『No Man’s Sky』にて「この世の終わりみたいな状況」が発生し、公式が思わず哀悼。どうあがいてもパーマデス
『No Man’s Sky』について、パーマネントデスモードで生まれた悲劇について、本作開発元が思わず同情してしまう一幕が見られた。いわゆる「詰み」である。

Hello Gamesが手がける『No Man’s Sky』について、あるユーザーがパーマネントデスモードで“詰んでしまった”と報告。本作公式も思わず同情してしまう一幕が見られ、話題となっている。
『No Man’s Sky』は、2016年8月にPC/PlayStation 4向けに発売されたオープンワールド型のアクションゲームだ。のちにXboxやNintendo Switch向けにも発売された。舞台は広大な宇宙となっており、数々の惑星と宇宙がシームレスにつながっている。プレイヤーは謎の声に導かれ、宇宙の中心を目指して数々の惑星を渡っていく。まったく異なる生命体や気候が見られる惑星を探索して、宇宙の住人達と交流する。そのほか新たな宇宙船を獲得したり、宇宙海賊と戦ったりと、自由に宇宙を冒険可能だ。
また本作にはパーマネントデスモードが存在している。同モードは資源の獲得数が減少するなどといった、難易度が高くなるような調整が加えられている。そのほかゲーム内でプレイヤーキャラが死ぬとセーブデータが消えてしまうという、スリリングなゲームプレイが楽しめるモードとなっている
そんなパーマネントデスモードについて、海外掲示板Redditで“詰んでしまった”と報告するユーザーが登場し、ユーザーから憐れみや同情が寄せられている。投稿主のSpirited_Ad3028氏によれば、本来着陸する予定ではない惑星に誤って着陸してしまったという。着陸地点は海に囲まれた岩の上で、宇宙船の外には毒が蔓延しており、数秒しか生きられないとのこと。しかも猛毒の嵐が数分おきに押し寄せてくるそうだ。
こうした状況を打開すべくSpirited_Ad3028氏はフェライト塵を求めがむしゃらにさまよったものの、その試みも失敗。燃料もフェライト塵も尽きてしまった。さらに着陸時にはさびた金属を失い、精製機も壊してしまったそうだ。つまり再発進どころかクラフトや精製、修理などといった行動も不可能になり、もはやこの場から動けない状況。そのため雷雨を眺めつつ酸素がなくなるのを待ち、死に備えるしかなくなったという。
この投稿はすぐさま話題となり、本稿執筆時点ではRedditにて1万1000件ほどのupvoteと約450件のコメントが寄せられている。そしてSpirited_Ad3028氏の報告は開発元の目にも止まったようで、公式Xアカウントが直々に“敬礼の顔文字”と共に紹介。資源は尽き、探索しようにも有害な海に囲まれた絶望的な状況には、本作公式Xアカウントも打つ手なしと見たのか、ただ同情し、敬礼するほかなかったようだ。
ちなみにRedditの当該投稿には救出案もいくつか寄せられている。中にはマルチプレイにてグループを組むことで他メンバーの場所にワープできる機能を利用して救出するのはどうか、といったアイデアも存在。一方で、危険を冒してでも資源を携えて惑星に降り立ち、ともに宇宙船で脱出するという、“気高い正攻法”を提案する意見も見られた。なお当のSpirited_Ad3028氏は、もともと救助を依頼するSOSとして投稿したつもりではなく、単に本作で発生したクールな体験談(sick story)を紹介したかっただけだそうだ。
いずれにせよ、『No Man’s Sky』にて、あまりにも絶望的な状況が共有され、思わず本作公式も反応してしまうほどの話題となったかたちだ。無数の惑星が生成されるシステムにより、プレイヤーによって異なる体験も生み出される本作ならではのエピソードかもしれない。
『No Man’s Sky』は、PC(Steam/Microsoft Store/GOG.com)/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに配信中。Xbox Game Pass (PC/コンソール/クラウド)向けにも提供されている。