人気低迷中の宇宙船FPS『ワイルドゲート』大型アプデで「戦闘ゆるめ報酬多め」モード実装&期間限定無料プレイやセールも実施へ。“Steam同接2桁”からの挽回狙う

Moonshot Gamesは11月14日、『ワイルドゲート』の大型アップデート「Emergence」の詳細を発表した。

Moonshot Gamesは11月14日、『ワイルドゲート』の大型アップデート「Emergence」の詳細を発表した。本作はリリース時に比較して現時点ではユーザーベースが低迷。Moonshot Gamesは本アップデートを経て、そうした状況の打破を狙っているようだ。

『ワイルドゲート』は最大20人でのマルチプレイに対応する、チーム対戦型のオンラインマルチプレイゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S。本作では宇宙を舞台として、プレイヤーは希少な資源を求める探鉱クルーとなり、プレイヤーキャラ同士の銃撃戦から、大きな宇宙船同士のバトルまでを展開する。また宇宙に存在する戦利品を回収してフィールドを離脱するという脱出シューターの要素もある。チームは4人で構成されており、プレイヤーが異なる武器種を持つことでプレイスタイルに応じた編成が組める。宇宙船のタイプも複数存在するうえ、資源の管理も必要となる。

本作は今年7月に発売。リリース直後のSteamでの最大同時接続プレイヤー数は7799人を記録し、6月に実施されたオープンベータテスト開催時の1万4575人には及ばないものの、当初大きな人気を集めていた(関連記事)。

しかし、そこからプレイヤー人口は急速に低下。セールの開催に合わせて持ち直しの気配も見られたが、減少傾向は止まらず、現在ではSteamの同時接続プレイヤー数がピーク時でも2桁の人数にまで落ち込んでいる(SteamDB)。ユーザーからは特に、腕前に差のあるパーティーとマッチングしやすく、少人数で遊びづらい点などが指摘されており、そうした傾向はプレイヤー数の減少に伴ってさらに強まっているようだ。

そうしたなかで、発売の1か月後にロードマップを公開。シーズン制を導入し、継続的なアップデートとコンテンツの配信を通じて、プレイヤーが投じた費用に見合うようなゲーム体験を提供していくとする方針が説明された。また先日11月6日には、予定されていたシーズン1を「Emergence」と改名し、大型アップデートとして11月19日に配信することを告知。そして今回、その詳細が明らかとなった。

アップデートではまず、新たなプロスペクターとして「Charlie」が追加。Charlieは味方のサポートに特化しており、味方を蘇生することができる。テレポートしたり壁を通り抜けたりといったアクションも可能で、戦場を縦横無尽に駆け回れるのだろう。

また新たなゲームモードとして、「Treasure Hunt」と「Fleet Battle」の二つが加わる。Treasure Huntはゆっくりと探索をしつつ、大きな報酬を得ることのできるモードで、敵との戦闘が任意であるなど、リスクが少なめという特徴がある。逆にFleet Battleでは、プレイヤーはいきなり乱闘に巻き込まれることになる。探索要素は最小限で、よりほかプレイヤーとの戦闘を重視したモードとなっているようだ。

そのほか、また1人から2人での操舵に向いた小型船「Outlaw」や新武器「Resonator」、カスタムロビー機能といった複数の新要素が含まれる。詳細は公式記事を確認してほしい。

なお本作のSteam版とXbox Series X|S版では、現地時間11月20日から11月24日までフリーウィークエンドが開催され、ゲームの完全版を期間限定でプレイ可能だ。またこれとは別に、ゲームの序盤を体験可能なフリートライアルも実施される予定。PS5版では11月20日から、Steam版とXbox Series X|S版では11月24日からとなる(いずれも現地時間)。さらに、Steam向けにはブラックフライデーに、PS5とXbox Series X|S向けにはホリデーシーズンに過去最大のセールも実施されるとのことで、さまざまな施策でプレイヤー人口の立て直しに注力されていることがうかがえる。アップデートの配信後の変化にも注目したい。

『ワイルドゲート』はPC(Steam)/PS5/Xbox Sries X|S向けに発売中。

Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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