『エルデンリング』DLCにて「メッセージによる心理戦」が加速。親切と謀略がさらに入り交じる影の地

フロム・ソフトウェアは6月21日、『エルデンリング』のDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」を発売。影の地にもさっそく多種多様な「メッセージ」が書きこまれており、さまざまな反応が寄せられているようだ。

フロム・ソフトウェアは6月21日、『エルデンリング』のDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」を発売した。DLCでもゲーム内にさっそく多種多様な「メッセージ」が書きこまれており、巧妙な嘘やくすっと笑えるネタなどに反応が寄せられているようだ。なお本稿には同DLCの一部ダンジョンなどのネタバレが含まれるため、留意されたい。

『エルデンリング』は、フロム・ソフトウェアが手がけるアクションRPGだ。広大なオープンワールドを舞台としつつ、『ダークソウル』シリーズなど同スタジオ過去作のゲームプレイを色濃く継承。ボス戦をはじめ、手強い調整となっている戦闘なども特徴だ。そして本作にとって最初で最後の大型DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」では新たな舞台となる「影の地」にて、神人ミケラにまつわる物語が描かれる。


オンライン要素についても『ダークソウル』シリーズなどの仕組みを継承。なかでもメッセージはプレイヤーが任意の場所の地面に、定型文を組み合わせたさまざまなメッセージを残すことができる機能だ。メッセージはオンライン上のほかのプレイヤーが見ることが可能で、評価あるいは悪評を付けられる。自分のメッセージが評価されればHPが少し回復するという、攻略上少し嬉しいメリットも用意されている。

メッセージには攻略に役立つ情報もあれば、逆にほかのプレイヤーを騙す目的の嘘の情報もあったり、笑いを誘う大喜利のようなメッセージがあったりと多種多様。メッセージを通じたゆるやかな交流は『ダークソウル』シリーズからの定番であり、『エルデンリング』でも本編から親しまれている要素だ(関連記事123)。DLCでも引き続き多彩なメッセージが影の地に書き記されているが、そのやりとりが“高度化”しているといった意見もあるようだ。

たとえばDLCの一部ダンジョンなどには「勇気を出して飛び降りること」が求められるギミックが存在。そのためか、崖の近くにはギミックや隠し通路の存在を伝えるメッセージが書きこまれている場所がさまざまみられる。しかし、同じ場所に、そうしたメッセージを嘘だと指摘するメッセージや「やめておけ!」と忠告するようなメッセージもあわせて書かれていることもある。

ほかのプレイヤーからの「評価総数」で情報の信ぴょう性の目安にできる場合もあるものの、被害を受けても舌を巻くような嘘はむしろ評価が寄せられる傾向もあるようだ。そのためメッセージの真偽はプレイヤー自身で判断するしかないこともあり、メッセージのやり取りで心理戦が発生することが注目されている。『ダークソウル』シリーズや『エルデンリング』本編を経て、プレイヤーのつく「嘘」にはさらに磨きがかかっているようである。


また一方では、メッセージを用いた「一発ギャグ」がプレイヤー間で流行していることも報告されている。本作ではメッセージと共に、任意のジェスチャーを付けることも可能。メッセージが読まれた際に、設定したジェスチャーが白い幻影として表示される。メッセージとジェスチャーを組み合わせて何かを伝えることもできるわけだ。

そして一部プレイヤーからは、おもむろに座り込む「パッチ座り」のジェスチャーが活用されている様子。具体的には、床に“ちょうどいい穴”があいた場所に座り込みつつ、「限界!排泄物の時間だ」とするメッセージが評価を集めていることが報告されている。こうしたメッセージは本編でも見られた。長旅で限界がくる褪せ人が続出しているからか、DLCでもちょうどいい穴があるところでは定番のネタとなっているようだ。さらに下品なメッセージにも、このジェスチャーが活用されている模様。


『エルデンリング』ではDLCでもさっそくゲーム内に多種多様なメッセージが書きこまれ、それぞれに多彩な反応が寄せられているかたちだ。『ダークソウル』シリーズから受け継がれてきた機能ということもあり、定型文の組み合わせという制限のなか、工夫が凝らされメッセージ同士のやり取りも賑わっている様子。またDLCでは印象深い新たなロケーションや捻りのきいたギミックもさまざまあり、褪せ人たちに多彩なメッセージのアイデアをもたらしているようだ。

エルデンリング』およびDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」はPC(Steam)およびPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中。ゲーム本編とDLCを同梱する「SHADOW OF THE ERDTREE EDITION」も販売されている。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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