『サイレントヒル f』は“レーティング内容”からして怖い。やけに詳細で生々しい残酷描写が審査概要から判明

コナミは3月14日、『SILENT HILL f』を正式発表し、最新映像や詳細を公開した。本作のレーティング理由がかなり不穏な内容であると報じられている。

コナミデジタルエンタテインメント(以下、コナミ)は3月14日、『SILENT HILL f』を正式発表し、最新映像や詳細を公開した。本作のESRBレーティングは M(17歳以上対象)に指定されているが、その理由として説明されている本作の描写がかなり不穏な内容であると報じられている。GamesRadar+などが伝えている。なお本稿には、作品の具体的なグロテスク描写などがわかる内容も含まれるため注意してほしい。

『SILENT HILL f』は、サイコロジカルホラーゲーム『サイレントヒル(SILLENT HILL)』シリーズの最新作。舞台は1960年代の日本、山々に囲まれた架空の田舎町「戒ヶ丘」(えびすがおか)。この町に住む高校生、深水雛子は平凡な日常を過ごしていたが、突如現れた謎の霧によって町が変貌してしまう。プレイヤーは雛子として奇怪な何かが蠢く変わり果てた町を探索し、謎を解きながら、時には身を守るために戦う。必死に生き抜くなかでは、美しくもおぞましい選択の物語が描かれるという。

コナミは3月14日、シネマティックトレイラーや本作の詳細とともに、現時点のレーティングを発表。国内では、本作のレーティングがシリーズ初のCERO: Z(18歳以上のみ対象)であることが明かされていた(関連記事)。そして米国などにおけるレーティングシステムであるESRBに関しては、17歳以上が対象となるESRB: Mに指定されている。国内も海外も同じようなレーティングであると言えるが、ESRBの『SILENT HILL f』のページではこのレーティングとなった理由として、本作の具体的な描写が説明されている。それによると、本作にはなかなかにグロテスクな表現が存在しているようだ。

ESRBの説明によると、プレイヤーは本作で「人型のモンスター、ミュータント、想像上の生き物」などと戦う。斧、バール、ナイフ、槍を用いた近接戦闘で敵を殺すことができるようだ。戦闘中にキャラクターが攻撃されると、血しぶきのエフェクトが頻繁に発生し、攻撃の種類によっては、「プレイヤーキャラクターが首を刺されたり、顔を引き裂かれたりする」こともあるという。かなり暴力的な戦闘が展開されることは間違いないだろう。

そしていくつかのエリアでは、死体や大きな血痕といった描写があるという。昨日公開された本作のトレイラーでは、本作の舞台である戒ヶ丘がシリーズおなじみの「裏世界」のように変貌する描写があった。陰惨な場所にも足を踏み入れることになるのだろう。ちなみに戒ヶ丘は岐阜県下呂市金山町にある、細い路地が迷路のようにからみ合っている独特な風景が特徴の「筋骨地区」をモデルにしているという。路地を曲がると突然死体が転がっているような、異様な光景に出くわすこともあるかもしれない。

説明の中でひときわ目を引くのは、カットシーンに関する描写だ。たとえば「檻の中で生きたまま焼かれるキャラクター」や、「焼印を押される女性」、「自分の腕をのこぎりで切る」、「儀式の最中にキャラクターの顔の一部を切り落とす」といった、血みどろで激しい行為を伴うシーンが描かれることがあるという。また、ほかに「大皿に並べられた内臓と腱」という表記もあり、こちらも前述のトレイラーからそれらしきシーンが確認できる。

ちなみに、『SILENT HILL f』公式サイト下部においても、本作の内容が垣間見える注意書きがなされている。それによると、本作は1960年代を舞台としているため、当時の世相や慣習に基づいた「性差別・児童虐待・いじめ・薬物による幻覚・拷問」といった表現が含まれているという。また注意事項として、「ゲーム中に不快感を感じた場合は、いつでもプレイを中断し、休憩を取るか周りの人に相談してください」という文が添えられている。ESRBの恐ろしげな説明文を見るかぎり、そのような警告をするのも納得できるだろう。

なお前述のとおり、本作は『サイレントヒル』シリーズ初のCERO: Zレーティングでもある。ESRBの説明からは、こうした高年齢向けレーティングとなった理由や、本作のおぞましく恐ろしい世界観の一端が垣間見える。また、本作のシナリオを担当する竜騎士07氏は『ひぐらしのなく頃に』での惨殺描写など、凄惨な表現も得意としている。そんな同氏の作風がレーティングに影響を与えている可能性もあるだろう。本作でどのような恐怖体験ができるのか、期待したい。

『SILENT HILL f』はPS5/Xbox Series X|S/PC(Steam/Epic Gamesストア)向けに発売予定だ。

Yusuke Sonta
Yusuke Sonta

『Fallout 3』で海外ゲームに出会いました。自由度高めで世界観にどっぷり浸れるゲームを探して日々ウェイストランドをさまよっています。

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