『マインクラフト』統合版で「シーピクルスがあらゆるブロックを消し去る」バグが見つかる。岩盤すら砕く超硬シーピクルス
『マインクラフト』Bedrock版向けバージョン1.21.71にて、シーピクルスを用いた「ブロック上書き」バグが話題を集めているようだ。

Mojang Studiosは3月26日、サンドボックスゲーム『マインクラフト』の最新アップデート「Spring to Life」を配信した。その後Bedrock版向けに配信されたバージョン1.21.71にて、岩盤などの絶対に壊れないブロックを破壊するバグが発見され、国内外で話題となっている。
『マインクラフト』は、Mojang Studiosが手がけるサンドボックスゲームだ。本作の世界はさまざまな種類の3Dブロックで構築されている。破壊と創造を繰り返して、プレイヤーは思い思いに冒険や建築を繰り広げていく。アイデア次第で遊び方は無限大だ。対象機種に応じて2つのエディションが展開されており、PC向けの「Java版」とコンソールやスマートフォンでもプレイ可能な「Bedrock版(統合版)」が存在する。
Bedrock版ではバージョン1.21.70にあたる春のゲームドロップ「Spring to Life(スプリング・トゥ・ライフ)」が3月26日に配信。先日3月23日に放送された特別番組「マインクラフト ライブ」においても詳細が紹介されていた(関連記事)。
そんな中、「シーピクルス」を使ったとあるバグが国内外で話題となっている。シーピクルスは暖かい海バイオームの海底やサンゴ礁の上に自動生成されるアイテムで、水中に設置することで小さな照明として利用することができる。2018年に配信された海の大型アップデート「Update Aquatic(アップデート・アクアティック)」にて追加されたアイテムだ。

そして今回、シーピクルスによってブロックが破壊されるバグの存在が判明し、国内外で話題となっている。これはシーピクルスを対象のブロックと同じ座標に設置することで、あらゆるブロックを削除し上書きできるというバグだ。
同じ座標にブロックを設置しようとするには隙間が必要であるため、そのままではチェストなど一回り小さなブロックを上書きできるに留まるが、ひと工夫を加えることで基本的な1x1x1の立方体である「フルブロック」についても再現できるようだ。対象のブロックの横にフェンスゲートや金床などのフルブロックでないブロックを設置し、そこに向けてスニークしつつシーピクルスを設置することで消すことができる。
このバグが特に注目されている理由として、本来サバイバルモードのプレイでは破壊することのできないブロックすらも壊れてしまうという点がある。オーバーワールドの最下層やネザーの最上層などにある岩盤のほか、要塞に存在するエンドポータルフレームなども壊せてしまう。さらにはコマンドで出現させることのできる「バリアブロック」なども消してしまえるようで、マルチプレイなどで問題が発生する可能性もあり、影響は広範囲に及ぶだろう。
このシーピクルスによるバグがコミュニティで話題となったのは最新バージョン1.21.71が配信されたタイミングだが、Bedrock版では基本的にバージョンを下げることができないため、バージョン1.21.70以前でも類似の問題が発生していたかどうかについてはさらなる調査を待つ必要がありそうだ。とはいえ、タイミングを踏まえると、3月に配信された「Spring to Life」アップデートが原因という可能性が高そうだ。

なお『マインクラフト』では、過去にも岩盤などの壊せないブロックを破壊するバグが存在した。たとえば「竹」が追加された際には、竹を成長させることで真上にあるブロックを上書きすることのできるバグなどが確認されていた。特にネザーの岩盤破壊については、本来行けないはずの場所に足を踏み入れられるとして話題となっていた。このバグはのちに修正されており、現在は竹によって岩盤などが破壊されることはない。
今回のシーピクルスを用いたブロック消去バグについても、再現が簡単でワールドに与える影響が大きいためすぐに修正されることが予想される。ワールドに取り返しのつかない問題が起きる可能性もあるため、もし試す際には細心の注意を払っていただきたい。
『マインクラフト』はJava版がPC向けに配信中。Bedrock版(統合版)はPC/iOS/Android/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switchなどに向けて配信中だ。