『ストリートファイター6』リュウの“電刃版真空波動拳”の速度が2倍に。トンデモ強化、しかも実用的でさっそく研究進む
カプコンは6月4日、『ストリートファイター6』にてアップデートを実施。キャラ調整も実施され、その中でリュウの電刃錬気版真空波動拳の強化が特に話題となっている。

カプコンは6月4日、『ストリートファイター6』にてアップデートを実施。あわせてパッチノートを公開した。共通システムの変更のほか、すべてのキャラクターに調整が加えられたが、特にリュウの強化に注目が集まっている。
『ストリートファイター6』は、対戦格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズの最新作。メインとなるファイティンググラウンドに加えて、『ストリートファイター』の世界を舞台にするシングルプレイストーリーモードのワールドツアー、そしてほかのプレイヤーとの交流を楽しめるバトルハブが用意されている。コマンド入力を必ずしも必要とせず、ワンボタンで必殺技を出すことのできる「モダン操作」を導入し、格闘ゲームの間口を広げた。

6月5日に発売されるNintendo Switch 2のローンチタイトルとして、本作が同機向けにもリリースされる。それに先立ち、今回キャラクターやシステムの調整および新追加キャラ「エレナ」の実装がおこなわれた。大規模な調整としては昨年12月以来約半年ぶりで、「ジャストパリィ」の仕様が変更されているほか、全キャラクターに対して個別の調整がおこなわれている(関連記事)。さっそく多くのプレイヤーが検証に勤しんでいるようだ。
そんな中、リュウの調整に注目が集まっている。パッチノートにはさまざまな技の変更内容が記載されているが、ひときわ目を引くのが電刃錬気状態におけるSA1・真空波動拳の項目。なんと「弾速を2倍にしました」と書かれている。というのも、格闘ゲームではしばしば数フレーム単位でのシビアな変更がおこなわれる。今回「2倍」というかなり大胆なパラメータ調整がおこなわれており、ユーザーの間にはどよめきが走っているようだ。

なお、同じく速度が強化された通常の真空波動拳の項目には「弾速を上げました」と表記されており、具体的な倍率などは書かれていない。つまり電刃錬気版の真空波動拳のみが弾速の数値まで記載されている状況だ。すごく速く、強くなったということを、公式があえて強調して我々に伝えようとしているようにも見える。
『ストリートファイター』シリーズの元祖主人公であるリュウは、本作のリリース当初こそ弱いと言われていたものの、最近のパッチでは軒並み大きな強化をもらっており注目度上昇中のキャラクター。3月におこなわれた本作の世界大会「CAPCOM CUP 11」においては、チリ出身のBlaz氏がリュウをはじめとする複数のキャラクターを使用して準優勝を飾った。最近かなり波に乗っているキャラクターともいえる。

なお、この速度が2倍となった電刃錬気中の真空波動拳について、ユーザーの間ではアップデート直後ながらかなり研究が進んでいるようで、すでに複数の新コンボが発見されている。具体的には、「OD竜巻旋風脚>SA1」や距離によっては「弱波動拳>SA1」がコンボとして成立することが判明。またかなり難易度が高いものの、「ジャンプ中P>空中竜巻旋風脚>SA1」という、中央における空対空からSAまで繋ぐルートも見つかっている。いずれのコンボもなかなかのダメージ。パラメータの調整値はかなり“トンデモ”ながら、実用的な強化となっているわけだ。
今回のアップデートを経て、リュウはSAゲージおよび電刃錬気ストックを使った際のリターンがかなり上昇しており、相手にする際にはさまざまな局面で大ダメージをもらう可能性を警戒しなくてはならなくなりそうだ。リュウの使い手たちも現状では全体的に高く評価しているように見受けられ、今後のさらなる研究も期待される。
『ストリートファイター6』は、PC(Steam)およびPS4/PS5/Xbox Series X|S向けに販売中だ。Nintendo Switch 2向けには6月5日にリリースされる。