サービス終了予定のUbisoft発FPS『エックスディファイアント』、まさかの超大型アプデで最終シーズン開幕。せっかくなので「すでに作っていたコンテンツ全部盛り」でお届け

Ubisoftは12月19日、『エックスディファイアント(XDefiant)』のシーズン3を開幕した。「予定されていたシーズンの新コンテンツ」まで盛り込んだ超大型サプライズアップデートがおこなわれている。

Ubisoftは12月19日、『エックスディファイアント(XDefiant)』のシーズン3を開幕した。来年6月にサービス終了予定の本作にとって最後の新シーズンということもあり、「予定されていたシーズンの新コンテンツ」まで盛り込んだ超大型サプライズアップデートがおこなわれている。

本作は、基本プレイ無料のオンライン対戦FPSだ。ゲームモードにはエリア制圧を狙うアリーナモードや攻守に分かれ目標ポイントを奪い合うリニアモードなどが存在し、6対6で争うこととなる。本作はUbisoftタイトルのクロスオーバー作品となっており『Tom Clancy’s』シリーズや『ウォッチドッグス』シリーズなどから勢力やキャラが登場し、それぞれの特色に応じた役割が与えられている。

本作は延期も重ねつつ、5月22日にリリースされた。一方で先日12月4日には、米国時間2025年6月3日をもってサービス終了となることが発表。収益化への道のりが長すぎると判断されたとして、早くも幕切れとなることが明らかとなった(関連記事)。新規プレイヤー登録も終了となり、来年6月3日までは12月3日までに登録済みであった既存のプレイヤー向けに提供される。


そんな本作にて今回、最後の新展開となるシーズン3が開幕した。サービス終了を待つ状態の本作ながら、なんと新要素がてんこ盛りのアップデートが実施。非常に長いパッチノートも公開されている。

目玉となるのは「アサシン」「ウルブズ」「ブラッドドラゴン」の3つの新勢力だ。それぞれUbisoftの過去作品に登場する勢力であり、アサシンであればアサシンブレードを、ウルブズであれば軍用ドローンを、ブラッドドラゴンであれば手裏剣やレーザーを用いるといった風に、設定に則した能力が用意されている。また計13種類もの新マップや新武器、新ゲームモードの実装や多岐にわたる調整など要素は目白押し。かなり気合の入ったサプライズアップデートとなっている。

プロデューサーのMark Rubin氏によれば、Ubisoftが本作のサポートとして少人数のチームを維持することを許可したため、今回のアップデートが実現したという。当初予定されていたシーズン3のコンテンツだけでなく、その後計画されていたシーズン4~8での実装が想定されていた、開発済みのすべてのコンテンツが盛り込まれることになったそうだ。

Rubin氏を含め残った開発チームは、本作の開発に携わったすべてのスタッフと、すべてのファンに対して最後に敬意を表する意図で、今回の盛りだくさんのアップデートに取り組んだそうだ。声明ではファンとスタッフに対する感謝も綴られている。

Ubisoftが手がける新作ライブサービスFPSとして一定の注目を集めたものの、利益を上げる難しさからか早急なサービス終了が決定された『エックスディファイアント』。最後となるシーズン3では、将来実装予定だったコンテンツがすべて実装されるという、珍しい大盤振る舞いがおこなわれることとなった。先述したとおり本作は新規プレイヤー登録が終了しているものの、過去にプレイしたことがある人はこの機会にプレイしてみるのもいいだろう。

エックスディファイアント(XDefiant)』はPC(Ubisoft Connect)/PS5/Xbox Series X|S向けに配信中。米国時間2025年6月3日にサービス終了予定だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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