無法都市オープンワールド警官ゲーム『The Precinct』、人も好評も集まるロケットスタート。駐禁からカーチェイスまで、高自由度警察ライフ

Kwaleeは5月13日、Fallen Tree Gamesが手がける『The Precinct』をリリース。本作はオープンワールドの警察アクションゲームとして、高い評価をさっそく獲得している。

パブリッシャーのKwaleeは5月13日、Fallen Tree Gamesが手がける『The Precinct』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5本作はリリース間もなく数多くの好評レビューも寄せられ、ロケットスタートを切っている。

『The Precinct』は、犯罪と腐敗にまみれた大都市を舞台に、新人警官として治安維持に奔走するオープンワールドアクションゲームだ。プレイヤーは徒歩やパトカー、さらにはヘリコプターも乗りこなす。そうして駐車違反の取り締まりといった些細な事件から銀行強盗の鎮圧、麻薬取締までさまざまな事件を解決していく。

本作の舞台は1983年、「アヴェルノ・シティ」と呼ばれる大都市。アヴェルノ・シティはギャングが支配しているうえ、警察も腐敗に染まっている。主人公の新人警官ニック・コーデル・ジュニアは、この街で犯罪やトラブルに対処していく。ニックの父はかつてこの街で捜査中に殉職しており、父の死の真相を追うことも目的の一つだ。

ゲームプレイにおける特徴としては、派手なアクション、そして映画さながらの臨場感が味わえる、警察官としての仕事のシミュレーションがあげられる。たとえば銀行強盗との激しい銃撃戦や、車やヘリでひき逃げ犯を追うチェイスシーンにも遭遇する。用いる武器は拳銃やテーザーガン、警棒といったものがさまざま存在しており、シチュエーションごとに使い分けることもできる。

なお犯罪者に対峙するときは一人で立ち向かってもいいが、無線で応援を要請することで増援を呼ぶことも可能だ。プレイヤーの方針や好みに応じ、自由なアプローチでプレイができるわけだ。

本作は5月13日にリリースされて以降爆発的な人気を博している。SteamDBによれば、リリース後さっそく同時接続プレイヤー数がピーク時で9838人を記録。加えてレビュー面でも好評。PS Storeでは現時点で571件のレビューが寄せられ、星5点満点中4.76点を記録。Steamユーザーレビューにおいても、482件中90%が好評を投じ「非常に好評」ステータスを獲得しており、ユーザーからの高い人気がうかがえる。

本作では駐車違反ひとつとっても、パーキングメーターの超過や消火栓、交通の妨害になっていないかなどといった判断に応じて切符を切る必要がある。さらに犯罪の規模の大きさに応じて行使できる力のレベルも決まっている。

たとえばごく小さな迷惑行為であれば銃を抜けないが、銀行強盗などに対しては発砲も認められる。細かくルールが決められている一方で、その範囲内での行動は自由。容疑者に罰金を科すか、逮捕して護送するか、はたまた解放するかと、要素が多岐にわたって充実している。こうした選択の自由度が、リアルな警官ライフを楽しめるとして人気を博しているかたち。レビューではその自由度やゲームプレイを、初期の『グランド・セフト・オート』シリーズになぞらえる評価も複数見られる。

本作の開発を手がけるFallenTreeGamesは、イギリス・ノッティンガムに拠点を置くデベロッパーだ。過去には1980年代を舞台にした見下ろし型クライムアクション『American Fugitive』をリリースしている。本作『The Precinct』では警察ならではのゲームプレイを各種取り入れており、そうした工夫と、同スタジオの持ち味とする見下ろし型アクションがさっそく功を奏しているようだ。

『The Precinct』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに販売中だ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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