『VALORANT』にてあるスキンに「巨大化バグ」発生、使用禁止される事態に。プレイヤーを覆い隠す“デカすぎトロフィー”

『VALORANT』にて、とあるコティックアイテムが“巨大化”してしまうバグが発見された。

VALORANT』にて、とあるコティックアイテムが“巨大化”してしまうバグが発見されXなどのSNSを中心に話題を集めているようだ。巨大化バグは特定の武器スキンを装備中に発生することが示唆されており、この指摘に対してスキン開発の担当者は該当武器スキンを一時利用不可にする緊急措置を発表。来週配信予定のパッチ11.06にて修正予定だと明かした。

『VALORANT』はRiot Gamesが開発/運営を手がける基本プレイ無料FPSで、PC/PS5/Xbox Series X|S向けに展開されている。ゲームでは5人1組のチームで戦う。アタッカー側はスパイクと呼ばれるアイテムをマップの指定されたエリア内に設置し、爆発までの時間防衛する。一方でディフェンダー側は、設置もしくは爆発を阻止することを目指す。

『VALORANT』は9月5日、年に一度開催される世界大会「VALORANT Champions Tour」を記念し、スキンシリーズ「Champions 2025 コレクション」を発売開始。シリーズとしてはヴァンダル、ナイフ(近接武器)、バディー、プレイヤーカード、スプレー、そしてFlexコスメティックアイテムが登場している。

このたび問題とされているバグは同シリーズのFlexコスメティックアイテム「トロフィー」が巨大化してしまうというものだ。本来Flexアイテムというのは、プレイヤーが試合中に好きなタイミングで取り出していじることができる、インタラクティブな装飾アイテムだ。専用アニメーションが用意されているものが多く、マッチ中の待ち時間などや試合後のちょっとした時間に取り出して眺めることができる。本来Flexアイテムはゲームプレイに大きな支障をきたさないように配慮されている。たとえばアニメーションは所有しているプレイヤーしか確認できないなど、相手チームを含む第三者への影響が最小限に抑えられるような配慮がなされている。

しかし、このたび発見されたバグは、上述のトロフィーがプレイヤーを覆い隠すほどの大きさに巨大化してしまうというもの。特定の条件下で、第三者のプレイヤーからの視認性に大きな影響を及ぼす模様。ゲームプレイに支障をきたす可能性が指摘されている。なおコミュニティの検証により巨大化バグは2024年11月7日に発売された「Arcane 2.0 Bundle」スキンシリーズに同梱されているArcane Gauntlet近接武器スキンを装備中に発生することから、同近接武器スキンが原因ではないかと示唆されている。

YouTubeやTwitchなどの配信サイトで活動するGrim氏は、同じく配信者として活動するDarrinval氏とのプレイ映像を公開。「They added prophunt to VALORANT(VALORANTに、かくれんぼゲームが実装されたようだ)」と、今回のバグによるプレイ動画を紹介している。動画内ではArcane Gauntletを装備したGrim氏がトロフィーを手に持つことでトロフィーが巨大化、相対するチームに居るDarrinval氏による戸惑いのリアクションが面白おかしく収められている。

この動画を引用するかたちで、本作のコスメティックコンテンツのプロダクトマネージャーを務めるPreeti Khanolkar氏が反応。同氏にとっても予想外の状況に、「トロフィーはデカイと言ったが、ここまでデカくなるはずではなかった!すまない!」とコミュニティに向けた謝罪を含めた投稿内容をポスト。続いて来週配信予定のパッチ11.06にてバグの修正を予定しており、それまでのあいだバグの発生条件とされているArcane Gauntlet武器スキンを一時的に利用不可にする措置を実施したことを発表している。

本来所持しているプレイヤーのみが楽しめる内容のFlexアイテムが、他者のゲームプレイに影響を及ぼしてしまうのは開発チームにとっても予想外の出来事だったとみられる。巨大化されたトロフィーは所有しているプレイヤーの視野には影響を及ぼさないものの、第三者のゲームプレイに支障をきたす内容であるため、次期パッチによる早急な修正が待たれるところだろう。

VALORANT』はPC/PS5/Xbox Series X|S向けに基本プレイ無料にて配信中だ。

Mayo Kawano
Mayo Kawano

豪州在住の薬剤師およびにゲーム翻訳者。サバイバルクラフトゲームを主食として、ステルスゲームはデザートとする。

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