『マリオカート8 デラックス』DLCは実質「マリオカート9」感。『龍が如く7外伝』がめっちゃちょうどいい。『SANABI』はストーリーもよかった。今週のゲーミング

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。414回目です。

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。414回目です。寒いですね。

妖怪風呂屋


今週は『Spirittea(スピリットティー)』を一足早くプレイ。日本風の田舎町で暮らしながら、風呂屋を運営する作品です。この町には悪戯をする妖怪がおり、住民からその噂話を聞きつけては居所と正体を突き止め、改心させると風呂屋の客になってくれる。なお公式には精霊とされていますが、雰囲気的に妖怪と呼びたい。

風呂屋では妖怪たちに満足してもらうため、窯の火や湯の管理、妖怪の案内、手ぬぐいの洗濯・乾燥、料理の提供などをこなす必要があり、結構忙しい。ただ、いつ営業するかは自由のため気ままに働ける。町では住民と交流したり、アクティビティに出かけたりなどの要素もあり、何かお金が必要になった際に風呂屋を開けて稼ぐのでも良し。そして風呂屋で妖怪の世話をしていると霊感が高まり、町に新たな妖怪が現れるという流れです。本作はPC/Xbox版が11月14日、Nintendo Switch版が11月16日配信予定です。
by. Taijiro Yamanaka


『SANABI』


今週は正式リリースされた『SANABI』を遊んでいました。本作は、娘を殺された男が謎の存在「サンナビ」を追って無人の街を進む、2Dアクションゲームです。主人公の義手にはチェーンフックが内蔵されており、壁や敵を突き刺してステージを高速移動。アクションゲームとしては、デフォルト設定でも強力なAIMアシストや複数の難易度、多少の壁なら飛び越えて攻撃できる仕組みといった遊びやすさも特徴でしょう。

本作ではチェーンフックを使ったアクションが、慣性やスピード感を残しつつあまり複雑な操作を必要としない範囲でまとめられています。個人的には最初から手に馴染み、思った通り動いてくれる感覚がありました。ただクリア後現在は、そうしたアクションよりもストーリーが強く印象に残っています。序盤から気になる要素は多かったのですが、中盤あたりからはアクションパート内の要素や演出も交えてストーリーが目まぐるしく展開。フックアクションで心地よく街を移動していたら、気づけばストーリーに引き込まれていました。
by. Keiichi Yokoyama


実質マリオカート9


今週は『マリオカート8 デラックス』のDLCを楽しんでいました。本作は初期の48コースに加え、先日配信が完了した「コース追加パス」によって全96コースになりました。流石に多すぎると思います。

コース追加とともに来る調整によってさらに面白くなる本作。自分はいわゆるラウンジ勢でなければTA勢でもないのでカジュアルに遊んでいますが、それでも楽しい。6年前のゲームであるにも関わらず、本作の完成度の高さをいやがうえにも感じざるを得ません。

特に自分は『マリオカートWii』をかなりプレイしていたので、今回の追加コースは懐かしい気分になりました。またプレイしたことないシリーズのコースでも新鮮に走れるのがコースリメイクのいい点。特にTourコースは実在都市がモチーフのため、国ごとに雰囲気が違って面白いのですが、レース中ではじっくり確認できないのがむず痒いところ。そういった理由もあり、最近はタイムアタックに籠もりがち。

レース中に確認する余裕がないといえばBGMもゆっくり聞いていられないのですが、こちらは最新アプデで「ミュージック」モードができ、各コースのBGMが聞けるようになりました。嬉しい限り。ほかにもセクションや場面ごとに曲調が変わるところをそれぞれ別トラックとして聞けるので、普段は耳にしないアレンジがじっくり堪能できて大満足です。ひとつ要望があるとすれば、イケイケトラック版も聞かせてほしい……!
by. Kosuke Takenaka



猪突猛進


『Marvel’s スパイダーマン2』のメインストーリーを終えました。ほどよく捻りが効きつつストレスや冗長さを感じない展開、ひと工夫あるアクション、そして丁寧に描かれる主役とヴィランの個性。シリーズの魅力は健在で、プレイ中はマーベル映画鑑賞時のような高揚感に包まれていました。

オープンワールドゲームの本作にはサイドコンテンツもいろいろ用意されていますが、とにかくメインストーリーが気になって仕方ない。脇道に逸れたい気持ちを抑えつつ、早くヴェノムを見たい一心で突き進んでいました。一応メインクエストの合間にサイドコンテンツを遊ぶタイミングも用意されていますが、何かしら一つ終えればよいだけなのでサクサク進められるのもよいですね。

プレイヤーを寄り道に誘導するオープンワールドゲームも多いなか、本作はその逆を行く印象。たとえばサイドコンテンツの報酬はある程度共通なので、特定の強化素材のために遊ばされるクエストの制限が緩いです。つまみ食いでもしっかり強化できるバランス。一方でスキルツリーはメインストーリーを進めないと一部開放されません。「まずはメインストーリーを最後まで遊ばせよう」といった狙いを強く感じる作品で、筆者もそれに大いに乗せられていました。
by. Hideaki Fujiwara



かなりちょうどええやん(近江連合風)


『龍が如く7外伝 名を消した男』を、ちょうどいいと思いながら遊んでいます。本作は『龍が如く6』から『龍が如く7』の間で桐生一馬が何をしていたのか描かれます。『龍が如く7』をプレイしていれば桐生がどういうかたちになったのか把握できるので、結末としては安心感がありますが、とはいえいろいろあった桐生ちゃん。その奮闘が描かれてます。

本作、あくまで自分にとってはですが、ちょうどいい。価格的には控えめ(税込5940円)なのもわかるとおり、シリーズ作品としてはコンパクト。で、これが自分にとってはちょうどよく。サブクエストとか含めると相変わらずやりごたえありますが、How Long to Beatのデータではメインだけを追うとクリアまでに9時間、いろいろコンプすると33時間。ほかのシリーズはクリアまで20~40時間かかるのが多いことを考えると結構スリム。町並みのスケールもコンパクトで、お使いもコンパクト。“ボリューム派”からすると不満かもですが、たくさんゲームこなさないといけない自分にはありがたい。「クリアまで50時間!」はこの年末ゲームラッシュ期間はちょっとつらくて……!

もともと本編にあった回想シーンを独立させたものということで、一部端折られ気味なところもありますが、来年『8』が来る前にシリーズ食傷気味になるのも嫌だったし、自分にはかなりちょうどいい作品でした。アクションバトルもいいけどターン制がやりたいなと思うところも含めて、『8』へのモチベづくりになりました。
by. Ayuo Kawase

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