退廃美メトロイドヴァニア『エンダーマグノリア』、Steam同接は“『エンダーリリーズ』の2倍以上”。大ヒットの前作を踏み台にさらに羽ばたく
パブリッシャーのBinary Haze Interactiveは1月23日、『ENDER MAGNOLIA: Bloom in the Mist』(以下、ENDER MAGNOLIA)を正式リリースした。さっそく盛況を博しており、『ENDER LILIES: Quietus of the Knights』(以下、ENDER LILIES)のピーク時プレイヤー数を超える“前作超え”を果たしている。
『ENDER MAGNOLIA』は探索型アクションRPGだ。対応プラットフォームはPC(Steam)およびNintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S。開発はアドグローブとLive Wireが共同で手がけている。本作は、全世界の累計販売本数150万本を突破した『ENDER LILIES』の続編にあたり、前作の数十年後の物語が描かれる。
本作はPC(Steam)向けに2024年3月から早期アクセス配信を開始。先日1月23日には全プラットフォームに向け正式リリースされた。配信が開始された直後からSteamユーザーレビューなどでは好評レビューが寄せられて続けており、本稿執筆時点では約6700件中95%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスとなっている(関連記事)。
そうして正式リリースを迎えた『ENDER MAGNOLIA』は、Steamの同時接続プレイヤー数で“前作超え”を果たしている。SteamDBによると、本作は正式リリース直後に6800人ほどの同時接続を達成。その後プレイヤー数は増加し続け、1月25日には最大同時接続プレイヤー数1万4134人を記録。前作『ENDER LILIES』ではSteamDB上のデータによると最大同時接続プレイヤー数は6332人となっているため、少なくともSteam上では、前作の2倍以上のプレイヤーが『ENDER MAGNOLIA』をプレイしているといえる。
人気沸騰の要因として前作『ENDER LILIES』の大ヒットが考えられる。同作はBinary Haze Interactiveがプロデュースを手がける第一弾タイトルであった。主にモバイル向けタイトルの開発協力などを担当してきたアドグローブが、オリジナルゲームを開発するという目標を掲げて設立した会社だ(ファミ通.com)。『ENDER LILIES』についてはアドグローブと、2018年に設立されたばかりのLive Wireがタッグで開発。美しいアートスタイルや魅力的な世界設定、そして遊びやすく、メトロイドヴァニアとして要点を抑えた丁寧な作りといった点が評価され、口コミを中心にジワ伸び(関連記事)。Nintendo Directなどで特集されたこともあって着実にファンを増やしていき、先述の通り累計150万本売上を達成するまでの人気を博した。
そんな前作『ENDER LILIES』の続編ということで、『ENDER MAGNOLIA』は発表直後から広く注目を集めていた。注目作としてまず昨年3月に早期アクセス配信された本作はさっそくSteamユーザーレビューにて「圧倒的に好評」を獲得。その後はアップデートによりキャラクターやステージ、敵などが多く追加され、ボリュームアップと改善が図られていた。早期アクセス時点での内容にもチュートリアルムービーの追加やアイテム配置変更などがほどこされ、正式リリースにあたってはセーブデータの引き継ぎをおこなわないという思い切った決定もなされた(関連記事)。
そうしてついに正式リリースされた本作は、前作に引き続き、ビジュアルや楽曲が高い評価を獲得する。さらにスキルの使用回数に制限がなくなったり、難易度オプションの設定であったりと、システムの進化によって遊びやすさが向上したとするレビューが多く挙げられている。前作の高い人気や早期アクセス時点での評判に加えて、早期アクセス配信からのブラッシュアップもあり、プレイヤー数が2倍以上となる“前作超え”を果たしたのだろう。今後のさらなる人気の伸びにも注目されるところだ。
なお本作については継続したアップデートが予定されており、ボスとの再戦機能、ゲームクリア後の周回要素(New Game+)などを主な追加要素として実装予定。また1月27日には、敵である実験用強化マウス、実験用製造機の弱体化調整などがおこなわれたVer1.0.3がSteam向けにリリース。他プラットフォームにも追って実装される予定だ。
『ENDER MAGNOLIA: Bloom in the Mist』は、PC(Steam)およびNintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S向けに販売中だ。