『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』リマスター版のゲームシステムは『アバドン王』がベースに。仲魔の種類爆増などいろいろパワーアップして蘇る

アトラスは3月27日、『RAIDOU Remastered: 超力兵団奇譚』を発表した。本作のシステムは『デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 アバドン王』に近いものへ刷新されいるそうだ。

アトラスは3月27日、『RAIDOU Remastered: 超力兵団奇譚』を発表した。同作はPS4/PS5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch/PC(Steam)向けに、6月19日に発売予定。通常版の価格は税込6578円となっている。また発表にあわせて公開された特別番組によると、本作のシステムは『デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 アバドン王』に近いものへ刷新されているそうだ。

『RAIDOU Remastered: 超力兵団奇譚』は、アトラスから2006年に発売されたPS2用ソフト『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』のリマスター版である。本作の主人公は、十四代目葛葉ライドウの名を受け継いだ悪魔召喚師(デビルサマナー)だ。本作では架空の大正二十年の帝都にて、探偵業を営む鳴海とライドウの元に、一人の女学生がやってくる。しかし少女は、「私を、殺して」という奇妙な依頼の真意を告げぬまま、誘拐にあってしまう。表向き探偵見習いであるライドウは、女学生の行方を追って調査を開始。帝都全土を揺るがす大災厄に立ち向かう、怪奇探偵譚が繰り広げられる。


主人公ライドウは、急速に発展している現実世界や、悪魔がはびこる異界を探索。戦闘時には、刀や銃を使ったアクションや、仲魔たちとも連携して敵を撃退する。要素としては仲魔を合体させる悪魔合体や、悪魔の能力を使った事件調査なども展開。悪魔の存在する大正時代の事件が、戦いや調査を交えて描かれるのだ。なお本作のディレクターは、オリジナル版の「ライドウ」シリーズ2作のディレクターも務めていた山井一千氏が担当している。


発表にあわせて放送された特別番組内では、本リマスターに関する情報がディレクターの山井氏から紹介された。まず本作では、ゲームシステムをシリーズ2作目『デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 アバドン王』のものへと載せ替えつつ、新しい世代のスタッフを中心にシステムを徹底的に改良して、ブラッシュアップがおこなわれているそうだ。現代のプレイフィールにあう多数の追加機能も搭載。オリジナル版当時に、プレイヤーが理想とした『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』に可能な限り近づけたバージョンになっているという。

具体的なオリジナル版からの変更点としては、本作ではグラフィックが綺麗にリマスターがされている。また戦闘システムを中心としたあらゆる要素が徹底的に改善されており、仲魔は約70体から120体以上に増加。ファストトラベルや難易度選択、オートセーブといった機能が追加されているとのこと。本作は遊びやすく、パワーアップを遂げたリマスター版となるわけだ。

動画内の山井氏のコメントによると、2008年の『デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 アバドン王』の発売後、ファンからシステムを2作目に載せ替えたバージョンが遊びたいという声があったとのこと。また当時、オリジナル版の『デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団』は、プレイヤーからキャラクター造形や世界観、シナリオなどは評価されていたものの、システムへの不満もあったという。要望もあり、同氏はもし移植するならシステム変更をしっかり実現したいとずっと考えていたとのこと。約17年前の要望もあり、リマスター版でシステムが変更となったわけだ。

また同氏は「ライドウ」シリーズについて、復活したのでここで終わらせたいとは思っていないとコメント。これからもライドウには活躍してほしいとのことで、シリーズ2作目『デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 アバドン王』のリマスター版や新作などにも期待がもてるのかもしれない。そのほか動画内では復活のタイミングが今になった理由や、RAIDOUとして復活させた理由、蘇ったRAIDOUの魅力などについても語られている。気になる人は動画をチェックしてみてもいいかもしれない。

RAIDOU Remastered: 超力兵団奇譚』は、PS4/PS5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch/PC(Steam)向けに、6月19日に発売予定だ。通常版の価格は税込6578円。デジタルデラックスエディションは税込8778円で、有料の追加コンテンツがまとめてお得に付属。アトラスDショップ限定版は税込1万758円で、オリジナルデザインの悪魔花札が付属する。なおSteam版については、6月19日13時からプレイ可能となるそうだ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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