北極圏オープンワールド・2人プレイ対応ゲーム『IKUMA – The Frozen Compass』発表。「人とハスキー犬」で分担可能、力を合わせて極限の大地を冒険
Mooneye Studiosは4月11日、『IKUMA - The Frozen Compass』を発表した。本作は人とハスキー犬が協力して北極圏を冒険する短剣アドベンチャーだ。

Mooneye Studiosは4月11日、『IKUMA – The Frozen Compass』(以下、IKUMA)を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S。ゲーム内は日本語表示に対応する見込みだ。
『IKUMA』は3人称視点の探検アドベンチャーゲームである。舞台となるのは1864年、北極圏の未知の島だ。プレイヤーは人間のサムとその相棒となるハスキー犬エリーとして、極寒の環境からの生還を目指すことになる。1人でサムとエリーを切り替えてプレイすることも、2人でサムとエリーを操作して協力プレイすることも可能。サムとエリーはそれぞれ得意とすることが異なるため、互いを補いながら進むのが不可欠となっている。
本作で描かれる北極圏の島はオープンワールドになっており、自由に探検することが可能だ。ただし、ところどころではパズル的な要素もあるほか、食料探しや寒さを凌ぐなどのサバイバル要素もある。とはいえ、これらは厳しいゲームにする目的のものではなく、物語を演出するための要素のようだ。1人では進めない場所や、1匹では生きることのできない状況を通じて、サムとエリーの絆が描かれるのだろう。
ちなみに本作は実際の歴史的なエピソード、1845年のフランクリン探検隊のエピソードにインスピレーションを受けているとのこと。史実では、新たな貿易航路を見つけるため出発した探検隊はそのまま消息不明となっていたが、約150年後の2014年と2017年に2隻の船が発見されている。ゲームの舞台となるのはフランクリン探検隊が失踪したとされる時期から19年後の1864年。消息不明となった探検隊がどうなったのか、まだ誰も知らない時代である。サムとエリーの目的は未知の島からの生還であるが、北極圏の未知の島から脱出するためには、探検隊の船を探し、彼らの身に何が起きたのかを確かめるのも重要になってくると思われる。


また、トレイラーではイヌイットの男性が、子どもたちに「イジラク」と呼ばれるイヌイット神話の怪物について語り聞かせているシーンが描かれている。イジラクの瞳は悪魔の炎のように燃え、闇に潜み、深い場所をさまよいながら、人間を連れ去って凍死させようと狙っているのだという。神話において、イジラクはカリブーのような姿をしているとも伝えられている。トレイラーの終わり際に映るシルエットはおそらくイジラクのものだろう。極寒の島で凍りついた船と、イヌイット神話の怪物の謎。これらが1人と1匹の冒険物語にどう関わってくるのか、注目したい。
本作を手がけるMooneye Studiosは、ドイツに拠点を置くインディーゲームスタジオ。これまでにも、オオカミとなって探検する『Lost Ember』や、ボーダー・コリーとして冒険する『Farewell North』をリリースしており、いずれも高い評価を受けている。公式Webサイトのスタッフ一覧にはCDO(チーフ・ダックスフント・オフィサー)のEmma Oberprieler氏や、Barking Assurance Management(わんわん保証マネージャー)のFelix Marochow氏といった、人間以外のスタッフも確認できる。犬に定評のあるゲームスタジオというわけだ。

『IKUMA – The Frozen Compass』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに開発中。ゲーム内は日本語表示に対応予定だ。