昭和日本ホラー『サイレントヒル f』はシリーズ初の「CERO: Z」タイトルに。決め手は「犯罪」表現か

コナミデジタルエンタテインメントは3月14日、『SILENT HILL f』を正式発表。本作の現時点でのレーティングがCERO: Z(18歳以上のみ対象)であることも明らかとなった。

コナミデジタルエンタテインメント(以下、コナミ)は3月14日、『SILENT HILL f』を正式発表し、最新映像や詳細を公開した。このなかでは本作の現時点でのレーティングがCERO: Z(18歳以上のみ対象)であることも示されている。

『SILENT HILL f』は、サイコロジカルホラーゲーム『サイレントヒル(SILLENT HILL)』シリーズの最新作。舞台となるのは1960年代の日本の架空の田舎町・戎ヶ丘で、岐阜県下呂市金山町をモデルにしているという。主人公となる学生の深水雛子は平凡な日常を過ごしていたものの、町は突如霧に包まれ、奇怪な何かがうごめくおぞましい場所に変貌することに。町を探索して謎を解き、身を守るために戦うなかで、美しくもおぞましい選択の物語が繰り広げられるという。


今回、シネマティックトレイラーや本作の詳細とともに、対応プラットフォームがPS5/Xbox Series X|S/PC(Steam/Epic Gamesストア)となることが発表。また現時点では、レーティングがCERO: Z(18歳以上のみ対象)であることが示された。今後の開発を経て発売までにレーティングが変更される可能性もあるものの、現状では『サイレントヒル』シリーズ初のCERO: Z指定のタイトルとなっている。

なおこれまでのシリーズ作品を見てみると、第1作から『サイレントヒル4 ザ・ルーム』までのナンバリング作品はすべてCERO: C(15歳以上対象)。『サイレントヒル2』のリメイク版では海外ではESRB: M(17歳以上対象)となっていたものの、国内ではCERO: Cのままであった。また海外のスタジオが手がけたほかのシリーズ作品でも、レーティングはCERO: D(17歳以上対象)どまりとなっていた。

ただし『Silent Hill Homecoming』については海外向けに先行して発売され、国内向けには発売中止。同作はシリーズ屈指のグロテスクな描写も特徴の作品であった。当時のコナミは発売中止の理由として、国内メディアGIGAZINEの問い合わせに対し、日本語向けにローカライズしている段階で、日本市場に合った商品性に至らなかったためであると回答。グロテスクな描写が作中に含まれることは認めつつも、あくまで全体的な観点から日本市場に合った商品性に至らなかったと説明していた。ちなみに同作は米国向けにはESRB: Mのレーティングとなっており、もし国内発売されていればCERO: Zに指定されていた可能性はある。


いずれにせよ、現状『SILENT HILL f』はシリーズ唯一のCERO: Z指定のタイトルとなる見込みだ。ちなみに各ストアの記載を見るに、本作の「犯罪」描写がレーティング指定の判断要素となったようだ。本作の公式説明を見るに「向かい合わなければならなかった選択と、向き合う為に。そして、殺さなければならない者を、殺す為に。」といった物語の示唆もおこなわれている。シネマティック映像が披露されたトレイラーではグロテスクな描写もみられるものの、CERO: Zと判断された要素は別のところにあるのかもしれない。

とはいえ作品によっては、発売が近づくなかでCEROレーティングが変更される例もある。発売時期も含めて、今後の続報にも注目したい。

『SILENT HILL f』はPS5/Xbox Series X|S/PC(Steam/Epic Gamesストア)向けに発売予定だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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