『ドラゴンボールZ KAKAROT』に学ぶAA。『あつ森』にとにかく癒やされる。『LiS 2』の涙とスケッチ。『BD2』のヒゲダメ男が気になる。今週のゲーミング
Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。227回目です。在宅推奨期間に入ったということで、Now Gamingもちょっぴり長編です。
世界観に則った用語もまた難しい
先週始めた『Blasphemous』を引き続きプレイしています。ザコ敵でも油断できない強さで、いやらしいギミックや即死トラップなどもあり、なかなかの難易度。たいていのメトロイドヴァニアなら、スキルなどを入手した段階で大きなパワーアップを実感できますが、本作の場合その辺は地味で、基本的な立ち回りを磨かないとどうにもならない。そのため特に序盤は辛い思いをすることが多いものの、宗教と異形の生物を組み合わせた独特の世界観が魅力的で、くじけそうな心を支えてくれる。
本作は、序盤から探索できる範囲がかなり広いのも特徴的。マップには収集アイテムが豊富に用意されており、NPCと絡んでいたり謎解きがあったりと探索しがいがある。容赦ないボスを避けながら収集物を求めて放浪しているうちに、有用な装備品を入手したり、体力など基本的なステータスが上がったり。そんなこんなで、ようやくラスボスまで辿り着きました。もう一息。
by. Taijiro Yamanaka
ドアを開ける瞬間が心地よい
発売日以降、『あつまれ どうぶつの森』の世界に入り浸っています。本作では1日の間にできることがたぬきマイレージによって視覚化され、その対価をマイル(ポイント)として受け取れるようになったことで、過去作以上にプレイ意欲をそそられます。やればやるだけマイルが貯まるよ!とされると、時間の許す限り消化したくなる性分で。これをやったら寝よう、もう少しだからこれもやっておくか、としているうちにスローライフがなかなか終わらない日々が続いております。
そんな忙しくも聞こえる本作ですが、癒され具合は過去最高。ゲームをスタートし、家のドアを開けた瞬間から居心地の良さを感じます。波や風、草原や砂浜を歩いていく環境音。晴れの日は吹く風に木々が揺れ、雨の日には地面がぬかるみに。過去作ではそれほど使わなかった傘もさしたくなるほどにリッチな表現へと進化しています。同じ島で生活する住民の見た目やしぐさも豊かになり、何気ない会話のなかにも心に響くような言葉が散りばめられ、毎日の暮らしをほんのり暖かくしてくれます。まだ解放できていない新要素や施設も気になるところですが、のんびりと小さな発見を楽しんでいきたいと思います。
by. Tetsuya Yoshimoto
覚悟を決めて全軍突撃(フルブレイブ)!
『ブレイブリーデフォルト2』の先行体験版を遊んでおりました。ゲーム本編はまさに正当進化といった感じ。デフォルトで様子を窺い、ブレイブで一気に攻めるスタイルは変わらぬ安心感。戦闘ではメイン/サブのジョブの組み合わせにアビリティの取捨選択が加わり、自由な戦略でプレイできます。開幕から一気にブレイブで攻め、敵を一瞬で殲滅できるとかなり気持ちが良いです。うっかり取りこぼしたときに何もできなくなるのもまた一興ということで(脳筋)。今回の体験版は敵が強めに設定されているようで、何も考えないで挑むとボス戦はちょっと厳しめ。育成も含めると、結構長いこと楽しめそうですね。
主人公たちは前作と比べると少し大人っぽい印象です。個人的にちょっとダメなヒゲの男が大好きなので、エルヴィスの好感度がダダ上がりしています。特に街でのパーティーチャットが可愛かったので、ダメなヒゲ男好きは必見です。体験版はメンバーがある程度仲良くなったところから始まるので、彼らの旅がどのようにスタートしたのかも気になるところですね。
『ブレイブリーデフォルト』の音楽が大好きだったので、Revoサウンドが聞こえてくるだけで涙が出そうでした。今回も「ルクセンダルク大紀行」のようなアルバムが出てくれると非常に嬉しいのですが、どうでしょうか、スクエニさん!
