『モンスターハンターワイルズ』にて「シルド料理の不人気」示す公式統計データが公開される。食欲減退まっ白野菜
カプコンは5月27日、『モンスターハンターワイルズ』に関するさまざまな統計データを紹介する「禁足地データ白書①」を公開した。ハンターの“料理の好き嫌い”が垣間見えるデータも寄せられている。

カプコンは5月27日、『モンスターハンターワイルズ』に関するさまざまな統計データを紹介する「禁足地データ白書①」を公開した。無料タイトルアップデート第1弾後のハンターの活動を分析するデータとなっており、このなかでは“料理の好き嫌い”が垣間見えるデータも寄せられている。
無料タイトルアップデート第1弾は、本作に向けて4月4日に配信開始。追加モンスターとしてタマミツネが実装されたほか、ストーリー上で一度しか挑めなかったゾ・シアが上位モンスターとして参戦した。さらにハンターランク16以上のハンター向けに、大集会所が実装されている。
今回の「禁足地データ白書①」ではタマミツネやゾ・シアのクエストの初回クリア率がお披露目(関連記事)。あわせて大集会所にまつわる興味深いデータも明かされた。大集会所では食事場が用意されており、食事券を用いることで対応する料理を提供してもらえる。料理のラインナップはクナファ・アズズ・シルド・スージャの4種類。禁足地の各集落で「食事のお誘い」にて提供されるものと同じだ。
そして禁足地データ白書①では大集会所で注文された料理の割合が公開。まずお食事券利用割合としては、クナファお届け食事券が87.8%でぶっちぎりの1位となっている。これは無料タイトルアップデート第1弾の配信と共に、「お食事券お試しボーナス」としてこちらが5枚配布されたためだそうだ。続いてシルドお届け食事券が8.2%、スージャお届け食事券が3.5%、アズズお届け食事券が0.5%という割合になっている。

割合だけだとアズズ料理が不人気のように見えるが、ここにも“お食事券の配布”は関係しているだろう。筆者が確認する限り、これまでアズズお届け食事券が配布されたのはログインボーナスで一度きり。そのためほかの料理も含め、お食事券利用割合では配布された食事券の数が色濃く利用率に反映されている可能性がありそうだ。

一方で禁足地データ白書①では、「よりどり高級お食事券」で注文された料理の割合も公表されている。よりどり高級お食事券では、任意の料理を選ぶことが可能。料理の人気がそのまま割合に反映されるといえるだろう。内訳を見ると、あつあつアズズ料理が41.3%、いろどりスージャ料理が28.3%、もっちりクナファ料理が19%、そしてとれたてシルド料理が12%で最下位となっている。この結果を受けて、一部ユーザー間ではシルド料理の“不人気さが浮き彫りになった”といった反応も寄せられ、笑いを誘っているようだ。
というのもシルド料理は、たびたび一部ユーザー間で「質素」であることが話題となってきた。ほかの集落が肉やチーズなどをふんだんに使った贅沢な料理であるのに対し、シルド料理は野菜が中心。調理方法もシンプルあるいは生のままで、かつシルドの里の特殊な生育環境からか彩りのない野菜ばかり。食欲を刺激されるほかの集落の料理(関連記事)と比べると、あまり食べたくならないといった反応が集まっていた。中にはシルドの里のタシンからの食事のお誘いは、作中で最悪だといった反応も見られた。

今回の禁足地データ白書①では、そんなシルド料理の人気のなさが改めて浮き彫りになったといえるかもしれない。ただ先述のとおり配布による偏りも考えられるものの、シルドお届け食事券は4種類中2位になっており、個別のお食事券を用いてしっかり食べられていることには留意したい。誰も食べないほど嫌われているわけではないだろう。
また4種類の料理はそれぞれ効果が異なるため、こちらの方が料理の見た目よりも大きな要因かもしれない。シルド料理で付与される効果は捕獲でもらえる報酬が増えるお食事捕獲上手や、一定以上の体力があればそれを超えるダメージを受けても1回耐えられるお食事ド根性【大】など。そしてアップデートの新要素のうち、再戦が可能になったゾ・シアは捕獲できないモンスターだ。新要素のなかでひときわ高難度のコンテンツであるゾ・シア戦を周回するプレイヤーが、より効果的な食事を選んだ傾向が割合に反映された可能性もあるだろう。
いずれにせよ、今回の禁足地データ白書①ではプレイヤーの食事傾向がうかがえる興味深いデータが示されている。①と銘打たれているため今後も企画として続けられるとみられ、どのようなデータが紹介されていくかは注目されるところだ。あるいは料理の人気が変動したデータを見られる日もいつか来るかもしれない。
『モンスターハンターワイルズ』はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中だ。