『エルデンリング ナイトレイン』はマップ知識が80%。スライドパズル『Only Sliding』がかなり手強い。『呪いの穢れ唄 鳴海龍也の回奇録』は良作。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。497回目です。Nintendo Switch 2、ほしいです。
製品版は来月発売

今週はスケボーゲーム『トニー・ホーク プロ・スケーター 3+4』の体験版をプレイ。同シリーズの3作目と4作目のステージをセットにしてリメイクした作品です。体験版にはFoundryとCollegeステージが収録され、2分間でのセッションを楽しめる。キャラクターは、Tony HawkとRayssa Lealから選択可能。後者は、東京オリンピックにも出場していた若手選手ですね。
オリジナル版はどちらも当時プレイしていたため、美しく再現されたステージには懐かしい想いが込み上げてくる。ただ、4作目はステージを自由に探索し、NPCからミッションをもらう形式に刷新されたが、本作ではすべて3作目までと同じ時間制限制に統一される。この点は少し残念かな。とはいえ、一時は開発中止も伝えられた作品であり、ファンとしてはリリースされるだけでも御の字。体験版は、予約購入者およびGame Pass加入者向けに配信中です。
by. Taijiro Yamanaka
処理落ちするほどのバランスブレイカー

『Vampire Survivors』(以下、ヴァンサバ)の開発元から発売された『Berserk or Die』のノーマル難易度をクリアしました。本作はキーボードを叩いて攻撃と移動をおこなうキーボードアクションです。押したキーの数に応じて10段階ほどのアクションが可能で、コントローラーでも弱中強の3段階のアクションは可能です。
本作は生き残るという目的は同じでありつつ、ヴァンサバとはシステムが別物。自動攻撃ではなくスタミナゲージを消費して攻撃します。スタミナがないときは動けなくなるので、敵の攻撃をガードすることも重要。HP回復アイテムは毎日現れる商人から購入できますが、基本的に回復するのは1ゲージ分。大量の敵を倒す演出に爽快感はありつつも、ヴァンサバより難しい印象でした。
しかし、終盤に解放できるとあるキャラを使うと一転。長時間無敵かつスタミナ回復アップという必殺技を持っており、一度発動すると何も考えず攻撃しまくれます。しかも敵を引き付ける特性もあり、大量の撃破演出で処理落ちも発生して無敵時間もなかなか減りません。それまで10日間生き残れなかったのに、あっさりと20日間生き延びて1万人斬りを達成するほどのバランスブレイカーでした。実績はまだ半分も取得できてないのでハードモードもプレイ予定です。
by. Haruki Maeda
15パズルじゃない方のスライドパズル

そろそろ今年のパズルゲームたちに手を付け始めなければなるまい……ということで『Only Sliding』の攻略に着手しています。『Only Sliding』は「再帰系」パズルゲーム群の着火役ともなった『Recursed』の作者Portponky氏の新作パズルゲーム。その名の示す通り、操作すると指定した方向に障害物にぶつかるまで移動し続ける「氷床」系のスライドパズルだけで成立しているゲームとなっています。また、このゲームについているSteamタグは、「パズル」「グリッド移動」「論理」そして「メトロイドヴァニア」。ひと繋がりの広大なマップを主人公がスライドしながら駆け巡り、各地に配置されたスライドパズルを解くことによって新たにスライドできるギミックが解放されて新しいエリアに行けるようになる、正しくスライド・メトロイドヴァニア・パズルとなっています。だいたい20時間かかる「こおりのぬけみち」と考えてもらって差し支えなさそうです。
まだ中盤なので真っ当にひたすらスライドパズルを解いているだけなのですが、昨今のパズルゲームと来たら本当に油断ならないのでいつメタ要素が飛び出してくるのではないかと戦々恐々としています。変化球のない正統派の倉庫番ゲームも最近はかなり苦しい難易度のものが増えてきており、パズルゲーム界のインフレは激しい。『Only Sliding』が無事終わったら次は『Lab Rat』や『Gentoo Rescue』あたりをやりたいところですが、数年後にはもう僕の知能では追いつけないゲームばかりになりそうで恐ろしい。
by. Mizuki Kashiwagi
ワインも、はちみつも、ないんだよ

