ケモノ絶望SRPG『戦場のフーガ3』“100%好評”の好スタート。えげつなさと親切さ両面進化、心をズタズタにしながら突き進める完結編
サイバーコネクトツーは本日5月29日、『戦場のフーガ3』を発売。本作は『戦場のフーガ』シリーズの完結編として高い評価を博している。

サイバーコネクトツーは本日5月29日、『戦場のフーガ3』を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One。本作はリリース直後ながらさっそく好評も寄せられている。
『戦場のフーガ3』は、“戦争×復讐×ケモノ”をテーマとしたドラマティックシミュレーションRPG『戦場のフーガ』シリーズ3部作の完結編にあたる作品だ。同シリーズでは家族や故郷を奪われた子どもたちの、大人たちとの戦いが描かれてきた。限られたリソースから何を選び、何を犠牲にするか迫られる厳しい物語も特徴のシリーズとなっている。

本作は2025年1月23日に正式発表。子供たちが搭乗するタラニスの育成要素や戦略要素が増加したルート進行やイベントバトルがお披露目された。バトルシステムにおいては、弱点攻撃を連続で成功させるとコンボダメージが伸びる「弱点コンボ」、かつての敵や仲間がアシストキャラとして支援してくれる「アシストシステム」といった新要素も追加された。
『戦場のフーガ』シリーズの集大成として5月29日にリリースされた本作は、さっそく好評を博している。Steamユーザーレビューでは約30件と数こそ少ないものの、そのすべてが好評を投じている。PS Storeでも、現時点では14件に留まっているが、星5点満点中4.71点の高得点となっている。

本作では、先述したバトルシステムの要素追加により、ひとつひとつの戦闘に選択肢が増えた。キャラクターごとのスキルを活かしたり、搭乗するタラニスの機能を拡張したりすることも可能。やり込み甲斐が向上した点が好評を博している。
一方でこうした新システムや新要素の導入については、複雑化したともいえるだろう。しかし本作には「ファストモード」が実装されている。通常のバトルは経験値・アイテムを獲得しつつもエンカウントは削除。イベントバトルの強敵ボスも反応弾により即撃破可能だ。計19個用意されているというエンディングを含め、重厚なストーリーだけにじっくりと集中して楽しむ遊び方にも対応している。
そして本作のストーリーについても、好評が寄せられている。本作は『戦場のフーガ』シリーズ完結作であり、過去二作品分の物語の上に成り立っている。シリーズ過去作でも過酷な世界が描かれてきたが、本作では輪をかけて過酷に。5種のバッドエンドも実装されており、より“絶望”を感じられるようになっている。
とはいえ、「アカシャパネル」なるイベント年表より、過去のイベントやバトルが気軽にやり直せるようになった。そのため、仮にメンバーが犠牲になっても直前から再度プレイ可能だ。特殊エンディングの回収や分岐の確認などにも有用で、システム面でも便利になったという声が見られる。

そして何よりもエンディングでは、前作までで残されていたさまざまな要素が回収され、真相が明るみに出る。“戦争×復讐×ケモノ”というテーマを描ききった本作に、シリーズファンを中心にさっそく好評が寄せられているかたちだ。
なお、先述した「ファストモード」は過去2作品にもアップデートで実装済みであり、シリーズに入門する場合や復習の際には活用できるだろう。2作品をセットにしたバンドル「戦場のフーガ1・2ダブルパック」も用意されており、この機会に過去作から遊んでみるのもいいかもしれない。
ちなみに開発元サイバーコネクトツーの社長である松山洋氏への弊誌インタビューでは、『戦場のフーガ4』はないとしつつも、“仕込み”も用意されていることを示唆していた。本作を遊びつつ、そうした“仕込み”を探してみるのもいいだろう。
『戦場のフーガ3』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに販売中だ。