マルチ対応・異界列車サバイバルクラフト『Voidtrain』正式リリースされ人気跳ね上がる。課題と向き合い大刷新、約4年の早期アクセスを経てついに
HypeTrain Digitalは11月8日、『Voidtrain』を正式リリース。2021年より早期アクセス配信されていた本作が、大型アップデートとともに正式リリースされ、人気を博している格好だ。

パブリッシャーのHypeTrain Digitalは11月8日、『Voidtrain』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)。正式リリースにともなって、多くのプレイヤーが本作に集っている。
『Voidtrain』は最大4人での協力マルチプレイに対応する、一人称視点のオープンワールド・サバイバルクラフトゲームだ。プレイヤーはエンジニアとして、独自の歴史、物理法則を持つ異次元を舞台に冒険をする。プレイヤーは小さな手漕ぎトロッコから列車を次第にグレードアップさせ、異次元を進んでいく。異次元の中には木材などのクラフト資源が漂っているので、それを回収してクラフトし、カスタムしていくわけだ。なお列車内設備や、列車のカスタマイズは幅広く、さまざまな時代の機関車・動力源を利用可能だ。
一方で異次元内には独自の生態系も存在する。小さな浮遊する魚のような危害のないものから、ときには血に飢えたサメがプレイヤーを襲うこともある。対してプレイヤーは銃などの武器を用意することができ、応戦も可能だ。

本作は2021年8月にEpic Gamesストアにて、2023年5月にはSteam向けに早期アクセス配信された。早期アクセス配信当時よりサバイバルクラフトゲームとしての素材集めや探索といったゲームプレイ、そして浮島やモンスターなども跋扈する不思議な異世界を列車で駆けるという世界観などが好評。一方で早期アクセスながら、コンテンツ量の少なさなどは数多く指摘されていた。研究やクラフトの開放要素がストーリー半ばで頭打ちになる点や、敵の強さといったバランス面が課題とされていたのだ。
HypeTrain Digitalは早期アクセス期間中に複数回アップデートを実施。なお本作では頻繁にアップデートするのではなく、数か月ごとに多くの内容を含む大型アップデートを実施する方式がとられてきた。大型アップデートのたびにクラフトアイテムの追加やバランス調整、UIの改善など多岐にわたる項目が更新され、よりやりこみ度合いも強化。当初は伸び悩んでいた評価も上向いていき、現在ではSteamユーザーレビューにて約5700件中74%が好評とする「やや好評」ステータスとなっている。

そんな本作が、ついに正式リリースを迎えたかたち。正式リリースでは本作のメインストーリーの第三章、および最終章が実装。異次元についての秘密が、ある科学者の手記とともに語られてきた本作にて、とうとうその科学者と出会うことになる。異次元についての秘密がようやく明らかになるわけだ。
そのほかゲーム序盤が“間延び”していた状態などを見直し、ストーリーイベントが満遍なく発生するようなかたちで調整がおこなわれたとのこと。とはいえストーリーと列車のアップグレードは直接結びついておらず、資源集めや列車のアップグレードを急がずにストーリーを重点的に進めてもよい一方で、探索をくまなくおこなって開発やクラフトを重視して進めるスタイルでも問題なく遊べるようだ。
さらにパッチの概要を記したニュースでは、資材の収集や列車の掃除、仲間になる謎の生物「ロフリーモ」のお世話などの各種要素が自動化できることも明かされている。複数の要素を自動化することで、プレイヤーがより探索や戦闘に集中できることだろう。
こうしたアップデートを経て、本作のプレイヤー数はにわかに上昇。SteamDBによれば、数百人程度で推移し続けてきたプレイヤー数も、ピーク時では5000人近くまで増加している。Steamでの早期アクセス配信直後に迫る勢いで人気が跳ね上がっており、今後盛り上がりが続くかどうかも注目される。
なおHypeTrain Digitalによれば、正式リリース後もアップデートは続けられるとのこと。修正や改善を続けていくほか、追加コンテンツ/コンテンツアップデートも図られていくとのことで、今後本作がさらに発展し盛り上がっていくかどうか注目されるところだろう。
『Voidtrain』はPC(Steam/Epic Gamesストア)向けに配信中。なおSteamでは11月22日まで、正式リリースを記念して定価の35%オフとなる税込2268円でセール中だ。




