今こそ出かけたい異世界探訪。Steamの人気オープンワールド作品7選を最新ゲーミングPCパフォーマンスとともにチェック

Steamの人気オープンワールド作品7選を、最新ゲーミングPCパフォーマンスとともに紹介する。今こそゲーミングPCで異世界に行こう。

以前と比べて、外出しづらい状況が続いている2020年。今年の夏は、筆者も含めて普段と変わらずゲームを遊んでいたプレイヤーもいるだろうが、在宅時間の増加をきっかけとしてゲームに目を向け、夏のバカンスの代わりに架空のファンタジー世界に遊びに行ったプレイヤーもいたのではないだろうか。オープンワールド作品は、世界を表現しようという試みでもある。その場に行かずとも、世界を体験できることはオープンワールドの魅力の一つだろう。

オープンワールドはRPGだけではない。Steamにはオープンワールドタイトルに絞っても多種多様な作品が集まっている。今回は、現実世界にてどこかに行きづらい状況も踏まえ、Steamでリリースされている人気オープンワールド作品を7本ピックアップ。コンソールリリースされているものの、PC版独自の魅力を持つ『DEATH STRANDING』『ARK: Survival Evolved』『Outer Wilds』と、現在PC向けにしか販売されていない『Satisfactory』『クラフトピア』『Rust』『Kenshi』、合計7本を紹介しよう。


本題に入る前に改めてSteamについて触れておく。Steamとは、誰もが知る大作から熱意溢れるインディータイトル、ロシア産や怪しげな低価格作品まで、世界中から玉石混交の豊富なゲームが集うPC向けゲーム配信サービスである。『Half-Life』や『Portal』など、多数の傑作を生み出してきたゲーム開発会社Valveが運営しており、元々自社作品用のシステムとしてスタート。早期アクセス配信への対応、違うPCでも続きがプレイできるクラウドセーブ、個人でもゲームがリリースできるSteam Directなど、多数の改善や機能の追加を経て、現在はもっとも多くのPCゲーマーから支持を集める配信サービスへと成長している。
2019年には、8000本以上の作品がリリースされているほか、月間アクティブユーザー数は9500万人を突破。季節ごとに開催される大規模なセールや、ストアページに表示されるユーザーレビュー、購入から2週間以内かつプレイ2時間未満なら返金可能なシステムがあることも、Steamの特徴だ。

また、本稿ではそれらが実際に動作するPCとして、マウスコンピューターから発売中のG-Tune HP-Aを使ってテストを実施。参考例として、紹介とともにテスト結果を掲載している。


G-Tune HP-Aは、AMD Ryzen 9 3900XTとGeForce RTX 2070 SUPERを搭載したゲーミングPCだ。CPUとして採用されている Ryzen 9 3900XTは、12コア/24スレッド対応のAMD製上位プロセッサー。GPUには、NVIDIA製の上位モデルGeForce RTX 2070 SUPER、高速なNVMeで接続された1TBSSDとデータ保存用の2TBHDD、16GBのメモリも搭載されている。今回のゲームをフルHDかつ60fpsをターゲットに動かすのなら、過剰といってもいいぐらいのスペックだ。

ケース全体では黒を基調に、フロントには赤いアルミパネルも採用されており、赤と黒のカラーリングによってPCをカッコよく演出。ケース前面にはステレオミニ/マイク端子と共に、4つのUSB端子が用意されており、ゲーム用途で頻繁に利用するUSB端子が使いやすいことも本作の特徴だ。


なおAMD Ryzen 9 3900XTは、2020年7月に発売されたRyzen 3000XTシリーズのCPUだ。同シリーズは、第3世代Ryzenのマイナーチェンジ版で、AMD Ryzen 9 3900XTではAMD Ryzen 9 3900Xから、ブーストクロックが上昇。Zen2マイクロアーキテクチャを採用した第3世代Ryzenからは、シングルスレッド性能も大幅に改善されており、12コア/24スレッドによるクリエイティブ用途での高速処理だけでなく、ゲーム用途でも十分な性能を有している。


