PS5『FF7 リバース』体験版は最初からクライマックス。ポーカー×デッキ構築『Balatro』にドはまり。『限界OL海へ行く』はいい脱力感あり。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。427回目です。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。427回目です。ときにはSNSを離れてみたり。

カルトに厳しい少女


今週は狙撃パズルゲーム『Children of the Sun』の体験版をプレイ。復讐に燃える少女が、スナイパーライフルでカルト教団の狂信者たちを狩っていく作品です。ステージ内には複数の狂信者が存在するが、撃てる弾丸は1発だけ。命中した場合、その場から次の目標に狙いを定めて弾道を変化させることができるため、いわば強引な跳弾を繰り返し、一筆書きのようにしてすべての狂信者を葬ることを目指す。

ステージによっては、スローにして飛行中の弾道を調整したり、敵2体の弱点を撃ち抜いたのち何もない場所で跳弾させたりといったスキルを駆使することが求められる。移動する敵もいるため撃つタイミングも重要。攻略パターンはいくつも考えられ、また車を爆破させて複数人を巻き込んだり、より長い距離をかけて仕留めたり、より短時間でクリアしたりなどで獲得できるスコア要素もあって、やり込みがいがありそう。製品版の発売が楽しみです。
by. Taijiro Yamanaka


これはヤバいゲーム(確信)


今週はSteam Nextフェスにてさまざまなデモ版を遊びまくっていました。その中でも特段気に入ったのが『Balatro』。本作はポーカー×ローグライクデッキ構築という異色の作品。本作は、手札から役を作り、制限回数以内にスコアを達成するのが目標というシンプルなゲーム。ですが、対戦が終わるごとにショップが登場し、ポーカーデッキをパワーアップすることができるのです。役の点数倍率を上げられる惑星カード、トランプの数字や絵柄を変更できるアルカナカード、枚数制限はあるものの点数を大幅に上昇させることができるジョーカーなど、さまざまなシナジーを作り出すことができ、かつてないデッキ構築の可能性を見せてくれます。

しかしスコアも対戦を進めるほど上昇していきます。加えて、3試合ごとにボスバトルが発生。ボスバトルでは、手札減らし、強制札捨て、絵柄封じなどどれも絶妙に困るデバフがかけられてしまいます。他のローグライク構築と違って極端な圧縮やひとつの絵柄のみデッキなど作れたら圧倒的に強くなってしまうので、その対策だと思いますが、こういった厳しめのバランス調整は逆に燃えます。

そうやって遊んでいるうちにいつの間にか8時間も経過していました。デモ版なのに。シンプルなUIとなっているので、視覚へのダメージが少ないのもずっと遊んじゃうポイント。来週製品版が出るのですが、時間を溶かしまくる姿が想像できて恐ろしいです。買いますけど。
by. Tamio Kimura


奇天烈相談ダイヤル


今週は、怪異事件にまつわる相談へ応えるADV『奇天烈相談ダイヤル』を遊んでいました。本作は架空の1994年を舞台に、無料電話サービス『奇天烈相談ダイヤル』の新人相談員として働くゲームです。奇天烈相談ダイヤルには都市伝説や怪人など、怪異事件に遭遇した人たちからの相談が寄せられてきます。プレイヤーは相談者の話と資料の怪異情報を見比べて、真偽を判定。どの怪異であるか、本当に怪異の仕業であるかを見極めていきます。電話相談を中心としたゲームプレイで、怪異の存在する世界の一端が描かれるわけです。

本作にはレトロな怪物から近年人気の都市伝説まで、メジャーな怪異を中心に100種類が登場しています。ゲーム内資料には、実際に多数の怪異情報が記載。淡々と怪異を判定していくだけではなく、先輩相談員から怪異譚を聞けたり、怪異から電話がかかってきたりなど、ゲームプレイにもある程度の幅が持たせてあります。また本作では、相談者と相談内容がランダムに決定します。30代の男性が小学校の女子トイレで花子さんを呼び出そうとしているケースなど、別の事件が起こっていることも。周回プレイ時には、主人公自身も怪異に襲われるモードもあるようです。聞き覚えのある怪異がたくさん登場するだけでなく、世界の奥深さが感じられる内容になっていました。
by. Keiichi Yokoyama


非日常は日常のすぐそばに


今週は『限界OL海へ行く』をプレイしていました。仕事に疲れ切ったお姉さんがある日の午後、限界を迎えふと海へと行ってしまう。そこで海に「自分の場所」を探し求める人たちと出会うといったビジュアルノベルです。

お姉さんは、はじめ円滑なコミュニケーションを取ることが難しいくらいに限界を迎えています。そんな人を中心に話が進むわけですが、本編は重苦しいような感覚はないです。全体的に落ち着いた雰囲気で、ややシュールにすら感じられるところも。この雰囲気はピアノミュージックや、LINEメッセージのように展開されるセリフ回しの、演出の妙というべきでしょうか。程よく力の抜けた絵柄で繰り広げられる内省的な会話。ときおりハッとさせられるようなこともありつつ、彼女たちのやりとりの脱力感が癖になります。

ちなみにSteamのユーザーレビューでは、本編でOLのお姉さんが辿ったルートがおおむね導き出されているとのこと。ゆりかもめに沿ったルートを、チャプターごとにまとめている方もいらっしゃる様子。この地図を参考にして次の休日に……と言わず、お姉さんのように平日の昼下がりから“聖地巡礼”してみてもいいかもしれないですね。休みは取ると思いますが。
by. Kosuke Takenaka


なおティファの家はスルーしてしまった


『ファイナルファンタジーVII リバース』体験版遊びました。ボリュームとしては小さめですが、最初からクライマックス。仕掛けも多く、かなり目まぐるしい時間でした。「えっ、そこで終わっちゃうの???」という感じ。

本作は『リメイク』と比べると探索要素が強いということで、探索+戦闘での進化が顕著。パルクールでかなり荒々しく進んでいくこともできるし、戦闘もダイナミックさアップ。戦闘は、個人的には前作はある程度相手と自分のターンの交互がくるジャンケンみが強い印象でしたが、今作はさらにアクション寄りになっており、ターンの入れ替わりが激しい。セフィロスの操作はめちゃくちゃ楽しく、ワープじみた移動を繰り出しまくるので、「移動による盤面上の駆引き」みたいなのが減ってストレスフリーで楽しい。

ニブルヘイムについては、個人的にはあまり懐かしさはなく。というのも、『クライシスコア リユニオン』で遊びましたしね。ただ当然マップ構造や意匠はかなり違っており、その違いも楽しい。大変楽しい2時間でした。ただファンだからこそわかる仕掛けが多く、自分みたいな強火オタクは嬉ション状態ですが、未プレイ派の人はどう感じるのか気になるところではありました。
by. Ayuo Kawase

AUTOMATON JP
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