証期間:3年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート

まずは基本スペックを見ていこう。CPUにはインテル® Core™ i7-13700F プロセッサーを採用。そしてなんといってもグラフィックスに最新のGeForce RTX™ 4070を搭載しているのが特徴だろう。メモリ32GB、SSDは 1TBとゲームやゲームに関するタスクをする上での最低基準もクリアしている。初めてゲーミングPCを買い求めるという人向けには、スターターモデルも販売されている。


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モニター、ゲーミングマウス、ゲーミングキーボード、ゲーミングヘッドセットなどがセットになったモデルで、これワンセットですぐにゲーミングライフを始められるのが魅力だ。

また、今回紹介する「G-Tune DG-I7G70」よりもわずかに性能は下がるが安価な「G-Tune DG-A5G60」、値は張るが超ハイスペックな「G-Tune FZ-I7G7T」など、目的や予算に応じたさまざまなプランが用意されている。詳しくは公式HPをチェックしてみてほしい。

https://www.mouse-jp.co.jp/

とはいえ、カタログスペックだけを並べてもなにがなにやら、実際のところ、遊びたいゲームが快適に動くのか、動画制作や配信はできるのかなど、実力がわからないという人も多いだろう。そこで今回は「G-Tune DG-I7G70」をお借りし、私自らさまざまな用途での性能を検証させてもらった。


注目の新作を「G-Tune DG-I7G70」で動かす

まずは6月6日にリリースされた『ディアブロIV』をプレイしてみよう。本作はフィールドマップがシームレスなオープンワールドとなっている。画面に表示される敵の数も多く、スキルエフェクトなども派手なものが多いので、今まで以上にマシンスペックが求められる印象だ。今回はオンラインマルチプレイ要素である「ワールドボス」に挑戦し、「G-Tune DG-I7G70」の性能を確かめてみた。

 
グラフィックス設定はこちら。いずれも最高品質に設定した。


使用するクラスはネクロマンサー。お供にスケルトン兵を連れることができるクラスだ。これで表示物を増やし、さらに負荷をかけようという狙いだ。

 


画像では伝わりづらいだろうが、ボスの攻撃は非常に派手で苛烈。そんな中でも動作は非常に快適だった。このボスには、攻撃予告を見てからダッシュで避けなければいけないギミックがいくつか存在するのだが、動作が軽快なおかげでそれも非常にやりやすかった。

続いては2023年6月14日にサービスインしたMMORPG『BLUE PROTOCOL』で検証してみよう。本作はベンチマークソフトが公開されているので、それを使用した。

設定
・ 画面解像度: 1920 x 1080
・スクリーンモード: 仮想フルスクリーン
・DirectX 12
・グラフィクス プリセット: 最高画質
-スケーリング解像度: 100
-表示距離: 3
-アンチエイリアシング: 3
-ポストプロセス: 3
-シャドウ: 3
-テクスチャ: 3
-エフェクト: 3
-草の量: 3


こちらが計測結果。平均フレームレートも204.288と高水準であり、最高画質設定でも極めて快適なプレイが期待できそうだ。

定番のMMORPG『ファイナルファンタジーXIV』でも検証してみよう。こちらもベンチマークソフトを使った計測となる。


こちらも最高画質設定で非常に快適との結果が出た。「G-Tune DG-I7G70」を使えば、少なくともMMORPGで遊ぶのに困ることはなさそうだ。

ゲームプレイ以外の器用さをチェック

ここまではゲームプレイ面の性能を検証した。ここからはより発展的な使い方にどれだけ対応できるかを確かめていこう。

まずはゲームをしながらのブラウジング能力を検証する。ゲームをしながら攻略サイトをみたり、動画を視聴したりといったプレイスタイルはもはや当たり前のものとなった。さらに最近では、Steamのゲーム内オーバーレイでメモやサイトをピン留めできる機能も提供されている。今回は『ストリートファイター6』を使用して、このSteamのゲーム内オーバーレイと、バックグラウンドでの動画再生を試してみた。


こちらがSteamのゲーム内オーバーレイを使用した画面。この程度であれば動作に何ら影響はない。この状態からさらに、バックグラウンドで動画を10本同時に再生してみたが、それでもパフォーマンスに影響は一切出なかった。ゲームをしながらのブラウジングに関しては、かなり荒っぽい使い方をしても十分耐えられそうだ。

