『モンスターハンターワイルズ』製品版では、ベータテストの「モンスター逃げまくり不具合」解消へ。控えめヒットストップも気持ちよく強化予定など、海外メディア向けにいろいろ明かされる

カプコンは『モンスターハンターワイルズ』について、国内外のメディア向けにプレビューイベントを実施。イベントを通して明らかとなった情報がさまざま伝えられている。

カプコンは2025年2月28日、『モンスターハンターワイルズ』を発売予定。今回同社は、国内外のメディア向けに本作のプレビューイベントを実施。イベントを通して明らかとなった情報がさまざま伝えられている。

本作は、ハンティングアクションゲーム『モンスターハンター』シリーズ最新作だ。対応予定プラットフォームはPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S。本作の舞台となるのは、ギルドが調査したことのない未踏の領域「禁足地」だ。本作のフィールドでは荒廃期、異常気象、豊穣期の3つの季節が移り変わる。またさまざまな生物が生態系を形作っており、従来のシリーズ作品のような小型モンスターの群れだけでなく、大型モンスターも群れをなす点も特徴だ。


今回、国内外のメディアに向けてプレビューイベントがおこなわれ、試遊プレイやインタビューに基づく情報がさまざま明かされている。このなかでは、10月末から11月初頭にかけておこなわれたベータテストから、製品版に向けて変化する仕様も判明。たとえばランス、スラッシュアックス、操虫棍、片手剣は大幅な調整がおこなわれるという(弊誌合同インタビュー記事)。

このほか海外メディアPC Gamerが本作のディレクター徳田優也氏のコメントとして伝えるところによると、製品版に向けて「ヒットストップ」の調整も進められているそうだ。ヒットストップとは、攻撃が命中した際に動きや画面が硬直し、攻撃の手応えが増すような演出だ。ベータテスト時点ではヒットストップがかなり控えめであったが、製品版に向けて調整されているようだ。徳田氏によると、ベータテストはあくまで開発中のバージョンであり、未実装のヒットストップもあったという。

なお徳田氏によれば、『モンスターハンター:ワールド』リリース当初にはヒットストップが強すぎるといったフィードバックもあったそうだ。一方ヒットストップが控えめだったベータテストにおいては、逆にヒットストップが弱すぎるといった意見も多く寄せられたとのこと。そうしたフィードバックも踏まえて、ヒットストップは『モンスターハンター』の持ち味として前向きに調整が進められているようだ。なおプレビュー版を筆者が試遊した限りでも、ベータテストよりも少しヒットストップの強さを感じられるようになっていた。


そして別の海外メディアVGCが徳田氏のコメントとして伝えるところによると、ベータテストにおいてはモンスターが頻繁に移動を繰り返す不具合が存在。このことは当時ユーザーからも、数回攻撃しただけで大型モンスターが逃げていくといった報告として寄せられていた。徳田氏によると想定よりもかなり早くモンスターが移動してしまっていたそうで、さっそくプレビュー版ではこの不具合も解消されていた様子だ。またモンスターがどこに向かうか、何をするかを決める処理についても、製品版に向けて改良が進められていくとのことだ。

プレビュー版の試遊プレイやインタビューを通してさまざまな情報が明かされている『モンスターハンターワイルズ』。ベータテスト版において未実装だった要素や不具合についても明らかになっており、フィードバックを反映しつつ製品版では改良されていくようだ。なおベータテストからの変更点や、調整意図については今後まとめて公式に発表がおこなわれる見込みだという。続報にも注目しておこう。

モンスターハンターワイルズ』はPC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに来年2月28日に発売予定。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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