『Elin』をプレイしていました。まだまだ序盤なので、何をするにも成長の機会をムダにしないよう、まずは演奏依頼でプラチナ硬貨を稼ぎつつ、各地でスキルを習得して回っています。ギルド内にも習得できるスキルがありますが、『Elona』と違って市街地で物を壊すだけでも罪になるので、比較的面倒な盗賊ギルド加入条件「累計カルマ100減少」なんかもすぐに突破することができました。かつて育成の定番であった王城の壁破壊が罪になるのは、「30年後」の冒険者からすると隔世の感がありますね。
ひととおり依頼もこなせるようになり、ネフィアも簡単なものなら踏破できるようになってきたので、次は安定的な金策手段でも模索しようと思っています。昔のバージョンで定番だったあれやこれやのお金稼ぎが簡単にはできないように変わっていて、ものすごく金欠です。まだ醸造樽も養蜂箱もありません。だというのに主な戦闘手段は魔法なので、魔法書で金が飛んでいくのなんの。それでも武器強化や防具強化の巻物も見逃せないし、耐酸性コーティング液も確保しておきたい。プレイしていると次々と「あれしたい、これしたい」が出てくる。そんな『Elin』に、しばらくはどっぷりかもしれません。
by. Naoto Morooka
良作短編ホラー

今週は、一人称視点の短編探索型ホラーADV『呪いの穢れ唄 鳴海龍也の回奇録』を遊んでいました。本作は、記憶喪失の探偵が少女と共に謎の家屋から脱出するゲームです。ゲーム全体の仕組みとしてはポイント&クリック型のADVそのもの。画面内を見渡すと調査可能なポイントが光っているので、そこを調べてアイテムや情報を入手していくわけです。ただ本作では室内をスマートフォンのライトで照らしながら調べる形式となっており、直感的な操作も相まって違和感なく1人称視点で探索が進みます。少女との会話シーンも視線や距離感を意識した表現になっていて、遊びやすく没入感の高いゲームプレイに仕立てられています。画面中央部分をクリックするとそのまま探索へ移れる仕組みも、プレイヤーのやりたいことを汲み取ってくれていていいですね。またストーリー上では、聞くと呪われそうな不気味な唄も登場。ほかに、家の中では時折ちょっとした怪現象も発生し、緊迫感のある探索が待っています。
プレイ時間は丁寧に遊んでも1時間程度と短いのですが、その分全体のクオリティは高く、隙なく仕上げられています。欠点は続きがないことだけ。テンポや雰囲気もよく、このままもっと続きが遊びたいと思わせてくれる1本でした。
by. Keiichi Yokoyama
とにかく、はぐれないように

相変わらず『エルデンリング ナイトレイン』を遊んでいます。いろんなジョブを遊んできましたが、なんだかんだいって追跡者が一番楽しいかもしれません。原点回帰。一番嬉しいのは、「使える武器の選択肢が多い」こと。小さいのも重いのも振れるので、武器がドロップするたび自分のかなと思いキュンキュン。戦い方の幅が広ければ広いほど楽しい。心なしかレアドロップ率も上がっている気がする。気がするけれど。
一方で、どのジョブも使いやすくて、他メンバーの編成にあわせて気軽に変えやすいのが熱いです。ただ一番大きな学習価値だと思うのは、やはりマップ特性。マップ構造やギミックさえ覚えればある程度戦力になる。一番ややこしい隠者ですら、FP吸いギミックさえ覚えればそんな足手まといにならない……認識です。逆をいえば、マップを覚えないと結構話にならない。マップ覚えがほぼすべてでは?とも。マップ覚えは経験なので、やはり数をこなすしかないかなと。自分はとにかく先輩方の背中を追うことで覚えました。フロムゲーは歴戦の猛者が多くて、それが厚みでもイカツさでもありますが、本作ではそんな猛者たちが人助けをしまくる最高のシステムになっていますね。
by. Ayuo Kawase