『ストリートファイター6』もベンチマークソフトを公開しているので計測してみた。こちらも最高設定で快適にプレイできる。

ではさらに発展して、「実況プレイ」などはどうだろうか。昨今は配信プラットフォームの充実に伴い、趣味でゲーム実況をしている人も少なくない。定番タイトルの『エーペックスレジェンズ』を使用して、快適な配信ができるかを検証した。

『Apex Legends』側のグラフィックス設定

配信ソフトは定番のオープンソースソフトウェア「OBS Studio」、配信プラットフォームはYouTubeを使用した。


「OBS Studio」側の配信設定を「映像ビットレート : 6,000kbps」「出力解像度 : 1920×1080」さらに超低遅延設定で配信したが、ゲームプレイにまったく影響はなし。配信も快適におこなうことができた。

「配信ができるなら動画も?」ということで、続いては「G-Tune DG-I7G70」を使って動画を投稿することを想定して検証してみよう。使用タイトルは『ホグワーツ・レガシー』。
こちらももちろん、最高画質設定で快適に動作する。

『ホグワーツ・レガシー』側の設定。


先ほども使用した「OBS Studio」でゲーム画面をキャプチャしながら1時間ほどプレイし、その素材を使って「Adobe Premiere Pro」を使って動画を編集した。録画しながらでもプレイは非常に快適。動画編集も極めてスムーズに行えた。「G-Tune DG-I7G70」は遊びだけでなく、クリエイティブな活動にとっても良きパートナーとなってくれそうだ。

こちらが「G-Tune DG-I7G70」で作った動画

これだけのゲームを最高画質設定で遊べて、配信や動画制作もスムーズなら、もはや「ゲーム制作」にも使えるのでは?ということで、最後にUnreal Engine 5.2を動かしてみた。

エンジン内の品質設定は「Epic」で検証した


試しにサンプルプロジェクトとして配布されている「Lyra Starter Game」を動かしてみた。「Lyra Starter Game」は3vs3で戦うサードパーソンのシューティングゲームのサンプルプロジェクト。こちらも動作は非常に快適で、まだまだ「G-Tune DG-I7G70」には余裕があるように感じた。


そこで出現するBOTの数値をいじり、3vs3ではなく25vs25の50人対戦にしてみた。さすがに3vs3の時点と比べるとすこし動作が重たく、動きがもっさりするような状態にはなったが、それでも驚くべきことに、普通に操作して遊べる状態にはなった。これであれば、ある程度のクオリティのゲーム開発ならば、「G-Tune DG-I7G70」で行えるかもしれない。

とはいえ、さすがにこのあたりが性能の限界のようで、BOTをこれ以上に増やすと遅延が目立つようになった。大規模な開発に使用するつもりなら、よりハイスペックな「G-Tune FZ-I7G7T」あたりを選択肢に入れるべきだろう。 

26万円のパソコンは結構便利

以上、「G-Tune DG-I7G70」の性能を紹介した。単に最新のゲームを最高の設定で快適にプレイできるだけでなく、ゲーマーの“次のニーズ”にも器用に応えられるポテンシャルが、本製品の最大のウリと言っていいだろう。期待の新作ゲーム目白押しの2023年を遊びつくしたいなら、「G-Tune DG-I7G70」は間違いなくオススメできるPCだ。

https://www.mouse-jp.co.jp/store/g/ggtune-dgi7g70b7accw101dec/


今すぐにでも快適なPCゲームライフを始めたいという人には、スターターモデルがおすすめだ。

https://www.mouse-jp.co.jp/store/r/ra3023099/

モニター、ゲーミングマウス、ゲーミングキーボード、ゲーミングヘッドセットなどがセットになっているので、これワンセットですぐに快適なPCゲームライフを始められる。

また、今回紹介した「G-Tune DG-I7G70」以外にも、より安価でお求めやすいプランや、よりハイスペックなプランなど、目的や予算に応じたさまざまなプランが用意されている。購入するPCを迷っているのなら、まずは公式HPをのぞいてみてはいかがだろうか。

https://www.mouse-jp.co.jp/

Junichi Matsui
Junichi Matsui

『風来のシレン』『アンリミテッド:サガ』『Dwarf Fortress』を人生の師とする雑食ゲーマーです。

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