『モンスターハンターワイルズ』の新スキル「鎖刃刺撃」、本当に効果あるのか疑われはじめる。公式がアンサー

カプコンは『モンスターハンターワイルズ』の公式サポートページを更新し、スキル「鎖刃刺撃」の仕様についての説明を追加した。一部の攻撃アクションは本スキルの効果の対象外だという。なお本稿には鎖刃刺撃のスキルをもつ防具などについて言及しているため留意されたい。
本作は、ハンティングアクションゲーム『モンスターハンター』シリーズの最新作だ。舞台となるのは、ギルドが調査したことのない未踏の領域「禁足地」。数年前に謎のモンスターに襲われ、禁足地の集落から逃げのびた少年ナタの証言を手がかりに、プレイヤーは調査隊のハンターとして謎のモンスター”白の孤影”を調査すべくこの地に足を踏み入れる。
今回、本作の公式サポートページが更新され、公式FAQに新たな項目が追加。このなかで全プラットフォーム共通の質問として、一部の攻撃アクションでスキル「鎖刃刺撃」の効果が発生しないという状況に関する公式回答が公開された。鎖刃刺撃とは、本作にて新登場したスキルだ。本作のいわゆる看板モンスターである、白の孤影ことアルシュベルドの防具などで発動できる。
ゲーム内で説明されている鎖刃刺撃の効果としては、本稿執筆時点では「傷をつけやすくなる。攻撃でダメージを蓄積させると、追加で無属性ダメージが発生する。」という内容だ。本作では、『モンスターハンターワールド:アイスボーン』での傷つけとは違った新たな仕様として、通常攻撃でモンスターへの傷つけが可能となった。新システム「集中モード」で集中弱点攻撃を用いれば傷口破壊を引き起こし、モンスターに大ダメージを与えつつひるませる、あるいはダウンさせることが可能。また一部武器種では傷口破壊時にメリットを得られる仕組みもある。傷口破壊をしなくとも通常攻撃でも傷へのダメージは増加するなど、ハンターにとってメリット尽くしのシステムだ。
そして鎖刃刺撃は先述したとおり、モンスターに「傷をつけやすくなる」というスキル。さらに無属性ダメージを追加で発生させられるなど、有用なスキルとして注目を集めていた。しかし、発売後のユーザー検証により武器種あるいは攻撃アクションの種類によっては“傷をつけやすくならない”との報告も発生。効果が発揮されない不具合ではないかといった見方もあり、一部に混乱を招いていた。

そうした状況にあわせてか、先述のとおりカプコンは公式FAQに項目を追加。公式回答として、一部の攻撃アクションは、スキル「鎖刃刺撃」の効果対象外となることを明かした。つまり不具合ではなく仕様として、傷をつけやすくならない攻撃アクションが一部あるようだ。今後のアップデートにて、該当の説明文の表現調整をおこなう予定とのこと。
ユーザー検証においては、弓・ライトボウガン・ヘビィボウガンといったガンナー系武器種のほか、ガンランスや狩猟笛、操虫棍などの近接武器種でも鎖刃刺撃の傷をつけやすくなる効果が適用されていないのではないかという推察がみられる。なお狩猟笛と同じく打撃系武器種のハンマーでは鎖刃刺撃の効果が発動するとみられており、「鎖刃刺撃の効果が発動しない」攻撃アクションがどのような選定基準となっているのかは不明だ。先述のとおり鎖刃刺撃のスキル説明文は表現調整がおこなわれる予定であり、詳細が明かされるかどうかも注目される。
『モンスターハンターワイルズ』はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中。