そんなG-Tune HP-Aを使用して、各タイトルでテストを行ったわけだが、今回採用したタイトルにはいずれもベンチマークモードが搭載されていない。そのため、タイトルごとにグラフィック設定などを変更しつつ、計測ツール「OCAT」を利用して、ゲームプレイ中のパフォーマンスを測定した。グラフには、OCATで測定したデータを元に、平均フレームレートと最小フレームレートをそれぞれ掲載している。また一つの目安として、「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」および「ファイナルファンタジー XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」の結果も掲載しているので、参考にしてほしい。


DEATH STRANDING


『DEATH STRANDING』は、ストーリーとシステムの両面から「繋がり」を描いた、オープンワールドアクションアドベンチャーゲームである。舞台になるのは、デス・ストランディングによって崩壊した北米大陸。通信の切断やBTなる驚異の出現によって北米大陸は分断されており、人類の滅びはすぐそこまで迫っていた。主人公のサム・ポーター・ブリッジズは、都市と都市の間を配送で繋ぐ伝説の配達人だ。サムは、西海岸に囚われたアメリを救うため、東海岸からアメリカを再び繋ぎ直すプロジェクトに参加することに。長い旅路を歩むサムの視点から、デス・ストランディングの謎や、人と人の繋がりが描かれる。

プレイヤーは、伝説の配達人であるサム・ポーター・ブリッジズとして、アメリカ大陸を横断。道中では、都市間で荷物を運ぶ依頼を受けることになり、分断された世界の事情や、配達依存症のミュールたちもさまよう世界の現状も表現されていく。また、サムが通信を繋げたエリアではオンラインに接続され、川を渡る橋や高所へのハシゴ、敷設された国道やバイク・トラックといった乗り物などが共有される。相手に「いいね」を贈ることもでき、オンラインシステムによって良い協力関係が描かれている点も、本作の特徴だろう。7月に登場したPC版では、高フレームレートでの動作や4K解像度にも対応しており、より快適な環境で過酷な北米大陸が体験できるわけだ。また、Valveとのコラボアイテム及び依頼も、『DEATH STRANDING』にしっかり登場している。


『DEATH STRANDING』では、ゲーム中盤に登場するレイクノットシティから、プレッパーズの一人であるエンジニアの拠点まで配送を行い、配送中のパフォーマンスを計測した。道中には川や草の生い茂るロケーション、荷物を狙って襲ってくるミュールも存在し、ミュールとは戦闘も交えたため、それなりに負荷がかかっている。グラフィック設定では、プリセットを利用して最高設定と標準設定で切り替え、フレームレート制限を最大の240にセットしている。

結果を見てみると、平均フレームレートでは共に120fps近いパフォーマンスが出ており、安定した結果が得られた。最小フレームレートは、ミュールとの戦闘中にフレームレートの低下が見られていたため、その際の数字だろう。平均フレームレートはかなり余裕のある数字が出ているため、フルHDで本作をプレイするなら、もう少し低いスペックのPCであっても60fpsでプレイできると思われる。なお、「G-Tune HP-A」のスペックであれば4Kでの動作も視野に入るため、DSRを利用した擬似的な4Kでのテストも行った。あくまで参考程度としてほしいが、4Kかつ最高設定では平均約50fpsで動作していたのに対し、アンチエイリアスをDLSSに切り替えると約70fpsにまで動作が改善した。「G-Tune HP-A」では、4K最高設定でのプレイは厳しいかもしれないが、設定を変えれば4Kでも動作するだろう。

Outer Wilds


『Outer Wilds』は、宇宙存亡を巡り、ひとつの銀河系を廻るSFアクションアドベンチャーゲームだ。1人用の小型探査艇へ乗り込み、宇宙へと飛び出した新米宇宙飛行士の主人公。しかし、彼の行く先に待っていたのは、未知との遭遇だけではなく、超新星爆発による銀河系の崩壊だった。気づけば22分前に巻き戻されていた主人公は、再び探査艇に乗り込み、崩壊する宇宙の謎に挑むこととなる。銀河に点在するノマイ族の遺跡。視界に現れては消える、不思議な月。主人公が訪れる銀河の星々には、それぞれ秘密が隠されている。中には、場所はわかっているのにたどり着き方がわからないものもあり、先輩宇宙飛行士との会話や、翻訳機による遺跡の調査を経て、宇宙の法則が少しずつ解き明かされていく。

