『ストリートファイター6』最新アプデで、ベガに「隠し技」がサプライズ実装。「過去作仕様」の必殺技

カプコンは12月2日、『ストリートファイター6』に向けてアップデートを配信した。アップデートではキャラ調整のほかにも、サプライズでベガに隠し技が実装されている。

カプコンは12月2日、『ストリートファイター6』に向けてアップデートを配信した。アップデートではキャラクター調整のほか、バトルハブにて新イベントであるGIANT ATTACK「ジャイアントベガを討伐せよ!」が開催されている。このイベントにあわせ、ベガに隠し技が追加されたとして話題になっている。

ベガは『ストリートファイター』シリーズに登場するキャラクターだ。ベガはシリーズ作品内に登場する「シャドルー」の総帥であり、サイコパワーと呼ばれる、紫色の炎のようなオーラをまとった攻撃をおこなう点が特徴。本作には6月26日のアップデートにて、追加DLCキャラクターとして登場。前作『ストリートファイターV』(以下、SFV)までの記憶の一部を失っているという設定だが、サイコパワーは健在。機動力の高さと火力の高さが特徴的なキャラとなっている。

12月2日には本作に向けてアップデートが配信された。キャラバランス調整としては、キャミィやエド、ベガなどが弱体化、ジェイミーやキンバリーなどといったキャラが強化されるなど、全キャラクターに調整が加えられている(関連記事)。それに加えて、「バトルハブ」内では期間限定イベント、GIANT ATTACK「ジャイアントベガを討伐せよ!」が開催。SiNベガなる“超強い”ベガと対戦することができる。

そんなSiNベガの使う技が、実際にプレイ中にも使うことができるとして、話題になっている。隠し技として使用可能になっているのは、「ベガワープ」「サイコバースト」「ファイナルサイコクラッシャー」の3つのようだ。

本作ではアピールボタン、あるいは弱中強のPとKボタンすべて(モダン操作時は弱中強+アシストボタン+パリィボタン)を同時に押すと挑発をおこなうことができる。ベガにはバックフィストコンボと呼ばれる、一定時間経つと爆発するサイコマインを付与する必殺技があるのだが、サイコマインを付与した際に、前+アピールを押すことにより、専用の挑発モーションに変化。サイコマインが爆発するまでカウントダウンをおこない、爆発後は不敵な笑みを見せる。このモーションが終わり次第、隠し技を使用可能になる。

ベガワープは、→または←+KKKで使用可能なワープ技。PPPでも使用可能だが、P版では相手の背後に立つようにワープする。モダン操作時は→または←+弱中強となっており、P版と同じ挙動となる。また無敵切り返し技となる「サイコバースト」は右向き時→↓↘+PP(モダン操作時→↓↘+攻撃ボタン2つ、または↓+AUTO+SP)で発動可能。

そして新たなスーパーアーツ(SA)であるファイナルサイコクラッシャーは、右向き時↓↙←↓↙←+P(モダン操作時↓↓+弱中強)で発動が可能。SAゲージを2本消費するスーパーアーツとなっている。

これらの技は、『ストリートファイター』シリーズ作である『ストリートファイターEX』、『SFV』、『ストリートファイターZERO3』にて登場していた各種必殺技が元ネタだと目されている。往年のベガを、最新作である『ストリートファイター6』でも楽しめる隠しコマンドといえるだろう。

こうした隠しコマンドは、「豪鬼」の参戦の際にも追加されていた。今年5月22日のアップデートでは、豪鬼の挑発について追加入力をおこなうことで、コマンド表にない「隠し技」を使えるようになると話題になっていた(関連記事)。この際には「SiN豪鬼」が実装されており、隠し技を使用していた。今回の「SiNベガ」についても、SiN豪鬼と同様に隠しコマンドで使用できるのではないか、とのユーザーの推測から発見されたようだ。

なおこの隠しコマンドの発見については、本作のディレクターを務める中山貴之氏がX上にて、関連していると思われる投稿を残している。投稿を見る限りでは、同氏の想定よりかなり早く隠しコマンドが見つかっていそうだ。

豪鬼に引き続き、ベガにも過去作に紐づいた要素が実装され、多くのユーザーの話題に上がったかたちだ。実際に使用したい人は、トレーニングモードなどで試してみるといいだろう。ちなみに挑発でベガがサイコマインの爆発を見届けるまでには560F(約10秒)ほどかかる。豪鬼が16秒以上かけておにぎりを食べ終わる時間と比べるとやや現実的な時間にも思える。相手の行動次第ともいえるが、対戦中にも使えるかもしれない。

『ストリートファイター6』は、PC(Steam)およびPS4/PS5/Xbox Series X|S向けに販売中だ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

Articles: 884