列車防衛デッキ構築ローグライク『Monster Train 2』さっそく大好評。大量カード登場で、「圧倒的好評」の前作を超える戦略性が人気に
Big Fan Gamesは5月21日、『Monster Train 2』をリリース。タワーディフェンスとデッキ構築ローグライクが融合した本作は、前作よりカードが追加され、新ゲームモードの導入されたことなどもあり、前作を超える人気を博している。

パブリッシャーのBig Fan Gamesは5月21日、Shiny Shoeが手がけるデッキ構築ローグライク『Monster Train 2』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS5/Nintendo Switch/Xbox Series X|S。ゲーム内は日本語表示に対応している。
『Monster Train 2』はタワーディフェンスの要素を持つデッキ構築ローグライクゲームである。本作の世界では、天界と地獄の間に非戦の盟約が結ばれていたが、天界がタイタンと呼ばれる巨人族に支配されてしまった。天界を追われた元天使と地獄の悪魔たちは一時的に共闘することとなる。プレイヤーはそんな元天使と悪魔たちからなる連合軍の指揮官となり、タイタンの打倒を目指すのだ。
ゲームプレイは、前作『Monster Train』でも見られた3層構造の列車での防衛戦というシステムを踏襲しつつ、さまざまな要素が加わったものとなっている。たとえばデッキの方向性を決めるクランは新たに5種類追加されたほか、階層自体に影響する「ルームカード」や、ユニットにカスタマイズ性を加える「装備カード」などの新要素が登場。また、指揮官としての腕前を試せる「エンドレスモード」や「チャレンジモード」といった新しいゲームモードも追加された。人気を誇った前作以上の戦略的なバトルが楽しめるだろう。

本作のバトルは列車の心臓部「パイア」の防衛戦である。パイアは強大なエネルギーを持つ地獄の炎で、前作では凍結してしまった地獄にパイアを運ぶことが目的となっていた。本作でもパイアを守ることがタイタン打倒につながるだろう。
列車はプレイヤーがユニットを配置できる3階層と、パイアが配置されている最上層という構造になっている。敵は最下層から侵入し、順に上層へ移動。最上層のパイアを破壊しようとする。パイア自体にも自動反撃の機能があるが、ダメージは蓄積されていくため、なるべく手前で敵を撃破することが重要だ。3つの階層を活かしてどのようにユニットを配置していくか、プレイヤーの戦略が問われるところだろう。
ゲーム開始時にクランを2つ選択して大まかなデッキの方向性を決め、その後はアップグレードやカードの購入を通じてデッキを強化していくことになる。そして線路を進んでいく途中には分岐が存在しており、ショップや鍛冶屋、資金獲得やパイア回復といったイベントなど、選んだルートによって立ち寄れる場所が変わってくる。場合によってはアップグレードの機会を見送ってでも回復を選択するしかない、といったジレンマを味わうことになるかもしれない。


そんな本作はリリースからさっそく大変な人気を博している。本稿執筆時点でSteamユーザーレビューは469件、そのうち95%が好評とする「非常に好評」のステータスを獲得しているほか、Steam同時接続プレイヤー数はピーク時に1万1200人を記録(SteamDB)。PS Storeの評価も50件寄せられており、星5つ中の平均が4.92という極めて高いスコアを記録している。
『Slay the Spire』などに代表されるデッキ構築ローグライクというジャンルにタワーディフェンスを掛け合わせた本シリーズのユニークさは健在。限られたターンで敵を撃破するためには、ユニットの強化や配置にも工夫が必要だ。先述した装備カードやルームカードの存在で、さらに列車の防衛における戦略性に深みが増しているとして、高く評価されているかたちだ。
前作『Monster Train』も本稿執筆時点で約1万9000件のレビューのうち96%が好評とする「圧倒的に好評」のステータスを獲得していたが、本作もそれに負けず劣らずの高評価だ。前作を超える人気となるか、今後の動向にも注目したい。
『Monster Train 2』はPC(Steam)/PS5/Nintendo Switch/Xbox Series X|S向けに配信中。PC/Xbox Game Pass向けにも配信されている。Steamでは通常価格税込2800円で購入可能だ。その他プラットフォームごとに定価が異なるため、詳細については各ストアページを参照されたい。