新作『オクトパストラベラー0』は、スマホ向け『大陸の覇者』チームが開発を手がける。『大陸の覇者』を“再構築”した、コンソール向け完全新作

スクウェア・エニックスが発表した『オクトパストラベラー0』について、座組が公開された。『オクトパストラベラー 大陸の覇者』の開発チームがベースとなって手がけているようだ。

スクウェア・エニックスは7月31日、『オクトパストラベラー0』を発表した。対応プラットフォームはPC(Windows/Steam)/Nintendo Switch/Switch 2/PS5/PS4/Xbox Series X|Sで、12月4日のリリースを予定している。今回公開された公式サイトなどから、本作開発の座組が『オクトパストラベラー 大陸の覇者』(以下、大陸の覇者)のメンバーであることが判明した。

本作は、RPG『オクトパストラベラー』シリーズの最新作だ。同シリーズはドット絵と3Dグラフィックを組み合わせたHD-2Dグラフィックが特徴で、全世界で500万本の売上を誇る人気シリーズでもある。最新作となる本作では、シリーズの新要素としてキャラクターメイクが可能。自分自身が主人公となる。

主人公の故郷ウィッシュベールでおこなわれた年に一度の聖火祭の折、突如として町が襲われる。そうして焼け野原になった故郷の復興と、町を襲った勢力への復讐の物語が描かれていく。また故郷の復興ということで、建造物をグリッド上のマス目に配置し、ビルドする機能も登場。冒険で出会った人々や30人以上の仲間たちを移住させることもできる。

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そんな本作は7月31日の「Nintendo Direct ソフトメーカーラインナップ 2025.7.31」にて発表。その後公式サイトやSNSなどで情報がお披露目されている。このなかでは開発陣の座組も披露されている。

なお初代『オクトパストラベラー』および『オクトパストラベラーⅡ』では、浅野智也氏が企画・プロデューサーを担当。そして開発は第二開発事業本部ディビジョン6、いわゆる「浅野チーム」が、アクワイアとの共同開発で手がけていた。

一方で『オクトパストラベラー0』では、プロデューサーが鈴木裕人氏、ディレクターが木寺康博氏、開発が株式会社ドキドキグルーヴワークスであることが発表された。鈴木氏はスマートフォン向けシングルプレイRPG『オクトパストラベラー 大陸の覇者』にて開発ディレクター/シナリオディレクターを担当。木寺氏は運営ディレクター/バトルディレクターを務めている。またドキドキグルーヴワークスは『大陸の覇者』の開発、運営を担当している。『オクトパストラベラー0』の開発は、『大陸の覇者』の座組がベースとなっているようだ。

『大陸の覇者』では、『オクトパストラベラー』の数年前の世界を舞台として、神々の力を宿した指輪に選ばれた主人公たちが巨悪に立ち向かう物語が描かれている。鈴木氏によれば、『オクトパストラベラー0』では、『大陸の覇者』をベースとして、コンシューマータイトルとしての新たな解釈を加え、再構築しているという。メインストーリーについては、新規収録されたフルボイスで展開されるようだ。最大8人で前衛・後衛に分かれて戦うバトルシステムについても、『大陸の覇者』のバトルシステムを採用したものと思われる。

一方で、『大陸の覇者』とは異なり、『オクトパストラベラー0』は“プレイヤー自身”である主人公が指輪に選ばれた存在である。そのため、『大陸の覇者』で指輪に選ばれたキャラクターたちは登場しないとのことだ。その代わり、新たな仲間たちも登場。公式サイトでは建築士で主人公の幼馴染のスティア、ウィッシュベールの自警団員のフェン、ウィッシュベールで助祭を務めるローラナなどが紹介されている。

なお本日12時からは、「オクトラジオ 緊急特番」に鈴木氏がゲストとして登場。『オクトパストラベラー0』の続報などもお披露目されるかもしれない。引き続き情報公開に期待したいところだ。

オクトパストラベラー0』はPC(Windows/Steam)/Nintendo Switch/Switch 2/PS5/PS4/Xbox Series X|S向けに12月4日発売予定だ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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