『inZOI』がかなりリアル「サ・シムズ」。『龍が如く8外伝』はシリーズで一番好きかも。部活モノFPS『シューターズ レディ!』をさくっと遊ぶ。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。486回目です。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。486回目です。暑くなったり寒くなったり。

次回は協力マルチプレイテストに

今週も『Neon Abyss 2』のプレイテストに参加し、期間終了までプレイしていました。道中でバフアイテムを入手し、その効果をどんどん重ねていけるシステムは前作から受け継ぐ特徴。最後まで新たなアイテムが出現したため全貌はまだ不明ながら、特定条件を満たすと効果を発動するようなタイプのアイテムが今回多く用意されている印象です。

一方、武器を単純に強化するアイテムは前作からかなり減った気がする。代わりに、武器自体に強化につながる要素が組み込まれ、たとえば特定の消費アイテムの保有数に応じて威力が高まるといったかたち。結果として、前作での画面一杯に弾を撒き散らすようなインフレ感はやや薄まったけれど、武器に応じて強さを引き出すプレイを目指すのは、それはそれで面白い。また、そうした消費アイテムはバフアイテムで増やせることがある。今回プレイできたのは一部要素のみでしたが、製品版がさらに楽しみになりました。
by. Taijiro Yamanaka


フォトモードも欲しいです

私事ではありますが、少し前に小さな家族を見送りました。とうに悲しみは癒えておりますが、ふとした時に「いない」ことに気がつくわけです。コーヒーメーカーを待つ間、外出から戻ったとき、そこにいるのが当たり前だった存在が、いない。自分の中に習慣として残っている愛しき者の存在を感じて、悲しみとも寂しさとも違う諦めのような気持ちを、まだときどき味わっています。

『My Little Puppy』はそんな折に知ったタイトルでした。私は「泣ける作品」みたいに言われてしまうと冷静になってしまい涙が引っ込むようなひねくれたタイプですが、コーギーのケツには勝てませんでした。他のどの犬種でもない、コーギーを選んでいるのが最高ですね。操作キャラクターの後ろ姿を見る時間が長い三人称ゲームにおいて、愛らしいもふもふの食パンを眺められるのはQoLを上げてくれます。ダッシュが意外に速いのも、ジャンプがめちゃくちゃ低いのも、いい感じにアクションにつながっていてゲーム的にも素晴らしいです。良いですね、コーギー。

できることならば正式リリースまでの間に、操作キャラクターである犬の気持ちを言葉で表現しないで欲しいとは思っています。思考はNPC任せにして、犬はもっと感覚的で利己的な愛されのプロであって欲しい。うちのやつなんて「おいで」を追っかけっこ遊びのかけ声だと思ってましたよ。わがままなんだ、犬は。おすわり。
by. Naoto Morooka


短編女子高生部活モノFPS

今週は、『シューターズ レディ!』を遊んでいました。本作は、スポーツシューティングに打ち込む女子高生3人を描いたFPSです。主人公の1人である吉本恵那は、群馬県に引っ越してきたばかりの高校1年生。ちょっとしたきっかけから「かみかわ合同射撃部」に参加した彼女は、なんだか頼りない部長とグイグイくる副部長の2人と共に、全国へ向けて活動。汗と涙と硝煙のきらめく王道の青春が繰り広げられてます。また本作では彼女たちの挑むスポーツシューティングを、ゲームプレイによって表現。定まらない照準や大きな反動によって、女子高生の挑むFPSに仕立てられています。

彼女たちの部活動を描いたストーリーモードは30分から1時間程度と短く、重要な場面に絞って描写されています。ただし本作は単に短いだけではなく、ゲームパートでその時々の彼女たちの実力を表現。ストーリー上の努力や成長が、ゲームプレイによってしっかり感じられるようになっています。またアーケードモードでは、ローグライク風のゲームプレイが展開。FPSを積極的に遊ぶ方ではないのですが、残り時間を消費して購入するアップグレードではそれぞれ強化具合が実感でき、シンプル故に選択やプレイングの詰めがいがあって、ついハイスコアを目指したくなります。ストーリーこそ短いものの、女子高生の短編青春FPSとしてよくまとまっていて、もっと続きが見たくなる作品でした。
by. Keiichi Yokoyama


ちょっと待てぃ

『inZOI』を遊んでいました。第一印象は予想以上に『ザ・シムズ』感の強いゲーム。でもシームレスに広めのエリアが繋がっていたり、キャラを直接操作して動かせたりと、ライフシムとしての次世代感もあります。

そしてやはり写実的なグラフィックは『ザ・シムズ』との差別化ポイント。キャラがリアルな人間に見えるせいか、変なことしているときには心なしか『ザ・シムズ』よりも強烈にツッコミたくなります。5分おきに自撮りし続けたり、深夜にノイローゼ気味に何度も掃除機をかけたり、初対面の人に誰彼構わず悪態ついて満足そうに微笑んでたり。様子がおかしいキャラを眺めながら、「相席食堂」みたいな気持ちで遊んでいます。

ちなみに各種モーションもこだわりを感じるリアルさで、歩いているときでさえ時々スマホをチラ見したりと細やか。カートゥーン調のキャラやモーションだった『ザ ・シムズ』では緩和されていた生々しい人間味が出ているのは好みが分かれるところかと思っていて、ライフシムとして棲み分けされそうな予感。個人的にはシュールさが加速していて好きですね。まだまだ粗削りなゲームですが、今後も楽しみです。
by. Hideaki Fujiwara



小旅行

『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』完全クリアしました。ちょっと前にしていました。シリーズで一番好きかもしれません。導入は「龍が如くじゃない」感はありつつ、うまいこと「龍が如く」エッセンスを盛り込んで、冒険ものと極道もの合体させて着地するという。ストーリーもサイドもボリュームもちょうどよく、冗長さもなく描きたいことも理解でき、後味の良いゲームでした。

『龍が如く』シリーズがストーリー志向のゲームであり、そこが好きで。ストーリーが込み入ってたくさんキャラが出てきて思惑が絡み合う……もいいのですが、今回みたいな「お宝争奪戦じゃい!」というテーマで、ちゃんと適切な風呂敷広がってわかりやすい人間関係があって理解しやすい状態で閉幕するという構造が、よかったです。なんというか、これまでのシリーズ文脈があったらこそ、味変的に新鮮でした。なんか全体的に明るく、からっとした展開なのもいいですよね。

サブクエストに対する報酬がはやいうちになくなったりなど、不満はなくもないのですが、クリア後の読後感というか、プレイした後に気持ちよかったゲームは久々でした。達成感とはまた違う、いいもの見たなという感覚。2~3月は季節の移り変わりもあり変化が大きくストレスも大きい時期なので、こういうゲームが自分に合っていたのかもしれません。
by. Ayuo Kawase

AUTOMATON JP
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