サバイバルホラーFPS『S.T.A.L.K.E.R. 2』最新パッチで「650超」の不具合修正。報酬上昇で“金欠その日暮らし”も緩和され、ぐっと遊びやすく

GSC Game Worldは11月29日、『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』に向けパッチ1.0.1を配信した。パッチでは650を超えるバグ/不具合の修正や、バランス調整などがおこなわれている。

デベロッパーのGSC Game Worldは11月29日、『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』(以下、S.T.A.L.K.E.R. 2)に向けパッチ1.0.1を配信した。パッチでは650を超えるバグ/不具合の修正や、バランス調整などがおこなわれている。

本作は、サバイバルホラーFPS『S.T.A.L.K.E.R.』シリーズの最新作だ。主な舞台となるのは、チョルノービリおよびその周辺の立入禁止区域「ゾーン(The Zone)」だ。プレイヤーはストーカー(S.T.A.L.K.E.R.)と呼ばれる、一攫千金を狙う者たちのひとりとなって、貴重なアーティファクトなどを求め危険地帯に飛び込んでいく。プレイヤーは凶暴なミュータントや「アノーマリー」と呼ばれる存在などのほか、武装した派閥間の争いも切り抜けつつ、広大なオープンワールドを探索していくのだ。

『S.T.A.L.K.E.R. 2』については、15年ぶりのシリーズ続編ということもあってか、多くのユーザーからの期待を寄せられていた。そうした期待の表れとして11月21日のリリース後まもなく12万人のプレイヤーが本作を遊んだり、発売から2日足らずで売上が100万本を突破したことが発表されるなど、ロケットスタートを記録している(関連記事1関連記事2)。一方で不具合報告を中心とした課題点の指摘は多く、GSC Game Worldもフィードバックを注視しつつ問題に早急に対処すると声明を発表していた。

今回配信されたパッチ1.0.1では、実に650を超えるさまざまなバグに対処したとしている。ゲームを進めるために必要なNPCが出現するようになったとのこと。そのほか長時間のプレイによるメモリリークやパフォーマンスの低下にともなうクラッシュについても修正されたという。

またそのほか、ゲーム内のバランス調整も加えられている。本作では武器や防具に耐久力が存在しており、技術者に費用を支払うことで修理することが可能。しかしこの費用はやや高め。ミッションの報酬などと相まって、シビアな経済状況となっていた。今回のアップデートでは、そうした点に対し、まず修理のコストが低下。加えてほとんどのミッションにおいて、報酬金額が2倍から3倍まで上昇している。今後は金銭面により余裕ができることだろう。

戦闘バランスにおいても、敵の体力が減少したり、射撃のダメージが増加したりなど、遊びやすくなるようなバランス調整が加えられている。なお、不具合修正やバランス調整における各種詳細についてはパッチノート(英語)を参照されたい。

今回非常に多くのバグが修正されたものの、GSC Game Worldは引き続きパッチにて対処していくと述べている。特にクリーチャーやNPCの動きを制御し、ゾーンでの生活をシミュレーションするシステム「A-Life 2.0」のバグ修正については、今後のアップデートで修正される予定としている。バグ修正やバランス調整で遊びやすくなった本作ながら、継続的に改善が続けられていくとみられる。ちなみに12月中にはロードマップが公開されると明かされており、今後の大規模アップデートの予定などについても明かされるだろう。続報にも注目したい。

『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com/Microsoft Store)/Xbox Series X|S向けに販売中だ。PC/Xbox Game Pass向けにも提供されている。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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