「ターミネーター」のオープンワールドサバイバル『Terminator: Survivors』年内発売予定から一転、無期延期に。協力マルチプレイ撤廃など大胆方針転換へ
Naconは12月17日、『Terminator: Survivors』の開発状況について報告。2025年内に予定していた発売が無期延期となることが明かされた。

デベロッパーのNaconは12月17日、『Terminator: Survivors』の開発状況について報告。2025年内に予定していた発売が延期となることが明かされた。新たな発売日については未定とのこと。
『Terminator: Survivors』は、映画「ターミネーター」を題材とするオープンワールドサバイバルゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam)で、PS5/Xbox Series X|S向けにも発売される見込み。本作では、AIコンピューターであるスカイネットが人類に反旗を翻し、全世界に核攻撃を展開した「審判の日」から4年後の世界が舞台となる。


本作は当初、ソロプレイのほか協力型のマルチプレイにも対応する作品として発表された。プレイヤーはシェルターを出た生存者として、ほかの生存者たちとともに情報や物資を収集し、基地の構築を目指す。しかし生存者たちは、アンドロイド「ターミネーター」をはじめとする、スカイネットが擁する機械の軍勢に付け狙われることになるという。また外の世界にはスカベンジャーたちも存在。隠れながら慎重に攻撃するステルス戦略が有効な場面もあるそうだ。
本作は2022年にプロジェクトの存在が明かされ、2024年3月に正式発表されたタイトル。当初は早期アクセスでの配信を同年10月に予定していたものの、その後2025年発売へと延期。ただし、その後は長らく続報がないまま約1年が経過することとなった。

そしてこのたび、Nacon Studio Milanで本作のクリエイティブディレクターを務めるMarco Ponte氏が声明を発表。その中ではまず、これまで音沙汰がなかった中でも成果を生んできたことを示し、世界観のデザインや戦闘からストーリーの深みや雰囲気に至るまで、あらゆる面での進歩があったとアピールした。
一方で、数か月にわたる社内テストやシリーズファンとの対話のなかで、可能な限り最高のシューティングと探索のゲームプレイを備えた真の「ターミネーター」体験を実現するには、協力マルチプレイ要素を取り除く必要があると判断したという。さらに、リリース計画も見直す必要があったといい、はじめから完成度が高く洗練された体験を届けるために、早期アクセスでの配信をおこなわないことを決定。そうした方針転換もあり、2025年には発売されないそうだ。新たな発売日はまだ決まっておらず、準備ができ次第告知するとのこと。
当初の設計から大きく変化したこともあってか、無期延期となった本作。近年では早期アクセス配信時点での品質次第で厳しい評価に晒されやすいといった傾向が開発者の懸念になっているようで、本作でも方針転換の背景にあったのかもしれない(関連記事)。世界的な人気IPを活用するゲームとして期待を受けるなか、オープンワールドサバイバルとしてどのような作品へと仕上がるのか注目したい。
『Terminator: Survivors』はPC(Steam)向けに開発中。PS5/Xbox Series X|S向けにも発売される見込み。
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