新たなキツネゲーが美しげ。『あつまれ どうぶつの森』で本格カメラ撮影。『NoWaitHero』の詰将棋感がたまらん。今週のゲーミング


Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。233回目です。次の祝日は7月の下旬です。

 

また新たなキツネゲー

今週は『Spirit of the North』をプレイ。キツネになって北欧世界を旅するアクションゲームです。マップ内に点在する花から神秘的な力を得て仕掛けを動かしたり、特殊なアクションを発動させながらステージを進んでいく。それほど複雑な内容ではなく、むしろそうした重要なポイントを探して自然を走り回ることがゲームプレイのメインと言えます。

それだけに、キツネらしいキャラクターの表現が問われるところですが、その点本作は良く出来ている方かと。トットッと駆ける様子や、雪の中の獲物を捕らえる際のようにピョーンとジャンプする姿はいかにもキツネっぽく、また水から上がった後にはブルブルッと身体を震わせたり、苦手な場所ではクシャミをするような姿も。仕草がいちいちかわいく、なにより太くてモフモフの尻尾がたまらん。自然の風景も美しく、ついついキャプチャボタンを押してしまう。フォトモードがあればなお良かったのに。
by. Taijiro Yamanaka

 

カメラを向けられ、150回走り去った島民代表

『あつまれ どうぶつの森』のパニーの島にてカメラ遊び。普段、カメラアプリはマイルを得るために起動するのがほとんどでしたが、「自分を写さない」をテーマにいろいろ試してみました。

モデルは、推し住民のジェシカ。立ち位置、照明の位置、体の向き、アクション、カメラ目線のオンオフなどを細かく変えながら150枚ほど撮影。計3時間、ひたすらジェシカのポートレートを撮影してしまいました。ありがとうジェシカ……!

かかった時間の割に並の仕上がりですが、各フィルターのクセや、自分を写さない場合のピントの合わせ方など知ることができました。体の向きによってカメラ目線に限界があることを利用すれば、アクションと組み合わせてひと味違うポーズ作りができるかも?

ボケ具合が読めなかったり、カメラの角度や画角によって急に光源が消えてしまったり、思うようにいかないこともありましたが、工夫して撮りたいイメージに近づけるのが楽しかったです。壁紙や服、家具などのコレクションを充実させたら、また撮りに行きたいなあ。
by. Maho Ikemi

 

ライトマター:死を招く影

今週はライブラリに眠っていた『Lightmatter』をプレイしていました。『Lightmatter』は、死をもたらす黒い影を避け、白く照らされた光の中を進んでいくパズルゲームです。崩壊する建物の中で目を覚ました主人公は、Lightmatter Technology社による未来の再生可能エネルギー「ライトマター」の研究施設から脱出するべく、光と影のパズルに挑むことになります。

基本的なルールは、黒い部分を踏めばアウトという、学校からの帰り道を思い出すようなシンプルなもの。施設内は照明が少なく真っ暗なため、設置型のライト、スイッチ、光に反応するセンサー、光のビームを中継する装置といったギミックを活用して、ステージを攻略していきます。設定や展開からは『Potal』の影響を色濃く感じさせる一方、パズルは『The Talos Principle』寄り。手順をしっかり考え、1度使った装置を再利用しながら進んでいくような仕組みが用意されていて、手応えはあるけれど難しすぎない、遊んでいて楽しい内容に仕上がっていました。残念ながら本作で一人語りをするのは傲慢なCEOのヴァージルですが、作中には見覚えのあるキューブやケーキの話題も少しだけ登場するので、テストが好きなAIとの思い出がある方にもおすすめです。
by. Keiichi Yokoyama

 

も、もう一回だけやらせて

Steamでリリースされた『NoWaitHero』にハマりました。『NoWaitHero』は、カード選んでいく『Slay the Spire』に代表されるデッキ構築ゲームです。とにかくシンプルで、ルールもわかりやすい。かなり乱暴な言い方になりますが、詰将棋に近い感覚です。次の敵行動が可視化されていて、何が起こるかがわかっており、手持ちのカードでいかに賢く立ち回っていくか。位置関係がかなり重要になっており、攻め入るカードも撤退するカードも、近接攻撃カードも遠距離カードも、どれも重要になってます。詳細については感想記事をどうぞ。

カードの種類はそう多くなく、ステージも3まで。死んだ際にコンテンツがアンロックされるわけでもないです。極めてシンプルでミニマルなんですが、わかりやすく駆け引きが楽しいので、ついつい遊んでしまう。このシステムをベースに、コンテンツを拡充したバージョンが出れば、それこそ『Slay the Spire』に並ぶ作品になるのでは!?とすら期待してしまいます。国産デッキ構築ゲームでいえば、『DIMENSION REIGN』もあり、基本ベースはやや似ていますが、あちらはもっと複雑でリッチな作品です。『NoWaitHero』は繰り返しますが、かなりシンプル。ただ余剰要素がないのが、遊びやすさにつながっています。国産デッキ構築ゲームが充実しつつあるのは、2020年のなんとも嬉しいサプライズでございます。
by. Minoru Umise