Steam同接13万人、しかし不評集まる『明末:ウツロノハネ』公式が最適化不足などの現状を謝罪。緊急対応中
505 GamesとLeenzee Gamesは7月25日、『明末:ウツロノハネ』に向け、現在指摘されている最適化などの問題に関した、今後の対応方針を明らかにした。

505 GamesとLeenzee Gamesは7月25日、『明末:ウツロノハネ(WUCHANG: Fallen Feathers)』について、現状を謝罪しつつ、今後の対応を発表した。本作は盛況を博す一方で最適化をはじめとした各種課題が指摘されていた。
『明末:ウツロノハネ』は、中国明代末期にあたる古蜀を舞台とするソウルライク・アクションRPGだ。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S。PC/Xbox Game Pass向けにも提供されている。
本作の世界では、忌まわしいモンスターを生み出す謎の疾病「羽化病」が蔓延していた。主人公の無常は、記憶喪失の女侠である。本作で彼女は、体を蝕む恐ろしい羽化病に苦しみながら、古蜀の地を探索。羽化病によって生み出されたモンスターたちと戦い、失われた記憶を取り戻し、刻まれた呪いの真相へと迫っていく。

ゲームプレイでは「須羽システム」が採用。同メカニクスは、ジャスト回避や所定のコンボを成功させることで須羽エネルギーが溜まり、一定量の蓄積で武技などの威力が大きく高まるシステムだ。また「心魔値」というシステムもあり、人型の敵の撃破などで蓄積。一定以上の値の時に倒されると「心魔降臨」が発動し、無常のいずれかの能力が上昇しつつ被ダメージが増加する。登場した心魔を倒せば心魔降臨の解除とともに報酬も獲得できるという、ハイリスクハイリターンなシステムが特徴だ。
本作は7月24日にリリースされ、Steamでは発売直後から11万人のプレイヤー数を突破(関連記事)。ピーク時には同時接続プレイヤー数が13万1518人を記録する盛況を博している(SteamDB)。その一方でSteamでのユーザー評価は伸び悩んでいる。本稿執筆時点でのSteamユーザーレビューでは約1万2500件中28%が好評とする「やや不評」ステータス。低い好評率の原因として、主に最適化不足を中心とした、パフォーマンスの問題が指摘されている。フレームレートの不安定さやカクつきも報告されており、好評であるゲームシステムやグラフィックの足を引っ張るかたちとなっている。

そんな本作の状況を受けて、505 GamesとLeenzee Gamesは声明を発表。ゲームの最適化について、期待に応えられなかったと謝罪した。また推奨スペック内での動作については「自信がある」としつつも、最適化に取り組んでいる最中であり、近いうちにパッチをリリースできるよう対応中であるとした。
また本作に関しては、予約特典をゲーム内で正しく受け取れないという問題も発生していた。こちらについても、今後のパッチで対応予定であると発表している。なおSteam版での補償対応として、Steam版を購入したプレイヤーに向け、デジタル版オリジナルサウンドトラックを無料配布するとのこと。すでにオリジナルサウンドトラックを購入済みのプレイヤーには払い戻しがおこなわれるという。
加えて本作のデラックスエディション購入者向けの特典が通常版でも配布されるという不具合も存在。今後のアップデートでは、デラックスエディション購入者向けに、追加の限定衣装を配布するとも明かされている。
これらの対応、およびアップデートの具体的な時期は現時点では不明。とはいえ、まずは最適化の実施、および予約特典バグの解消を最優先としつつ、迅速に対応していく旨が発表されたかたち。ゲームプレイそのものを評価する声はみられ、たとえばPS Storeでは354件の評価を集め星5点満点中3.75点となっている。パフォーマンス面などから不評が寄せられているPC版では、今後の対応によって評価が持ち直すかどうか注目されるところだ。
『明末:ウツロノハネ』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中。PC/Xbox Game Pass向けにも提供されている。