3DS『マリオカート7』のオンラインサービス終了後も「200日以上居残り続けた」プレイヤー、とうとうエラーで回線落ち。正真正銘のサービス終了か
ニンテンドー3DS(以下、3DS)向けタイトル『マリオカート7』にて、オンラインプレイサービス終了後も“居残り”続けていたプレイヤーのオンライン接続が、とうとう切断されたという。海外メディアGamesRadar+が伝えている。
任天堂は2023年10月、3DSおよびWii U向けタイトルのオンラインプレイサービスを終了すると告知。今年4月9日には、実際にサービスが終了された。終了間際には、遊べなくなるオンライン要素を惜しむユーザーたちが、さまざまなタイトルをプレイする様子も見られた(関連記事)。
そうしたプレイヤーのなかには、サービス終了後もオンラインプレイから去ることを“拒んだ”者も複数見られる。たとえば『ポケットモンスターX・Y』では、サービス終了後約29日間にわたりオンラインに居残り続けた末に切断された、というユーザーが注目を集めていた(関連記事)。
一方で『マリオカート7』などにはその後もオンライン接続をし続けたユーザーが存在。中でもユーザーのFishguy6564氏は独自の方法で『マリオカート7』にてオンラインに居残り続けていたことを報告しており、3DSのオンラインサービスに居残る最後のプレイヤーではないかとして、注目されてきた。
しかしFishguy6564氏は今回ついに、オンラインサービスから切断されたことを報告した。Fishguy6564氏は“居残り報告”が確認できるなかでは最後のユーザーであり、同氏の切断をもって3DSのオンラインサービスは“正真正銘の終了”を迎えた可能性がある。居残りチャレンジの終了に際して、同氏は「ニンテンドーネットワークよ、安らかに眠れ(Rest in peace, Nintendo Network)」と綴っている。
なおFishguy6564は当初Marioiscool246氏と共に居残りチャレンジを開始していたものの、Marioiscool246氏の3DSは5月にフリーズ。Fishguy6564氏だけが粘り続ける格好となっていた。同氏が8月にGamesRadar+に語ったところでは、理論上では永遠に居残り続けられる可能性があるとのことだったが、そこから約3か月を経てついにエラーによる終焉を迎えたかたち。
ちなみに3DSのオンライン居残りについては、Discordコミュニティ「Nintendo Network After Hours」が立ち上げられ、執念を燃やすユーザーが集っていた。Fishguy6564氏は当初これほど長く居残りを続けるつもりはなかったそうだが、同コミュニティに参加してほかのユーザーが懸命にチャレンジする姿を見たからこそ挑戦を続けていたという。なお同サーバーの管理人を務めるGaffs氏も、Fishguy6564氏のチャレンジ終了について反応。「これでやっとみんな家に帰れるよ(We can all go home, now)」と長い「居残り」の終了にかけて述べている。
3DSおよびWii U向けタイトルのオンラインプレイサービス終了に際して始まった、一風変わったチャレンジ。オンラインプレイ自体は早期に不可能になっていたものの、接続だけ継続する「居残り」を目的とする執念の挑戦が続けられてきたかたちだ。終了に際しては、コミュニティ一同に肩の荷を下ろしたような解放感もあるかもしれない。