新作スケボーゲーム『skate.』にて、今度は“空中ぶっとび”テクニック見つかる。公式も妙に楽しそう
『skate.』では風変わりなテクニックがユーザーの手によって次々と発見されている。

Electronic Artsは9月17日、『skate.』を早期アクセス配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア/EA app)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox Oneで、基本プレイ無料。ゲーム内表示は日本語に対応している。本作では風変わりなテクニックがユーザーの手によって次々と発見され、不具合のような挙動もユーザーによって受け入れられているという不思議な事態にも発展している。
本作は、スケボーゲーム『Skate』シリーズの最新作。同シリーズは、2010年発売の『Skate 3』を最後に新作リリースが途絶えていたため、実に15年ぶりの新作だ。舞台となるのは4つのエリアで構成されたオープンワールドの街「サン・ヴァンステルダム」。スケボースポットを探したり、ミッションやスキルアップチャレンジに挑戦したり、あるいは期間限定のシーズンイベントに参加したりなどして楽しめる。オンラインマルチプレイ専用の運営型タイトルとして展開され、1サーバーあたり最大150人のプレイヤーが参加可能。クロスプラットフォームでのプレイにも対応する。

本作では9月17日にリリースされ、当初100万人待ちの“ログイン戦争”が起こるなど大きな注目を集めた。本稿執筆時点での最大同時接続プレイヤー数は13万4901人を記録している(SteamDB)。一方で、サーバーエラーやミッションが進行不能になる不具合なども多数報告され、Steamユーザーレビューでは65%の評価率で「賛否両論」ステータスに留まっている。さっそくアップデートも配信されており、深刻なものについては現在修正が進められている。
ところで、Electronic Artsの『Skate』シリーズでは、グリッチを活用した型破りなテクニックは名物ともいえ、そうした笑える挙動がユーザーの間でたびたび話題となってきた。特に前作『Skate 3』では、海外の著名YouTuberであるPewDiePie氏が同作の「面白い瞬間」の動画を投稿したことにより、発売から何年も経ってから大きくセールスを伸ばすといった状況もあった(関連記事)。
そして本作『skate.』も例外ではない様子。先日にはボードを用いずに生身で高速移動するテクニックが編み出され話題となっていた。さらに今回、新たなテクニックが見つかった。
XユーザーのSyphrus氏が投稿した動画では、ボウルで助走をつけて浮いたかと思えば、なんと空中で逆方向に切り返し加速。繰り返すたびに速度は上がり、最終的にはものすごい距離を飛翔している。Syphrus氏は「ヴァートランプをマスターしたみたい」と添えているが、どうやらプロも顔負けの常人離れしたスケーティングを身につけてしまったようだ。
同氏の投稿は大きな反響を呼び、ついには本作の公式アカウントも反応。「今後何年間も歴史と物理の授業で研究されるだろう」とポストし、本作特有の挙動が注目を集めていることについて、どこか喜ばしげな様子を見せた。そして興味深いことに、この公式のポストに対してユーザーからは、「パッチを当てないで」とのリプライが多数寄せられている。評価を下げる要因にもなりうる不具合とは対照的に、こうしたおかしな挙動についてはそのまま残すよう強く求められているというどこか不思議な状況だ。
15年ぶりに現代テイストで蘇ったシリーズ最新作であるが、伝統とも呼べるユニークで笑える物理演算の挙動からは、シリーズのDNAが確実に受け継がれていることがわかる。今後さらに研究が進み、より凄まじいトリックが見れることにも期待したい。

『skate.』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/EA app)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに、基本プレイ無料で早期アクセス配信中。iOS/Android版も後日配信される予定。