Steamの生みの親ゲイブ、最近は『S.T.A.L.K.E.R. 2』に熱中していた。62歳になっても「到達率わずか1.7%のエンディング」までやり込む現役ゲーマー魂

Steamの運営元Valveを率いるGabe Newell氏は最近まで、サバイバルホラーFPS『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』をじっくりとプレイしていたようだ。

Steamの運営元Valveを率いるGabe Newell氏は最近まで、『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』(以下、S.T.A.L.K.E.R. 2)をじっくりとプレイしていたようだ。Gabe氏にメールして「最近プレイしているゲーム」を訊いたユーザーに対し、同氏が返信したことが報告されている。

Gabe氏は、Valveの設立者であり、同社やSteamを象徴する存在としてゲーマーコミュニティにおいて広く知られる人物だ。一部ではアイドル的扱いを受けるほどの人気者で、昨年にはふくよかだった体形からすっきりと痩せたことでも注目を浴びていた(関連記事)。


ユーザー間では、そんなGabe氏のValve社員用と思われるメールアドレスがなぜか広まっているほか、Valveも同氏に直接送信されるとみられる問い合わせフォームを用意している。同氏も送信されてくるメールを見ているようで、これまでにはGabe氏から直々に返信を受けたり、サポート対応をしてもらったりといったユーザー報告が時おり話題となってきた。

そして今回は、Gabe氏が「最近プレイしているゲーム」についてメールで訊かれ、返答したことが報告されている。Valveが手がける対戦FPS『Counter-Strike』シリーズの情報を伝えるXアカウントCounter-Strike Newsが投じた画像を見ると、送信者は3月1日にGabe氏に何のゲームをプレイしているかを質問。すると3月3日に同氏とみられるアカウントから返信があり、『S.T.A.L.K.E.R. 2』をたくさんプレイしているとの返答がおこなわれた。

『S.T.A.L.K.E.R. 2』は、チョルノービリ原発跡地およびプリピャット周辺の立入禁止区域「ゾーン(The Zone)」を舞台とするサバイバル・ホラーFPS『S.T.A.L.K.E.R.』シリーズの最新作だ。ウクライナの開発元GSC Game Worldが手がけている。延期を重ねつつ、シリーズの15年ぶりの新作として昨年11月21日に発売された。発売初日で100万本を売り上げるロケットスタートを見せ、そのまま開発費を回収。長期的なコンテンツ展開も計画されているという(関連記事)。

Gabe氏は最近までそんな同作をじっくりとプレイしていたようだ。上述のポストに添付された画像によれば、同氏は3月4日にも4番目のエンディングに到達する見込みだとしていた。その後、次に何のゲームを遊ぶのかを考える予定とのことであった。

本作には特定のメインクエストでの選択肢によって4種類のエンディング分岐が存在。Gabe氏がどのエンディングを残していたかは不明ながら、本稿執筆時点でのSteamの実績取得率を見ると、それぞれのエンディングに到達することで得られる実績の取得率は1.7%~8.1%となっている。つまり同氏は実績取得率がわずか1.7%のエンディングもしっかりと確認しつつ、本作を遊び終えたとみられるわけだ。

ちなみに2022年には、別のユーザーがGabe氏に向けたメールで『S.T.A.L.K.E.R. 2』について質問し、同氏から返答を受けたと報告していたことがある。この際に同氏は『S.T.A.L.K.E.R.』シリーズを何度かプレイしてきたと明かしており、新作となる『S.T.A.L.K.E.R. 2』にも期待を寄せていると伝えていた。Gabe氏にとっても待望のシリーズ新作であったとみられ、すべてのエンディングを確認するほどじっくりと遊びこむこととなったようだ。なお先述したメールを見るに、本稿執筆時点でGabe氏は4番目に残していたエンディングにも到達済みと見られる。次に同氏がどのゲームを遊んでいるのかも気になるところだろう。

なおGabe氏は現在62歳。大手企業のトップで、資産も莫大に持ち合わせている。そんなGabe氏がまだゲームをやりこんでおり、それがPCゲームと縁が強いハードコアゲーム『S.T.A.L.K.E.R.』シリーズの新作であるという点も面白い。どれだけ成功しても、Gabe氏はPCハードコアゲーマーであり、そうした氏のスタンスこそが、未だにファンに根強く支持される理由なのかもしれない。

『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com/Microsoft Store)/Xbox Series X|S向けに販売中だ。PC/Xbox Game Pass向けにも提供されている。また本作Steam版はSteamスプリングセールの対象となっており、定価の15%オフとなる税込6757円で販売中だ(関連記事)。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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