PlayStation Portal買ってみた感想。『エスケープ フロム ダッコフ』でアヒルの足音に怯える。『ロボット少女は夢を見る』は遊びがいあり。今週のゲーミング
Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。478回目です。来週も寒いみたいです。
手に汗握る難易度
今週は、ローグライトアクションゲーム『Windblown』の「エンドレスモード」のオープンベータテストに参加していました。エンドレスモードは拠点のショップでアンロックでき、その後ラスボスを倒した際に、装備などを引き継いで周回プレイするのか、それとも拠点に戻るのかを選べるようになります。
エンドレスモードでは基本的なゲーム内容は変わらないが、敵の体力や攻撃力がアップし、周回ごとに強くなっていく。さらに、一度に現れる敵の数も増える。一方でプレイヤー側も、道中で獲得できる各種ステータスのブーストを際限なく重ねることができ、さまざまなバフ効果を得られるギフトの装備枠上限も大幅に増加。ただ、それでも難易度は相当高く、何周できるのかに挑むモードとなっています。おそらく、次の大型アップデートで正式実装されるのかな。オープンベータテストでは、ほかにバランス調整や日本語テキストの調整などもおこなわれています。
by. Taijiro Yamanaka
カワイイだけじゃない
今週は、『ロボット少女は夢を見る-RobotBattleChampionship-』を遊んでいました。本作は、記憶喪失のロボット少女が打倒最強ロボを目指して生活していく、ロボット少女育成シミュレーションゲームです。舞台となるのは、ロボットが意思をもつようになった近未来。記憶を失い、気がつくとゴミ捨て場にいたロボット少女は、テレビに映っていた光景に惹かれてロボットバトルへ参加することに。最強のロボットであるスカーレットを倒そうとする日々が繰り広げられます。ゲームとしては1日ごとの行き先や行動を選ぶ形式で進行。パーツ購入や食費のためにお店で働いたり、街に住む人やロボットと交流を深めたり、時には事件に巻き込まれたりなど、ロボットバトル大会に参加しながら3か月間を自由に過ごしていくわけです。
本作には見た目通りかわいいキャラクターが登場します。主人公のロボット少女は交流で強くなるので、ひたすら誰かの元へ通って仲良くなるのももちろんありです。キャラクターごとのストーリーから意外な展開のものまで、イベントは豊富に用意されています。またタイムライン式のバトルは、行動のウェイトやヒートといった要素があって本格的。強敵にもカスタマイズや戦い方次第であっさり勝利できるなど、やりごたえのあるバトルに仕上げられています。とにかくかわいいキャラクターたちと、ライトながら遊びがいのあるプレイが印象的でした。
by. Keiichi Yokoyama
アヒルの足音に怯える時が来るなんて……
今週は巷で話題の『エスケープ フロム ダッコフ』のデモ版を楽しんでおりました。本作はタルコフのシステムをクォータービューで遊べるシングルプレイ専用の作品。かわいらしいグラフィックとキャラクターだったので、ゆるめに遊ぼうとしたら、めちゃくちゃハードな内容で思わず下唇を噛み締めました。
しかし本作、とにかくレベルデザインが良いですね。クォータービューなので視認できる範囲は広いですが、壁や障害物を置いて先まで見えすぎないように出来ている。なので敵位置を理解するにはしっかりと足音に耳を澄まさなければならないし、クリアリングするためにはリスクを承知で身体を出さないといけない。かといってマップのすべてが危険なわけではない。森やコンテナ置き場もあるので、敵に見つかっても逃げることができるし、脱出地点までのルートが複数用意されているので、マップを大移動して慎重な移動もできる。
マップを歩いているだけでも面白いですが、いたるところに危険が入り混じっていて、先に進むたびに新鮮な気持ちと緊張感を味わえるのがよいですね。カジュアルなデザインなのでテキストにおふざけがあったり、ワープゾーンがあったりと本作ならではのスパイスも効いていますし、デモ版なのにみんな遊ぶ理由がわかる。2025年後半の発売らしいですが、発売されるころにはもっと面白くなっているんだろうな、というクオリティの作品でした。
by. Tamio Kimura
海へ行こうよ
『On Your Tail しっぽをつかめ』をプレイしていました。主人公のディアナは作家志望の学生で、あるきっかけによって海辺の街、ボルゴ・マリナにたどり着く。ボルゴ・マリナでは不思議な事件が起きており、ディアナは多く残された謎を解き明かすことになります。
ゲームでは何より動物たちの見た目がキュート。ケモノ……と呼ぶにはやや人間味が強いですが、皆個性豊かで面白い。そもそもディアナが明るく表情豊かなタイプなので、コミカルな雰囲気が強め。軽妙という形容がふさわしいでしょうか。推理パートは時系列順に手がかりカードを選んでいき現場の流れを再現する、というもの。選んだカードにあわせ、キャラクターの駒がトコトコと動いていくのもかわいらしい。ボードゲームの駒を動かしているようなスタイルで、カジュアルに推理が楽しめると思います。
また日本語訳も特に問題なく、ストーリーを追う分には問題なし。ただ一番気になるところをあげるなら、カメラがキャラに近めで、かつやたらと動くこと。たとえば階段を上る際にも上下に揺れたりするので、画面酔いしやすい人は気を付けたほうが良いかと思います。かくいう筆者も、休み休み遊んでいます。
by. Kosuke Takenaka
こたつゲーミング
PlayStation Portal、いまさらながら買ってしまいました。ヨドバシカメラドットコムに張り付いていればさくっと買えました。画面きれい!!便利!!スムーズ!!でも今はちょっと自分の運用とは合わないかも!!って感じでした。動機としては、PS5でゲームをすることが多いのですが、最近同居人がXboxのGame Passでゲームすることが多く、テレビ争奪戦を抑止するために購入しました。
ほぼ説明書いらずで、導入もスムーズ。液晶もきれい。遅延も大きくはないのですが、自分がよくプレイするのがタイミングシビア系のアクションが多いため、そこでの運用が難しそうでした。パリィとかジャスガとかするにあたってはコンマ何秒のところが大事であり、そこを予想して先行入力する感じになり、厳しめでした。PS5は有線接続、回線も速めなのですが、集合住宅住まいなのもあり、筆者の環境がボトルネックになっているのかもしれません。
一方でアクション厳しささえ求められなければかなり快適。スピーカーは最低限レベルなので、ヘッドフォンつけてシム系やるのが合ってそうです。『プロスピ』の監督プレイ=アクション要素なしなんかはうってつけ。今月の『龍が如く8外伝』はPlayStation Portalでプレイ予定。アクションだけど入力さほど厳しくない系だと見ており、このへんがスムーズに遊べるかチェックしてみます。前述したように筆者環境での感想であり、リモートプレイは回線次第なのであくまで参考程度に……。
by. Ayuo Kawase