『New ポケモン スナップ』クリアの後悔。『東方虹龍洞』がいつもの東方じゃなかった。『アンジェリーク ルミナライズ』の体験版で老いを感じた。今週のゲーミング
Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。285回目です。次の祝日は7月22日だそうです。
体験版だけど、さらに拡張予定
今週はリズムアドベンチャーゲーム『UNBEATABLE』の体験版を少しプレイ。体験版なのに曲数が結構多く、ちょっとしたリズムゲームの製品版並みに楽しめてしまう。ゲームシステムは上下2ラインに流れてくるノートをヒットするタイプで、『Muse Dash』に近いスタイル。パーフェクトヒットであっても、ジャストからの誤差をミリ秒単位で表示してくれて分かりやすい。収録楽曲のジャンルはさまざまですが、どちらかというとロック色が強い。難易度は5段階から選択でき、速度調整も可能です。
本作はスタイリッシュなビジュアルが特徴で、アニメ調のキャラクターとも相まってオシャレな印象です。そのキャラクターがノートをヒットする際には、同じラインであってもアクションのバリエーションが豊かで、こだわりが垣間見える。製品版では街などを探索するアドベンチャーパートも主要なゲームプレイとなるそうで、発売はまだ先ですが楽しみです。
by. Taijiro Yamanaka
ご飯ちゃんと食べた?お友達できた?
『アンジェリーク ルミナライズ』の体験版をプレイしました。シリーズを遊ぶのは初めてなのですが、攻略対象であるカナタくんのTwitterプロモーション(関連記事)が面白かったのでかなり前から気になっていたタイトルです。乙女ゲームはDS向けに発売された『ときメモ GS3』以来なので、まさかの10年ぶりか……と自分で驚きました。まずハード面の進化にびっくりした。
主人公は25歳の元OLです。仕事に疲れ果てて飲んだくれた勢いで契約書にサインをし、宇宙を守る女王候補としての試験を受けることになります。対するカナタくんは水の守護聖に選ばれ、現代から飛空都市へ拉致同然に連れてこられたばかり。酒の勢いで飛空都市に来た主人公と、現代でやりたいことがたくさんあったのに守護聖にされてしまうカナタくん。対比がエグすぎる。なんでこんなことするの。
カナタくんが心配でしたが、やはり環境の変化に戸惑っており、飛空都市にも馴染めない様子。しかし話をするうちに、素直な良い子だということがわかってきます。でも、ずっとTwitterを見ていたせいか「辛かったのに偉いねえ」と近所のおばちゃんみたいになってしまうんですよね。10年前ならこうはならなかったなと、変なところで老いを感じました。
by. Aki Nogishi
いつもの東方じゃない
不思議なカードが流行った幻想郷が舞台の東方新作『東方虹龍洞 ~ Unconnected Marketeers.』を遊んでいました。大枠としては、ゲーミングカラーの弾幕とBGMに彩られたいつもの弾幕STGに、アビリティカードが導入された本作。体験版の時点でも、カードシステムとの相性の良さは感じられましたが、思っていた以上にカード能力で遊べる作品になっていました。
本作ではボスがカードを売買しており、ステージクリア後にカードを購入すると、カードの能力が自分のものに。お金を払ってミスを帳消しにする地獄の沙汰も金次第や、狭い範囲に致命傷を与えるヴァンパイアファングといった単体で強いカードから、シナジーが強いものまで、さまざまなカードが用意されています。一度入手したカードは初期装備にできるんですが、強力なカードを持ち込むとゲームプレイが一変。後半ミスからパワー不足に陥ることが多かったので、最終的に使用するとパワーが1増えるカードと、パワーを消費してボムを撃つカードを組み合わせて、ボムの数でゴリ押してきました。ローグライトSTGというと大げさではあるものの、パターンの決まったSTGにランダム性のあるカードが導入されたことで、攻略の幅が大きく広がり、毎回違ったプレイが展開されるように。根幹はいつもの東方でありながら、プレイごとに新鮮で遊びがいのあるゲームプレイ待っていました。まだほとんど手を付けていませんが、EXもなかなか楽しいらしいですね。
by. Keiichi Yokoyama
生き急ぐな
『New ポケモンスナップ』をGW中にクリアしました。ポケモンへの理解があるわかり手が、しっかりと予算をかけて、丁寧に作り上げた。そんな作品です。大きなサプライズはないですが、とにかく無駄がなく洗練されている。オリジナル版の良さを理解しており、インタラクト要素も多め。ポケモン好きなら間違いなく楽しめるゲームです。やりこみ要素も充実していて、写真に自動でテーマコメントをつけてくれる機能が好きすぎる。
ただ、筆者には後悔があり。それは、急いでクリアしてしまったことです。このゲーム、「急いで写真を撮る」ゲームではなく。あくまで、レール上に乗りながらいろいろと見回しながら、ポケモンたちの愛らしい瞬間を写真に収めるゲーム。ゲームテンポはゲーム側がコントロールするので効率主義になると、プレイフィールが落ちてしまう。筆者はどうしてもGW期間中にクリアできたゲームの数を増やしたいがために、急ぎプレイ。無理やり写真を撮りきってステージを終わらせたりなど、いわゆるグラインドをした結果、クリア時は楽しさと疲労が等しくありました。イルミナポケモンイベントも流しプレイでしたし、こういう風にクリアされることを想定したゲームではないはず。クリア以降、毎日少しずつ遊んでいますが、やはりこの遊び方の方がずっと楽しい。初見の終盤でもこの遊び方ができれば。もったいないことをしたなと感じます。
by. Ayuo Kawase