『ウィッチャー3 ワイルドハント』の“最後のアプデ”が来年に延期へ。PS5/Xbox Series X|S版の公式Modサポート、もう少しおあずけ

『ウィッチャー3 ワイルドハント』のクロスプラットフォームModサポートが2026年に延期される。

CD PROJEKT REDは9月25日、『ウィッチャー3 ワイルドハント』にて今年後半に予定されていたクロスプラットフォームModサポートを、2026年に延期すると発表した。

『ウィッチャー3 ワイルドハント』(以下、ウィッチャー3)は、ポーランドの作家アンドレイ・サプコフスキ氏の小説を題材とするアクションRPGだ。架空のファンタジー世界を舞台に、怪物退治の専門家ウィッチャーであるゲラルトの物語が繰り広げられる。ナンバリングシリーズとしてはこれまでに3つの作品が展開されており、現在最新作として『ウィッチャー4』が開発中。

『ウィッチャー3』ではPC版を対象に、公式でのModサポートが続けられてきたことも特徴だ。2015年に、アセットの差し替え等の簡易な改変が可能な公式Modツール「MODkit」が配信。その後同作の次世代機対応アップデートを経て、2024年にはオリジナルのクエストなども制作できる本格的なModツール「REDkit」がPC向けにリリースされた。そして今年初めには、2025年内に本作に向けて“パッチがもう一度配信(one more patch)”され、PCで作成したModをPS5およびXbox Series X|Sでも導入することができるクロスプラットフォームModサポートが実装されることも発表されていた。

しかし今回CD PROJEKT REDは、そのアップデートが2026年へと延期されることを公式サイトにて発表した。詳細については配信が近づいたら知らせるとされており、現時点では延期のおおまかな時期のみが明かされたかたちだ。コンソール版を含むクロスプラットフォームでのサポートということもあり、大掛かりな準備がおこなわれているのかもしれない。

なおCD PROJEKT REDは同じく自社タイトルの『サイバーパンク2077』についてもModサポートに力を入れている。リリース直後からコミュニティ主導でMod開発環境が整備されていった状況を受け、2021年にMod制作のための公式リソースを公開。その後2022年には本格的な公式ツール「REDmod」がPC向けにリリースされ、アップデートが続けられてきた。『ウィッチャー3』でのコンソール向けModサポート導入のノウハウが同作に活かされることも期待される。

『サイバーパンク2077』

近年ではLarian Studiosが手がけた『バルダーズ・ゲート3』をはじめとし、Modを公式でサポートすることにより、コミュニティが活性化する例は少なくない。特に大規模作品においては、コンテンツ制作をユーザーに委ねることによって、本編以上の遊び幅をもたせるという狙いもあるのかもしれない。こうしたMod導入に対する姿勢が次作『ウィッチャー4』においても継続されるのかどうかも気になるところだ。

ウィッチャー3 ワイルドハント』はPC(Steam/GOG.com/Epic Gamesストア)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch向けに発売中。

Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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