ピノッキオ・ソウルライク『Lies of P』新アプデで大型DLCを始めやすく・遊びやすく調整。“雑魚敵パワーインフレ”などにメス

『Lies of P』にてアップデートが実施。DLC「Overture」に関する調整のほか、不具合修正もおこなわれている。

NEOWIZおよびRound8 Studioは6月20日、『Lies of P』に向けてアップデートを実施。DLC「Overture」に関する調整のほか、不具合修正も実施されている。

本作は、作家カルロ・コッローディの童話をモチーフに、ピノッキオ人形を主人公とするソウルライクアクションRPGだ。本作の舞台となるのは、19世紀後半から20世紀初頭のフランスの架空都市クラット。人形たちの暴走により荒廃した街を舞台に、プレイヤーは主人公の「P」としてさまざまな敵との歯ごたえあるバトルを展開する。刃と柄を組み合わせる武器作成や、左腕のリージョンアームの強化などのシステム、与えられた選択肢にて嘘をつくのか否かで変化する物語などが特徴となっている。


『Lies of P』に向けては6月7日にDLC「Overture」が配信開始。本DLCにてPは過去へと遡り、崩壊する前のクラットを訪れる。そして本編では謎に包まれた存在であった「伝説のストーカー」であるレアと共に復讐の道を進み、クラットの暗い過去を暴くこととなる。新たな武器の組み合わせや新しいリージョンアームなども用意。熟練プレイヤーでも15時間~20時間ほどかかると想定されている、大型のDLCとなっている。

今回、本作に向けてアップデートVersion 1.9.0.0が配信開始。主な変更として、DLC「Overture」にチャプター5「巡礼の道」よりアクセスが可能となった。これまでDLCにアクセスするためには、チャプター9をホテル・クラットのスターゲイザーを修復するまで進める必要があった。そのためたとえばゲームをクリアして2周目に移行していた場合でも、終盤まで進めなければDLCを遊べなかったわけだ。今回の調整により、チャプター5到達してすぐにDLCにアクセスが可能となっている。

また戦闘バランスの調整も実施。まず2周目以降のモンスターとの戦闘難易度が下方修正されているという。さらに、DLCの一部フィールドモンスターのステータスが調整。DLCのフィールドモンスターは本編と比べてかなり強く、一度ガードや回避をミスしてしまうとそこから崩れてしまうことも珍しくないバランスとなっていた。また周回プレイによる難易度上昇も相まって、周回データではDLCの攻略が難しすぎるといった悲鳴もみられた。そうしたフィードバックに対応する調整となっているようだ。

このほか不具合修正もさまざま実施。「青龍偃月刀」「冬祭りの三角帽子」など特典アイテムが支給されない不具合なども修正されたそうだ。詳細は公式パッチノートを確認されたい。


もともと手強い難易度が特徴の本作ながら、DLCでは一部ユーザーから不満も上がっており、このたび調整に至った。とはいえ開発チームで戦闘は本作の持ち味として重要視されており、調整も慎重におこなうことが伝えられていた(関連記事)。あくまでフィールドモンスターを中心に、攻略のストレスを緩和するようなバランス調整となっているようだ。DLCの攻略を諦めていたユーザーは、改めて挑戦してみるのもいいかもしれない。また本作には2種類の低難易度が用意されているため、プレイしやすい設定にしてみるのもいいだろう。

『Lies of P』はPC(Steam/Microsoft Store/Mac)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中。DLCも各プラットフォーム向けに配信中だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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