Nintendo Switch今年のダウンロード売上ランキング公開。大人気『8番出口』『スイカゲーム』に加え、“執念移植”ゲームなども並ぶ
任天堂は12月27日、「Nintendo Switch 2024年 年間ダウンロードランキング」を公開。Nintendo Switchで配信されているダウンロードソフトについて、年間を通じてダウンロード数が多かった順に紹介されている。
まず1位を飾ったのは、昨年に引き続き『スイカゲーム』。同作はAladdin Xが2021年12月にNintendo Switchにリリースした。その後2023年9月頃に、配信者などの影響もあり突如として人気沸騰。2023年12月には世界累計500万ダウンロードを突破したことも伝えられていた(関連記事1、関連記事2)。
その勢いは今年に入ってからも止まらず、6月には累計ダウンロード数がついに1000万を突破した。DLC「2人プレイモード 追加パック」が配信されたり、ゲーム画面カスタマイズ機能も追加されたりと、継続的な更新もおこなわれていた(関連記事)。昨年からの勢いそのままに、さらにコンテンツの追加がダウンロード数の後押ししたかたちだろう。本作は12月17日に公開されたiPhoneでの有料ゲームアプリのダウンロードランキングでも1位を記録しており、高い人気がうかがえる(関連記事)。
そして2位には『8番出口』が続いている。同作はKOTAKE CREATEが2023年11月29日にPC(Steam)向けにリリース。その後今年4月17日にNintendo Switch版が配信された。本作は安価かつ「間違いを探す」というシンプルなゲームプレイながら、独特な恐怖感や「おじさん」をはじめとするシュールな演出などが話題を呼び、ストリーミング配信での人気もあってか大ヒット。今年8月には売上100万本を達成したことが伝えられていた(関連記事)。なお本日実写映画化も発表された(関連記事)。
そのほかランキングでは、『Overcooked 2』『Minecraft』『Among Us』といった旧作タイトルがランクイン。任天堂作品でも、『マリオカート8 デラックス』『スプラトゥーン3』『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』『世界のアソビ大全51』などがランクインしている。Joy-Conを片方ずつ使用する“おすそわけプレイ”が可能なタイトルや、オンラインでの複数人プレイも可能なタイトルが多数ランクインしており、マルチプレイの需要の高さが表れているといえるだろう。また今年2度にわたり100円セールが実施された『ニコロデオンオールスター大乱闘アルティメットエディション』も6位にランキング入りしている。
このほか『モンスターハンターライズ』も5位にランクイン。こちらは2025年2月28日にシリーズ最新作『モンスターハンターワイルズ』がPS5/Xbox Series X|S/PC向けに発売を控えており、改めてシリーズ過去作の需要が高まったものとみられる。
とはいえ、2024年にリリースされた新作もランキングでは多数存在。ドット絵と3DCGの融合したHD-2Dによってリメイクされた『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』がランクイン。『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』『スーパーマリオパーティ ジャンボリー』『パワフルプロ野球2024-2025』などもランクインしている。
このほか注目のタイトルとしては『ホグワーツ・レガシー』が挙げられる。同作はもともとPC/PS5/Xbox Series X|S向けにリリースされたタイトルだ。それらのハードと比較するとスペックで大きな差があることもあり、オープンワールドだった同作について、Nintendo Switch版ではホグズミードなどの一部をエリア化するといった思い切った最適化による“無茶移植”がおこなわれていた(関連記事)。そうした制約がありつつも、ゲームプレイの楽しさは損なわれておらず、アップデートによってさらに入念な最適化も実施。着実に売り上げを伸ばしたからか、今回のランクインに繋がったようだ。
「Nintendo Switch 2024年 年間ダウンロードランキング」では本稿で紹介したゲームのほかにも複数のソフトがランクインしている。詳細が気になる方は、特設ページを参照されたい。