脱出シューター『ARC Raiders』をちょっと疑心暗鬼に遊ぶ。『Elin』のコラボ酒飲む。「ROG Xbox Ally X」はコンソール寄り。『Slot & Dungeons』の運ゲー具合良き。今週のゲーミング
Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。517回目です。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。517回目です。まだ半袖いけます。
メインにするかどうかはまだ悩ましい

このところ携帯型ゲーミングPC「ROG Xbox Ally X」をよく使っています。マイクロソフトと連携して開発された点が一番の特徴で、コントローラー操作向けの最適化のほか、より多くのシステムリソースがゲームに割り当てられるようWindowsがカスタマイズされているのだとか。Xboxコントローラーを再現したようなグリップ部分は、比べるとやや大きめ。本体は結構重量級ながら、手のひら全体でしっかり握るかたちになるからか、それほど重く感じないのは意外でした。
デフォルトでは、起動するとXboxアプリが表示されるのも興味深い。同アプリのライブラリ画面には、Steamなどのゲームも全部一緒に並び、そこからプレイ可能。いつでもライブラリを開ける専用ボタンも用意され、同アプリで一元管理して使う前提のデザインなのだなと感じられる。ちなみにXboxボタンでは、Game Bar相当の機能を呼び出せるほか、起動中のゲームやアプリ、デスクトップの切り替えをおこなえます。
実際のところ、Xboxアプリだけですべてこなせるわけではなく、体験の統一感はSteam Deckが勝る。ただ、それは何でも動かせるWindowsであるがゆえ。トレードオフとして受け入れられるかどうかは人それぞれか。もっとも、インストール済みのゲームをプレイする分には同アプリで事足り、操作性を含めコンソールライクな体験に大きく近づいた印象です。
by. Taijiro Yamanaka
1周年おめでとうございます

『Elin』の早期アクセス配信開始1周年を記念して作られた、Elinとクランドのコラボ酒「Crim Ale」をいただきました。ゲーム内に登場する飲み物クリムエールをモデルとしたお酒ですが、このCrim Aleは一般に広く流通しているものと違って、ルミエスト産の貴重なもの。祝宴の席を飾る、貴族・王家御用達の高級酒として扱われていると紹介されています。描き下ろしイラストのラベルには「Lumiest 485」の文字もあり、ゲーム内のアイテムがそのまま具現化したような存在感がありました。
香りはいちごジャムに似た感じで、お酒っぽさを感じません。味は甘くまろやかで、ついついもう一杯と思うほど飲みやすい。ゲーム内のNPCが口を揃えて「フラフラになるまで飲みたい」と言うのも頷ける美味しさでした。ストレート、ロック、ソーダ割、ゲーム内で紹介されているアレンジのクリムエールフロートと、楽しみ方もさまざまで、これから少しずつ大事に飲んでいこうと思います。
ゲームの進行状況としてはゆっくり進めているのであまり書くことはないのですが、最近のアップデートでアンデッドに特別な効果を持つ武器「丸太」が加わったのを見て笑っています。おそらく吸血鬼なんかが出てきても簡単に倒せることでしょう。丸太は万能ですからね。
by. Naoto Morooka
万人向けパズルアクション

今週は、『MotionRec』を遊んでいました。本作は、記録と再生を使ってステージを攻略していく2Dパズルアクションゲームです。主人公のロボットの動いた軌跡を覚えさせる記録と、覚えさせた動きを地形を無視して再現する再生、二つの能力を使ってステージを進んでいきます。たとえば足場をジャンプで登っていく動きを記録すると、再生時には上方向に大きく移動できます。さまざまなギミックも上手く活用して突破可能な動きを構築することで、ステージを攻略するわけです。狙った動きができればクリアなので、アクションゲームではお馴染みのちょっとしたリフトや段差なども重要な、ちょっと新鮮なゲームプレイが待っています。
本作では、難易度控えめのメインルート以外に、脇道に逸れるとちょっと難しめの問題も用意されています。ただしそうした収集要素も含めて、あまりシビアな操作などは要求されず、全体が磨き上げられている印象を受けます。シンプルな基本の仕掛けを軸に悩ましいゲームプレイが、しっかり丁寧に仕上げられた一本でした。
by. Keiichi Yokoyama
疑心暗鬼

『ARC Raiders』をプレイしていました。本作では敵NPCがARCという機械軍団であり、出会う人間はすべてプレイヤー。もちろんPvPが勃発するときもありますが、ソロで遊んでいると割と穏便に済むときも多いです。というのも本作では「撃たないで」というエモートが用意されていて、円満にその場をやり過ごせることもしばしば。脱出地点直前で“不戦協定”を結んだソロの野良と3人で同じエレベーターで相席帰還するなんてこともありました。
脱出型PvPvEゲームとして意外ですが、少なくとも序盤はゲームバランス上争うメリットが小さいのも交流を後押ししていそうです。お互い装備が弱いので倒しても旨味がないですし、序盤は持ち運べるアイテム量もかなり少なめ。むしろ銃声を聞きつけてARCたちが寄ってくる方が恐ろしいです。『Escape from Tarkov』などと違ってプレイヤーと敵NPCとは瞬時に見分けがつきますし、自然と距離を置いたり休戦したりする傾向になるのかもしれません。
とはいえ、交流するふりをして背中を撃っても良いゲームなので、「撃たないで」から始まる不戦協定はお互い完全には信用しない絶妙な距離感。まさに世紀末世界でのリアルな他人との距離感を感じられて、世紀末スカベンジャーロールプレイをできる点が筆者の好みに刺さっています。ここからプレイヤー間の装備の差が開くとどうなるのか、また後半マップではどうなっているのかにも期待しつつショボい装備でガラクタ漁りに勤しんでいます。
by. Hideaki Fujiwara
マップで結構体験違うのも良き

Steamで早期アクセス配信された『Slot & Dungeons』をプレイしています。ざっくり説明すると、手持ちのデッキアイテムがランダムに配置されたダンジョンを1マップずつクリアしていくゲーム。マップパート前半は配置されたデッキアイテムがいろいろ発動してくれるのでそれを見守りつつ、マップパート後半は自キャラを動かして個別撃破していく感じです。説明が意味不明気味ですが、これ本当に説明が難しいんですよ。デモ版があるのでそちらをやるとわかりやすい。
前半パートで、バッタバタ敵が倒れていくので面白~と思いつつ、脳みそ使わず遊べるカジュアルゲームかなと思いきや。難易度3ぐらいから本作の本当の顔がちらり。難易度上がるにつれて敵も強いし嫌がらせも激しくなるので、個々の要素の理解が必要になる。難易度5あたりをウロウロしていますが、考えることが多くてかなり奥深い。自分のお気に入りは、戦士の大食いデッキで、食べ物をとりまくり食べ物を爆発させるアイテムを仕込んで、マップ上で食い物を爆散させて敵を屠る手法です。個人的に運ゲー要素がちょうどよくて、そこもお気に入りポイントです。
現時点でまだ早期アクセス初期ではありますが、コア部分はかなり完成度高く、今は777円というのもあり、ひとまず買っておくのもよいのではないかなと。
by. Ayuo Kawase