by. Aki Nogishi
人間ドラマに涙、思い出とスケッチ
日本語版が発売されたばかりの『ライフ イズ ストレンジ 2』をプレイ中です。『ライフ イズ ストレンジ』シリーズは毎回プレイしながら泣いてしまうのですが、なんと今回は初回のセーブデータ作成時点で涙してしまいました!早い。
全部で5つのエピソードで構成されるうち、エピソード2の途中まで進めました。旅の途中にできる「スケッチ」のシステムが気に入っています。主人公のショーンは絵を描くのが好きで、各地のスケッチポイントにて風景や人物などを日記に描きこむことができます。ボタンを押したらパッと描き込まれるのではなく、プレイヤーの操作によって「観察」と「描写」のサポートをして、それらを交互に繰り返すことで徐々にスケッチが進んでいくというスタイル。時間をかけて、その場所とできごとの思い出をより深く印象づけてくれます。
ムービーシーンなどの画面の構図のカッコよさ、感情に訴えかけるような音楽は『ライフ イズ ストレンジ』シリーズおなじみ。この先もいつでも泣けるよう準備をしながら、兄弟ふたりきりの旅を見守っていきたいと思います。
by. Maho Ikemi
メキシコを目指して
今週は、シアトルからメキシコを目指す旅に出ていました。所要時間は片道15時間ほど。以前オレゴン州アルカディア・ベイで過ごした時間とは、景色も空気も違いましたが、今回の旅路もこれはこれで悪くはないものでした。『ライフ イズ ストレンジ 2』は、ほんの些細な過ち、ちょっとしたボタンの掛け違いから起こってしまった、誰にとっても不幸な事件から始まる兄と弟の物語です。プレイヤーの倫理観を問う選択肢。自分たちの価値観を疑わない多数派。心優しい社会不適合者たち。再び巻き起こる不幸な事件。絵に描いたような宗教団体。作中では、社会とは大多数のためのものである、とでも言いたげな、わかりやすい古い価値観が悪意を撒き散らすのに対して、善人がどこまでも善良に描かれ、両者によって感情のジェットコースターが展開されます。しかし、登場人物の多くがエピソードごとに入れ替わることも相まって、この部分で評価が分かれそうです。一方で兄弟の状況は、時間でも巻き戻せなければ彼ら自身にもどうしようもなかったことであり、それ故の苦悩や悲しさは描かれていました。過去の過ちに対する選択肢や、どちらが正しいとも言えない選択肢、兄弟の絆と尊さはしっかり表現されており、『ライフ イズ ストレンジ』らしい作品にはなっていたように思います。
by. Keiichi Yokoyama
「きたねぇ花火だ」の方は撮り逃しました
色々あって中断していた『ドラゴンボールZ KAKAROT』を引き続きプレイ中。中盤に入ったぐらいでしょうか。このゲームかなりボリュームがあり、クリアには40時間程度は必要なそうで。サブストーリーは回収し、だらだらオーブ集めしているので、もっとかかりそうです。
同作については、自分は過去にセミオープンワールドの部分をやたら褒めていた記憶があるのですが、ストーリーを進めていくと、「ドラゴンボールZ」の物語をゲームに落とし込み、要所要所の名シーンを高精細なビジュアルでダイナミックに再現している点が素晴らしく思います。「ドラゴンボール」といえば、なぜかアスキーアートに派生されたネットミームが多く、原作を読んだ身ながらも「あのAAはこれが元ネタだったのか」と気付かされることも。クリリンの「はやくきてくれー!」のアートを筆頭に、やたらと中毒性のあるミームが多く、その原典を追想できるという点では勉強になる部分もあります。ただし、SNS全盛のこの時代では、アスキーアートを見ることも少なくなりましたね。思えばネットミームも、漫画などを元ネタとしたシンプルなものが多かった昔と比べると、今のものはやたらとハイコンテクスト。ミームも複雑化し、進化するのですね。
by. Minoru Umise