期待高まる『ホロウナイト シルクソング』、発売前から「もっとお金を払わせて運動」が大いに流行る。支援させて

Team Cherryは『Hollow Knight: Silksong』を9月4日に配信予定だ。本作配信に先駆けて、早くも“もっとお金を払わせてほしい”と要求する運動が盛り上がりを見せているようだ。

デベロッパーのTeam Cherryは『Hollow Knight: Silksong』を9月4日に配信する。対応プラットフォームはPC(Steam/Microsoft Store)/Nintendo Switch 2/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One。発売初日からXbox/PC Game Pass向けにも提供される。そんな本作について、「もっとお金を払わせてくれ」と主張する“運動”がSNS上で流行しているようだ。

『Hollow Knight: Silksong』では、前作にも登場したホーネットというキャラクターを主人公とし、崩壊したムシの王国ファールームを舞台に、ホーネットの過去にもまつわる謎を解き明かすべく冒険することになる。ホーネットは縫い針のような剣を武器とし、クールダウン制のスキルも駆使して敵と戦う。また、絹糸で表現された体力回復システムや、道具のクラフト要素なども特徴となる。

本作は2019年2月に発表。約6年を経て今年8月ついに9月4日にリリースされることが発表された。なお国内向けには、同日の午後11時に配信予定だ。また価格としては、前作『Hollow Knight』が1700円(14.99ドル・Steam版)だったところ、本作は2300円(19.99ドル)に設定された(関連記事)。

この価格設定については、理由は言及されていない。しかしTeam Cherryが海外メディアBloombergのインタビューで伝えるところでは、前作『Hollow Knight』を超えるほどのボリュームとなっているとのこと。こうしたコンテンツのボリュームアップや近年の物価上昇が価格に反映された可能性はあるだろう。

この“値上げ”にも関わらず、一部では「もっとお金を払わせてほしい」と主張する運動が始まっているようだ。運動の発端になったと思われるのは、『No Man’s Sky』の開発元Hello Gamesの創設者Sean Murray氏のポスト。同氏はいわゆる「No Dad Noミーム」とも呼ばれる、Webコミック「The Parking Lot is Full」の一コマを用いて、約20ドルの『Hollow Knight: Silksong』に対し、もっとTeam Cherryに対してお金を払わせてくれと主張するコラージュを投稿している。

『Hollow Knight: Silksong』は前作『Hollow Knight』より価格が上昇したとはいえ、インディーゲームとしては高すぎない価格と言える。むしろ他作品などと比較すると安価な作品ともいえるだろう。そんな同作に対し「もっと払わせてくれ」と“要求”するこの投稿は、そのシュールさだけでなく、長年『Hollow Knight: Silksong』を待ちわびたファンの共感も買い、多くの賛同を含む反応を呼んだとみられる。待望の新作をついにリリースしてくれる開発者へのお礼の気持ちを金銭による支援で表明したいというファンの思いも、このムーブメントを加速させた可能性はあるだろう。本作に関して、発売後の盛りあがりなどにも注目したいところだ。

ちなみに今回発端となったポストを投稿したMurray氏の手がける『No Man’s Sky』は、先述の「No Dad Noミーム」を頻繁に使われる側でもある。順調とは言えなかった発売当初から、根気強く改善をおこない、数十回にも及ぶ大型アップデートをすべて無料で提供してきた同作は、無料アップデートを実施するたびに、ファンから「お金を払わせてくれ」として、今回と同様のコラージュが作成されることもあった。そんな“言われる側”でもあったMurray氏が、今回は一転して“言う側”に回ったという側面も、今回大いに話題になった理由のひとつかもしれない。

『Hollow Knight: Silksong』は、PC(Steam/Microsoft Store)/Nintendo Switch 2/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに9月4日午後11時に配信予定だ。発売初日からXbox/PC Game Pass向けにも提供される。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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