『モンスターハンターワイルズ』新アプデでは双剣に新アクション実装へ。さらに武器11種まるっと強化の大規模バランス調整も
カプコンは8月12日、『モンスターハンターワイルズ』のVer.1.021アップデートのパッチノートおよびディレクターレター2025.08を公開した。

カプコンは8月12日、『モンスターハンターワイルズ』のVer.1.021アップデートのパッチノートおよびディレクターレター2025.08を公開した。ディレクターレターの中では武器の調整方針なども詳細に語られている。
今回のアップデートでは、当初9月末に予定されていた「エンドコンテンツの拡張」が前倒しで実装。★9のモンスターや、そのクエスト報酬として「光るお守り」が導入予定だ(関連記事)。ディレクターレターによると★9モンスターは、これまでのシリーズ作品でエンドコンテンツをプレイし、従来の歴戦の個体の難易度では物足りなさを感じていたような練度の高いユーザー向けのコンテンツになっているそうだ。

またディレクターレターでは、これまでエンドコンテンツの報酬のうまみが、属性の効きにくいアルシュベルドに偏っていたとも説明。★9モンスターたちは、モンスターごとに難易度や所要時間と報酬のバランスを見直され、どのモンスターも狩りにかけた労力に見合った報酬がもらえる形を目指して調整されているという。
このほか武器のバランス調整については、これまでの全体方針のなかで調整意図が伝わらないまま当初の想定よりも火力が低くなっていた武器があったと謝罪。Ver.1.021アップデートでは下方調整の見直しとして、片手剣、チャージアックス、ライトボウガン・ヘビィボウガンの情報調整がおこなわれることが紹介された。
さらにこれまでバランス調整の対象になっていなかった大剣・操虫棍を含め上方調整がおこなわれる。なかでも双剣については、鬼人身躱し状態の維持しやすさ、集中弱点攻撃の使いやすさ等、使い勝手の向上に重点を置いた調整が実施されているとのこと。特に集中弱点攻撃についてはフィードバックをもとに、状況に応じて立ち位置を変えずに攻撃ができる選択肢として、新たな派生アクション「廻天穿ち」が追加される。
そうして大幅な強化が実施されたばかりのハンマーを除く、13種の武器種に調整・修正が実施。バグ修正のみが実施される弓とガンランス以外の11種は、軒並み立ち回りの拡充を意識した上方調整をおこなっているそうだ。使いづらかった一部のシリーズスキルについても見直しを行い、ビルドの選択肢が増えるよう調整が実施予定とのこと。詳細は公式パッチノートで確認できる。
このほか特定のタイミングで通信処理に問題があった場合に、ほかのプレイヤーの「水鉄砲」などのジェスチャー演出が命中した際にゲームが強制終了となる不具合が修正予定。今後もアップデートを通じて、各種修正・調整を行うとともに、追加要素が実装されていくそうだ。Ver.1.021アップデートには間に合わなかった改善項目等もあり、それらは今後のタイトルアップデートにて対応される見込みだという。
ほか、Steam版におけるCPU使用率に関する取り組みも説明されている。開発チームでは、長時間プレイする際にCPU使用率が高い状態が続くことで、PC(特に、各メーカーから不安定動作が報告されている一部CPUを使用している場合など)に負荷がかかることへのユーザーの懸念があることは認識されているという。ただCPU処理に関わる部分に手を入れるとゲーム全体の動作に影響があるため、慎重に対応を進めていく方針とのこと。

そのためCPU負荷の軽減については、今冬に予定されているタイトルアップデート第4弾に向けて対応が実施される見込み。そこでの対応が無事完了した際に、第2段階としてさらに追加の軽減対応をおこなう形で進行していくそうだ。また対応が完了するまでの暫定対応としてCPU使用率(動作スレッド数)を制限する方法が用意される。Steamのライブラリから本作のプロパティを選択し、起動オプションにて動作スレッド数を制限することが可能になるという。あくまでPCや機材への負担を懸念するユーザー向けのオプションであり、CPU使用率が抑制される分、パフォーマンスも抑制される点には留意してほしいそうだ。
またディレクターレター予定では、9月末に配信予定のタイトルアップデート第3弾のコンテンツについて近日発表予定であると伝えられた。今冬配信予定のタイトルアップデート第4弾ではさらなる追加モンスターの実装とあわせて武器関連のやり込み要素の拡充も検討されているとのこと。今後の展開にも注目していきたい。
『モンスターハンターワイルズ』はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中。