わかりやすい目標や目的も示されないため、少々プレイヤーを選ぶ部分もあるが、銀河を舞台にしたこのオープンワールドには、挑戦しがいのある謎とヒントが散りばめられている。PC版では、高フレームレートでの動作や4K解像度にも対応しており、よりリッチな環境で宇宙での冒険が描かれる。


『Outer Wilds』では、銀河内の複数の惑星を巡ることとなるが、その中でも負荷が重めの惑星として、木の炉辺と脆い空洞を選択。木の炉辺では重力圏内をぐるっと周回、脆い空洞では周囲を回った後に中心にあるブラックホールに飲み込まれるまでを測定している。また、本作にはプリセットがないため、グラフィックを重視した設定に手動で切り替え、フルHDでパフォーマンスを測った。テスト結果を見てみると、どちらも平均フレームレートは安定した数値を示しているが、植物や住人の息づく木の炉辺よりも、崩壊寸前の脆い空洞のほうが重いフレームレートになっている。ブラックホールが描画されている間は、パフォーマンスが低下していたように思うが、どちらも余裕のあるフレームレートを示していることから、フルHDでの動作なら比較的性能の低いのPCであっても満足に動くだろう。


ARK: Survival Evolved


『ARK: Survival Evolved』は、恐竜のいる大自然の中で生活する、オープンワールドサバイバルアクションゲームである。裸同然の状態で無人島に放り出された主人公。目の前には、大小さまざまな恐竜の生息する土地が広がっており、主人公はこの中でサバイバルを繰り広げることになる。

石や木を採取して、道具や拠点をクラフト。衣服を身に着け、手に入れた食材を調理し、レベルアップを重ねていくと、銃火器の作成なども可能になっていく。また、現実では絶滅したドードーや巨大なピラニア、温厚な草食恐竜から凶暴な肉食恐竜まで、本作には恐竜を含めたさまざまな動物が登場する。彼らを手懐けると、ペットにしたり、共に恐竜と戦ったり、恐竜に乗って空を飛んだりといったこともできる。オンラインマルチプレイでのPvEやPvPに対応しているほか、シングルプレイにも対応。PC版では、コンソール版よりも快適で高画質なゲームプレイや、Modによる拡張も可能になっている。


『ARK: Survival Evolved』では、The ISLANDを選択し、シングルプレイでゲームを実行。南部エリア1にスポーンしてから、川辺や森の中を走り回った5分間を計測している。野生の恐竜とは遭遇したものの、戦闘になったわけでも、拠点を建ててオブジェクトを集中させているわけでもないため、かかった負荷は軽めだろう。

本作にはグラフィックプリセットが用意されているため、中/高/最高の3段階でプリセットを切り替えてパフォーマンスを計測した。中設定では、グラフィックの粗さが目立つものの平均フレームレートが120fpsを超え、高設定でも余裕のあるフレームレートで動作している。一方、最高設定の本作は、2017年に正式リリースされたタイトルとは思えないほどに負荷がかかるのだが、今回の環境では限定的なテストながら最高設定でも平均60fps以上を記録しており、最高設定を維持したままのプレイにも耐えられるかもしれない。より低い性能のPCで本作をプレイするなら、まずはグラフィック設定を見合ったものに設定する必要があるだろう。

Kenshi


『Kenshi』は、荒廃した世界を舞台にしたオープンワールドRPGである。ゲーム開始からの数時間は、奴隷商人に捕まり、野生動物に襲われ、空腹に倒れ、何度も死を経験することになる。この世界において、プレイヤーキャラクターは他の住人たちと等しい存在であり、殺伐とした文明崩壊後の未来で、死は日常的なものだからだ。しかし、危険を回避する術を学び、糊口をしのげるようになった頃には、荒々しくも作り込まれた世界の輪郭が少しずつ見えてくる。

本作では、ゲームを介してひとつの文明世界が表現されており、思想の異なる複数の勢力や街を巡り、一人の住人として生きていける。エンディングや、ゲームプレイ上の目的は用意されていないため、パン屋や農家として善良に過ごしたり、盗賊や麻薬の密売人として財を成したり、肉体を鍛え上げ賞金稼ぎとなったりなど、ゲームプレイは自由。荒涼とした世界を体験できるオープンワールドゲームらしい要素が、本作の魅力となっている。


