『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』体験版のデタラメさがいい。『都市伝説解体センター』は先が気になる。『Haneda Girl』体験版がいい感じ。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。480回目です。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。480回目です。寒暖差に注意。

『Narita Boy』に続く作品

今月末のSteam Nextフェスの開催を前に、埋もれないようにという戦略からか、体験版の配信を早めに開始する開発元が増えている様子。で、今週は『Haneda Girl』の体験版を少しプレイしていました。架空のゲーム『ハネダガール』の最強プレイヤーである主人公が、開発者に協力してゲーム内に入り、有害なコードにあたる敵部隊と戦うアクションゲームです。

主人公は、剣を武器としたスピード感あるアクションのほか、メックを呼び出し乗り込んで戦うこともできる。生身の主人公は一撃で死ぬためステルスプレイがベースとなり、メックを使えば強力な武器と装甲で正面突破が可能。生身の状態では特に難易度が高くなるが、ステージを駆け回り敵を一閃していくのは爽快感があり、またスコアを稼ぎやすい。生身でやり込むもよし、メックで慎重に進むもよし、両者を使い分けるもよしとなっている。ちなみに体験版はすでに日本語に対応しています。
by. Taijiro Yamanaka


現代的な都市伝説事件

今週は、オカルトミステリーADV『都市伝説解体センター』を遊んでいます。都市伝説解体センターとは、都市伝説の正体とその向こう側にある真実の調査・回収をおこなう組織であるそうです。新人調査員の主人公・福来あざみは、念視能力を活かしてセンターにやってくる依頼の調査を担当。現場での聞き取りや、情報や噂の坩堝であるSNSの調査などによって、怪事件を解体していくわけです。事件ごとに章が分割されており、著名な都市伝説をモチーフにした事件も登場します。

本作では、情報の収集と整理を繰り返しながら調査が進行。難易度や恐怖は控えめで、推理ゲームとして遊びやすくまとめられている点も特徴でしょう。事件の真相には話を追っていくと自然に察しがつくかもしれませんが、本作はただ遊びやすいだけにはなっておらず、シーンをしっかり表現したリッチなドット絵の演出や、なんらかの事情を隠したキャラクターたちなども登場。解像度の高い地獄のようなSNS描写、前作相当である『和階堂真の事件簿』シリーズ同様の一捻りあるストーリーも含めて、本物と偽物が入り混じった現代的な怪事件が展開されています。今遊んでいるのは5章の最中。ここまでも現代的なオカルトミステリーとして力の入った内容でしたが、いくつもの謎がどう繋がっていくのか、先が気になるところです。
by. Keiichi Yokoyama


疲れていても、疲れていなくても

『Dragon Ruins II』を遊んでいました。「疲れた人向け」ダンジョンクロウラーを標榜する通り、システムはかなり単純化されています。戦闘は自動で進行し、プレイヤーは基本的にダンジョンの探索のみをおこなうわけです。

前作『Dragon Ruins』ではドラゴンを倒すために潜るダンジョンは1種類でしたが、本作では依頼ごとに複数のダンジョンが登場。ワイヤーフレームのダンジョンも大幅に見た目がアップグレード。使用武器に紐づいたダメージの種類なども追加され、シンプルながら奥深いゲームになったなと感じています。立ち絵の数もかなり増え、味のあるグラフィックを舐めまわすように眺めることだってできます。

近年では“非大作志向”ともいうべき、小粒で面白いゲームが数多く見られるようになりました。本作はその極致と言える作品かなと思います。何の気負いもなく、隙間時間に少しずつ進めたり、ちょっとした暇つぶしとして遊んだりと、緩く遊ぶのに適したゲームとして楽しんでいます。ちなみに本作はまだ日本語非対応ながら、開発元によって現在日本語ローカライズが進められているとのことです。
by. Kosuke Takenaka




真島吾朗シミュレーター

『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』の体験版を遊んでいました。真島吾朗・初の単独主人公ということで、長いこと真島に心奪われている筆者は気持ちがふわふわする中でプレイ。本作は外伝作品として、アクションバトルを採用しています。真島吾朗のキャラクター性を生かした、かなりしっちゃかめっちゃかの戦闘が繰り広げられます。

実際に触ってみると、筆者は爆笑。後ろで見ていた同じく『龍が如く』ファンのパートナーは絶句するほどのデタラメさです。真島吾朗の生き様と身体能力に物理法則が追いついていません。しかし、アクションとしては当然ながら非常に触り心地よく手堅く作られており、「パイレーツ」スタイルはこれまでの『龍が如く』シリーズのどれとも違う痛快さ。アクションゲーム好きはぜひ触ってほしい仕上がりでした。

アクションゲームとしての質の良さはさておき、筆者が喜んだのは本作における真島吾朗濃度の高さ。当然画面にはずっと真島が映っており、真島が喋り、真島が歩き、真島が跳びます。真島好きとしてこんなに幸せなことがあるでしょうか。しかもお着替え要素では、今まで見たことがないようなコーディネートも可能。真島として生き、新鮮な真島吾朗の姿を自分で作れる。もはやこれは“真島吾朗シミュレーター”と表現しても差し支えないでしょう。2月21日の“真島吾朗シム”発売を、心よりお待ち申し上げております。
by. Sayoko Narita

AUTOMATON JP
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