人気沸騰中PvPvE脱出シューター『ARC Raiders』には「ゲーム内ボイスチェンジャー」搭載。戦場で見知らぬ相手とも“ボイチェン近接ボイチャ”できる
人気を博す『ARC Raiders』のゲーム内ボイスチャット機能に「ボイスチェンジャー機能」があることが注目を集めている。

ネクソンは10月30日、Embark Studiosが手がける『ARC Raiders』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S。さっそく人気を博す本作の一風変わった機能が注目を集めている。
本作はPvPvE形式の脱出シューターだ。ソロプレイまたは最大3人でのチームプレイに対応。本作の舞台はARCと呼ばれる謎の機械によって荒廃した未来の地球。プレイヤーは「レイダー」と呼ばれるならず者のガンマンとなり、ARCや敵対するほかのレイダーなどと地表で戦う。戦闘や探索を通じて手にした貴重な物資を、地下居住区「スペランザ」へと持ち帰るのだ。
本作は発売後さっそくSteamだけで同時接続プレイヤー数が最大26万人以上に達する大盛況を見せている(SteamDB)。『Escape from Tarkov』の人気ストリーマーをはじめ、実況配信も賑わっている様子だ。

なおそんな本作には、ゲーム内にパーティー用ボイスチャットおよび近接ボイスチャット機能が用意されている。そしてゲーム内ボイスチャット機能としては珍しい仕組みも用意されており、話題になっているようだ。
注目されているのは、ストリーマーのYazlık Plekumat氏の配信の切り抜き動画をポストしたXユーザーの投稿だ。動画ではソロプレイしていた同氏に、後ろから別のプレイヤーが近接ボイスチャットで語りかけてきている。「ねえ、ゲーム内でどんなふうに聞こえる?」との問いかけに、マイク音質について尋ねられたと思ったからか完璧でクリアに聞こえると返答する同氏。すると相手は「私の声は女性みたいに聞こえてる?」という不思議な質問を投げかけた。
ここでまずPlekumat氏は違和感を感じ取ったのか、機械音声を用いているのかと相手に尋ねた。しかし、実はこのプレイヤーは本作のオプションにあるボイスチェンジャー機能を用いていたようだ。切り抜き動画の最後でこのプレイヤーは「これが俺の本当の声だよ」としてボイスチェンジャーをオフにした声を披露。先ほどの女性風の音声から、男性の声に様変わりしていることが確認できる。Plekumat氏は笑いながら驚きを示しており、さっそく同氏もボイスチェンジャーをオンにして女性風音声を相手に聞いてもらうという和やかなやり取りが繰り広げられている。
この機能はオプションのボイスチャット設定にて「レイダーボイス」としてまずはベータ版で実装されている。本機能では、ゲーム内ボイスチャット全般または近接ボイスチャット限定で、自分の声のボイスチェンジが可能。上述の動画のような女性風の音声から男性風の音声まで、声色の違いで10種類のボイスが用意されている。

本作にはフレンド招待でのパーティープレイのほか、いわゆる野良でのマッチングも可能。またソロプレイにおいては協力するか敵対するかは自由ではあるものの、近接ボイスチャットでほかのプレイヤーとの交流も可能ではある。
とはいえ人によってはボイスチャットで連携をとりたくても、見知らぬプレイヤーとのいきなりのボイスチャットは憚られるかもしれない。ボイスチェンジャー機能はそうした需要を想定して用意されているのだろう。上述のポストにも「恥ずかしがり屋のユーザーでも安心」といった反応が寄せられており、エモートだけでなくボイスチャットでの交流に挑戦するハードルを下げる機能となっていそうだ。

ちなみに本作ではソロとチームでプレイヤーがなるべく分かれるようなマッチメイキングが採用されているという(関連記事)。このうちソロプレイでは意外にも戦わず交流してくれるプレイヤーが多いといった報告もみられる。近接ボイスチャットに気が引ける場合でも、一期一会の交流を目当てに「レイダーボイス」でボイスを変えて交流をおこなってみるのもいいだろう。ただしソロプレイではあくまで協力するのも敵対するのもプレイヤーの自由。声を隠して会話する相手との腹の探りあいも、本作の醍醐味となっていくかもしれない。
『ARC Raiders』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中だ。