『Kenshi』にはプリセットが存在しないため、解像度をフルHDにセットし、グラフィックの設定項目をすべて負荷のかかる設定へ引き上げてテストを行った。2つのテストはそれぞれロケーションと内容が異なり、大陸北部の砂漠グレートデザートの都市周辺で鉱物資源をひたすら掘ったものと、ボーダーゾーンの街から出発して旅に出たものであり、ゲームプレイ中の平均的な負荷状況だろう。データを見てみると、平均フレームレートは共に120fpsを超えており安定して動作している。最小フレームレートは60付近になっているものの、ゲーム内速度を4倍速にしていたことも踏まえると、かなり余裕のある結果と言えそうだ。


Satisfactory


『Satisfactory』は、自動化に重点を置いたオープンワールド工場建設ゲームだ。舞台になるのは、人類が宇宙に進出したSF世界。FICSITの社員として、未開拓の惑星に降り立った主人公は、資源を集めて工場を建設し、軌道エレベーターを使って資材を宇宙に打ち上げ、プロジェクトを進めていく。ゲーム序盤では、ほかのサンドボックス系タイトル同様手動での採取が基本となるが、自動採掘機械による鉱物の採掘から工作機械による部品の建造まで、早い段階で多くが自動化可能となる。大量の生産ラインの管理を行うことが本作の特徴だ。

小規模な目標として提示されるマイルストーンを達成すると、次々に新しい施設が解放。自動化したラインを使って目標を達成すると、より高効率な施設も利用できるようになり、さらなる効率化を目指して工場を運営していく。探索時の戦闘はあるものの、建設した施設が襲われることはないため、自動化に集中できる点や、工場を動かすための電力を管理する要素もポイントだろう。Steamには、2020年6月に登場し、早期アクセス配信中だ。


『Satisfactory』では、ラインがごく少数稼働したゲーム序盤のデータを使用して、パフォーマンスを計測した。解像度はフルHDのまま、テクスチャや影など、3段階で調整できる項目すべてを超と中で切り替え、5分間の負荷を測っている。テスト結果では、中設定では平均フレームレート約169、超設定では平均フレームレート約147を記録した。共にかなり余裕のある結果になっているが、本作ではゲームが進むにつれて稼働するラインの数が増え、負荷が増大していく。自動化を前提としているだけあって、代表的なサンドボックス系タイトルより負荷の増加はゆるやかだが、大規模な工場を稼働させるには、相応のパフォーマンスが求められる。今回テストしたのは、小規模な生産ラインが出来た程度の負荷の軽い状態なので、大量のベルトコンベアを敷き詰めた巨大工場を組み立てたいなら、余裕のある設定でプレイするのがいいかもしれない。


クラフトピア


『クラフトピア』は、現在早期アクセス中のオープンワールドサバイバルアクションゲームだ。早期アクセス配信も始まったばかりであり、資源の採集とアイテムの生成といったクラフト要素を中心に、ささやかな冒険や農業、自動化など、いろいろと遊べる内容が用意されている。

開発チームによる精力的なアップデートが行われているほか、Twitter上などには、怪しい挙動を研究するプレイヤーも現れ、開発チームによるアップデートと彼らも知らない謎の施設が誕生している。こうした反応を受け、ゲーム内のアイテム説明文にプレイヤーによる用語が登場するなど、早期アクセスらしい盛り上がりも本作の魅力だろう。完成までの道のりは未だ遠く、現在の状態で万人におすすめできるわけではないが、現在PC専用であることや、今後に期待できそうな点から、紹介タイトルに選出している。


本作のテストでは、標準画質/解像度をフルHDに設定した上で、フレームレートの制限を解除。モーションブラーを除いたグラフィックオプションをオンにした状態で、パフォーマンスを測定している。初期島と書かれたテストでは、新たにワールドを作成し、しばしば発電機の労働力として雇用されるチュートリアルNPCの並ぶ桟橋に降り立ってから測定を開始。木を伐採したり、牛や羊を相手に戦った5分間のゲームプレイを収録した。続いて初期島2では、同じ島に牛を使った自動畜産発電施設を建設。交配所の周りに牛がひしめき、いくつものベルトコンベアが回る中で、パフォーマンスを測っている。最後に草原では、初期マップとは異なり丘や草原の広がるマップへ移動。ゴブリンやバッファローと戦いながら、テストを実施した。

