珍妙日本田舎オープンワールド『プロミス・マスコットエージェンシー』やたらと高評価獲得。尖りまくりなのに丁寧な作り込み光る、元ヤクザ軽トラ爆走ゲーム(黒田崇矢ボイス)

Kaizen Game Worksが手がけた『プロミス・マスコットエージェンシー』がさっそく高い評価を得ている。本作は、元極道がゆるキャラのマスコットを派遣して会社を経営していくオープンワールドゲームだ。

Kaizen Game Worksは4月10日から11日にかけて、『プロミス・マスコットエージェンシー(Promise Mascot Agency)』をNintendo Switch/PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売した。Steamユーザーレビューではさっそく多数の好評レビューが投じられており、本稿執筆時点で好評率は98%となっている。

本作は、元極道がゆるキャラのマスコットを派遣して会社を経営していくオープンワールドゲームだ。舞台となるのは、「過疎町」と呼ばれる寂れてしまった田舎町。極道であった主人公のミチこと菅原道真は、ある理由から九州に追放され、この町を訪れる。


本作の世界では「有史以来ずっと人類と共存してきた知的生物」としてマスコットが存在。ミチは過疎町にてマスコット派遣事務所を立て直すことになり、自身の追放に隠された真実に迫っていく。なおミチの声優は、『龍が如く』シリーズの桐生一馬役で知られる黒田崇矢氏が担当している。

過疎町はオープンワールドとなっており、主人公は軽トラに乗って町を移動できる。ジャンプやブーストなども使用可能な軽トラは機動力に優れており、縦横無尽に町を探索可能。過疎町は寂れてはいるものの、役場や商店街などのロケーションはバラエティに富んでいる。本作の風景には独特な雰囲気があり、田舎のエモーショナルな情景や自然の豊かさを実感できるだろう。

そうしてスカウトできるマスコットたちはそれぞれ個性豊かで、得意とする能力や将来の夢も違う。マスコットの適性を見極めて、ほかの会社から舞い込むさまざまな仕事に派遣していく必要があるだろう。ただし、マスコットの派遣後にトラブルが発生することもある。たとえば、狭い出入り口でマスコットが引っかかったり、悪質なクレーマーにマスコットが付きまとわれたりと問題はさまざま。そうしたトラブルについては、主人公が解決に乗り出すことになる。町で出会うさまざまなキャラクターを表した「ヒーローカード」を使ったバトルでマスコットを助けるのだ。


そんな本作のSteamユーザーレビューには本稿執筆時点で約420件が寄せられ、うち98%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。この調子で投稿数が増えれば「圧倒的に好評」ステータスとなりそうな、高い好評率となっている。

奇抜なアートスタイルや世界観などから本作をプレイし始めたユーザーも多い様子。本作をプレイする筆者も同様の感想をもった。一方で、尖った作風とは裏腹に堅実に作られたゲームプレイにも評価が寄せられている。突拍子もないところもありつつ日本らしさもあるオープンワールドを、軽トラを“飛ばし”ながら探索して攻略を進めるゲームサイクルも持ち味として好評。笑いを誘う小ネタやオマージュ、感情移入しやすいストーリー面も高く評価されている。

本作を手がけるのは英国に拠点を置くKaizen Game Works。オープンワールド殺人ミステリーゲーム『パラダイスキラー』を手がけたことで知られるスタジオだ。同作も奇抜な世界観やストーリーが特徴の作品で、人を選びそうなクセの強さも踏まえて好評を得ていた。

ちなみに『プロミス・マスコットエージェンシー』においては『パラダイスキラー』をプレイしたというユーザーからのレビューも散見され、前作ファンからも支持を受けている様子だ。前作よりも遊びやすくなったとの感想も寄せられており、尖った持ち味もありつつ、幅広いユーザーが楽しめる設計となっていることも、高い好評率に繋がっているのだろう。

『プロミス・マスコットエージェンシー(Promise Mascot Agency)』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/Nintendo Switch/PS5/Xbox Series X|Sで発売中。Steamを含めリリース記念として定価の10%オフとなる期間限定セールがおこなわれているストアもあるため、詳しくは各ストアページを確認されたい。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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