結果を見てみると、初期島でのテストと草原では、ともに平均約69fpsで動作している。初期島にはオブジェクトが多く、草原では草木が多いため、違った結果になるかと思われたが、最小フレームレートの差こそあれ、今回のテストでは似たような負荷状況だったようだ。

ベルトコンベアと繁殖した牛により負荷のかかっている初期島2では、平均フレームレートが約50fps、最小フレームレートは約38fpsにまで低下。テスト中、上から牛を見守っていたのだが、時間が経つにつれてフレームレートが徐々に下がっていた。死んだ牛から出たアイテムと、増加した牛により負荷がかかっていたのかもしれない。

ところで、『クラフトピア』のテストは、9月20日に測定したものを掲載しているが、9月14日に初期島2と同条件で行った際には、平均約39fps、最小32fpsとなっていた。『クラフトピア』では、精力的なアップデートが行われている。それは目に見えるものだけでなく、14日から20日の間にも、ベルトコンベアの軽量化、一部パフォーマンスの改善、グラフィックオプションの追加など、パフォーマンス関連の修正もパッチノートに掲載されており、そうした修正が10fpsの改善を生んだのだろう。なお、本作ではシビアな入力を求められたりはしないため、もちろん程度はあるものの、多少フレームレートが落ちてもプレイへの影響は少ないだろう。

短期間でパフォーマンスの改善が行われているとはいえ、テスト機でもフレームレートが上がらないことを踏まえると、更なるアップデートとパフォーマンスの改善に期待したいところだ。


Rust


『Rust』は、石と松明を手に放り出されたキャラクターたちが争うオンラインマルチオープンワールドサバイバルゲームだ。舞台である島の中には、採取できる石や破壊可能な木など、採取できる資源が用意されており、資源を集めて拠点や武器を作りあげることで、生き残りを目指していく。ただし、本作のサバイバルは環境からの生き残りではなく、人間同士の生存競争。石を打ち付けて資源を回収していれば、銃を持った男に撃ち殺されたり、安心して家の中で眠りについたはずが、次に目覚めるとチェストの中身が空になっていたりなど、容赦のない人と人の争いが繰り広げられる。PvPのみが用意された公式サーバーでは、日夜醜い戦いが展開されているわけだ。定期的にサーバーがリセットされ、平等な条件で争う機会が与えられるほか、PvEサーバーも存在するためあまり戦わずに遊ぶこともできる。2020年後半にはコンシューマー版のリリースも予定されており、殺伐としたオンラインゲーム風のPvPがPS4とXbox Oneでも遊べるようになる予定だ。


『Rust』では、オフィシャルサーバーで行われているPvPに参加し、岩を片手に5分間資源を採取して回った。本作にはグラフィックプリセットが存在しないため、手動でグラフィック設定をもっとも負荷のかかる設定とスライダーの中間で切り替え、パフォーマンスを測定している。朝にテストを行ったためか、テスト中は誰に襲われることもなく、平穏無事に5分間は経過した。そうしたテスト内容もあり、最高設定でも平均フレームレートは約112fpsと高い数値を示している。少なくとも、岩を片手に原始的なサバイバルを送るだけなら、もっと低いスペックのPCでも、最高設定でプレイできることだろう。





今回のテストでは、G-Tune HP-Aが十分に高いスペックを有していることもあり、『クラフトピア』を除いて120fps近い平均フレームレートで動作していた。概ねスペック通り余裕のあるパフォーマンスを見せていたため、「G-Tune HP-A」ならこれらのタイトルを遊ぶのに十二分なスペックを有していると言えるだろう。

フレームレート

本稿では、オープンワールド作品として7タイトルを紹介し、テスト結果もお届けしてきた。だが、Steamには日夜新しいタイトルがリリースされており、今回紹介したゲームも一例に過ぎない。必ずしも傑作ばかりではなく、中にはクセの強い作品も配信されているが、コンシューマーと比べて多い作品の数自体もPCゲームの魅力であり、そこには新しい体験も待っていることだろう。本稿をきっかけに、PCゲームにも興味を持っていただければ幸いだ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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